インテル® インテグレーテッド・パフォーマンス・プリミティブ (インテル® IPP) の機能と使用方法について、さまざまな方法で学習することができます。
インテル® IPP 関数の詳細は、マニュアルを参照してください。
インテル® IPP 共有ライブラリーを使用する前に、システム変数 LD_LIBRARY_PATH にライブラリーへのパスを追加する必要があります。例えば、ライブラリーが /opt/intel/ipp/5.3/ia32/sharedlib フォルダーに含まれている場合、次のコマンドを入力します。
IA-32 ベース・システム:
export LD_LIBRARY_PATH=/opt/intel/ipp/5.3/ia32/sharedlib:$LD_LIBRARY_PATH
共有ライブラリー、libipp*.so は "ディスパッチャー" ダイナミック・ライブラリーです。実行時に、共有ライブラリーはプロセッサーを検出して、適切なプロセッサー固有の共有ライブラリーをロードします。自動で適切なバージョンがロードされ使用されるため、コードが実行されるプロセッサーに関係なくインテル® IPP 関数を呼び出すことができます。これらのプロセッサー固有のライブラリーには、*px.so、*a6.so、*t7.so、*w7.so *v8.so および *p8.so のように名前が付けられています。ライブラリーはすべて sharedlib ディレクトリーにあります。
注: 適切な libguide.so も PATH 環境変数に含まれている必要があります。IA-32 システムで実行するときは、sharedlib ディレクトリーを含めてください。ほかのバージョンの libguide.so とは互換性がありません。問題がある場合は、PATH にほかのバージョンの libguide.so が含まれていないことを確認してください。
これらのスタティック・ライブラリーを使用するには、lib ディレクトリーの libipp*merged.a ファイルにリンクします。インテル® IPP リンクサンプル (英語) の説明に従って、必要な関数だけのスタブのディスパッチを作成してください。
1 つのプロセッサー固有のスタティック・ライブラリーにのみリンクする場合は、インテル® IPP リンクサンプル (英語) を参照してください。
また、共有オブジェクト検索ライブラリーにより、エンド・ユーザー・アプリケーションを新しいバージョンのインテル® IPP 関数で自動的に更新することができます。ディスパッチャーにより、インテル® IPP 共有オブジェクト・ディスパッチャー (libipps.so など) の PATH が検索されます。ディスパッチャーがインテル® IPP 共有オブジェクトに新しいバージョンのコードを検出すると、新しい共有オブジェクトからのコードがアプリケーションに組み込まれているコードの代わりに使用されます。そのため、最新のインテル® IPP の最適化や新しいインテル® プロセッサーを利用する際に、開発の手間がいりません。
マージド・ライブラリーと比べると、共有オブジェクト検索ライブラリーには、いくつかの短所があります。共有オブジェクト検索ライブラリーを使用する場合、CPU 固有のコードを除外することはできません。各関数のすべてのプロセッサー・バージョン (IA-32 のみ) がアプリケーションにリンクされます。また、共有オブジェクト検索ライブラリーをカーネルモードで使用することはできません。
インテル® IPP パッケージでは、API の各インテル® IPP 関数のパフォーマンスをテストする "perfsys" ツールが提供されています。IA-32 インテル® アーキテクチャーでのパフォーマンス・テスト・ツールの実行に関する詳細は、.\tools\perfsys\ ディレクトリーにある readme.htm を参照してください。
Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Core、Pentium、Xeon は、アメリカ合衆国およびその他の国における Intel Corporation の商標です。
* その他の社名、製品名などは、一般に各社の表示、商標または登録商標です。
© 2007 Intel Corporation. 無断での引用、転載を禁じます。