オプション・マッピング・ツールの使用

インテル® コンパイラーのコンパイラー・オプション・マッピング・ツールは、Windows* と Linux* の対応するオプションを得るための簡単な方法を提供します。Windows の開発者が Linux のアプリケーションを開発する場合、例えば、/Oy- オプションに対応する Linux オプションを知ることができます。同様に、オプション・マッピング・ツールは、インテル® コンパイラーの Linux オプションに対応する、Windows オプションも提供します。

注

Mac OS* X システムでは、コンパイラー・オプション・マッピング・ツールは利用できません。

コンパイラー・オプション・マッピング・ツールの使用

マッピングツールは、コマンドラインから次のいずれかの方法で起動できます。

/Qmap-opts オプションを使用してコンパイラーを起動する
ツールを直接起動する

注

コンパイラー・オプション・マッピング・ツールは、同じアーキテクチャーのコンパイラー・オプションのみをマップします。例えば、インテル® 64 アーキテクチャー・システム特有のオプションは IA-32 アーキテクチャーで利用可能なオプションにマップできません。

コンパイラーからのコンパイラー・オプション・マッピング・ツールの呼び出し

コンパイラーを使用してオプション・マッピング・ツールを実行する場合、次の構文を使用します。

<compiler command> <map-opts option> <compiler option(s)>

例: /Oy- に対応する Linux オプションを検索する

ifort /Qmap-opts /Oy-
Intel(R) Compiler option mapping tool
mapping Windows options to Linux for Fortran
'-Qmap-opts' Windows option maps to
  --> '-map-opts' option on Linux
  --> '-map_opts' option on Linux
'-Oy-' Windows option maps to
  --> '-fomit-frame-pointer-' option on Linux
  --> '-fno-omit-frame-pointer' option on Linux
  --> '-fp' option on Linux

注

オプション・マッピング・ツールからの出力には次の情報も含まれます。

コンパイラー設定ファイルに含まれるオプションのオプションマッピング情報 (ここで説明する以外の情報)
サポートされているが文書化されていないオプションの代替形式

オプション・マッピング・ツールの直接呼び出し

map-opts 実行ファイルへのパス (コンパイラーの bin ディレクトリー) が設定されている場合、コマンドライン環境からオプション・マッピング・ツールを直接実行するには、次の構文を使用します。

map-opts -t<target OS> -l<language> -opts <compiler option(s)>

説明:

<target OS> = {l|linux|w|windows}
<language> = {f|fortran|c}

例: /Oy- に対応する Linux オプションを検索する

map-opts -tl -lf -opts /Oy-
Intel(R) Compiler option mapping tool
mapping Windows options to Linux for Fortran
'-Oy-' Windows option maps to
  --> '-fomit-frame-pointer-' option on Linux
  --> '-fno-omit-frame-pointer' option on Linux
  --> '-fp' option on Linux