インテル®コンパイラー OpenMP*入門 デュアルコア・マルチコア対応アプリケーション開発@ <<  2  >> 1. はじめに インテルが提供するソフトウェア開発ツール「インテル® コンパイラー バージョン9.0」は、Linux* および Windows* プラットフォーム上で、自動並列化とユーザーによる明示的な並列化の指定をサポートします。これらの開発ツールを 利用することで、デュアルコアとマルチコアを搭載したシステムをより有効に活用することができます。 インテル® Xeon® プロセッサーやインテル® Itanium® プロセッサーなどの従来のシングルコア・プロセッサー向けに開 発されたアプリケーションは、同じプロセッサー・ファミリーのデュアルコア・プロセッサーおよびマルチコア・プロセッ サー上で実行が可能です。デュアルコア・プロセッサーおよびマルチコア・プロセッサー上では同時に複数のプロセ スの実行が可能であり、オペレーティング・システム (OS) がカーネルの実行、ドライバー、ライブラリー、アプリケー ションのすべての処理を最適にスケジュールすることで、大幅な処理性能の向上を図ることが可能です。更に、アプ リケーションを再コンパイルしたり、新しいライブラリーをリンクしたりすることで、その性能を大幅に向上させることが 可能です。これは、アプリケーションの実行時に複数のスレッドを生成して、今まで逐次的に実行されていた処理を、 各スレッドが同時・並列に実行し、より短時間で処理を終了することが可能となるためです。ただ、一般には従来の シングルプロセッサー、シングルコア上で開発、利用されてきたプログラムやアプリケーションは、デュアルコアおよ びマルチコアをターゲットとして開発されていません。そのようなアプリケーションをデュアルコアとマルチコア上でいか に効率良く、より高速に実行できるようにプログラムすることが重要となります。 今後はより多くのコアが 1 つのプロセッサー上に実装され、デュアルコア・プロセッサーやマルチコア・プロセッサー が一般的になります。この資料では、デュアルコアとマルチコアの持つ能力を最大限に発揮するためのキーとなる、 マルチスレッドでのアプリケーション開発のためのプログラミングについて説明します。 本資料を通して、デュアルコア とマルチコアに対応した、インテルの充実したソフトウェア開発ツールについてもご理解いただければと思います。