最新バージョン MadCap Flare 2022 の新機能

MadCap Flare 2022 がリリースされました。最新バージョンでは、以下のような機能が追加されています。

  • メタ タグ サポートの強化
  • マイクロコンテンツ機能の拡張
  • 一新されたスキン エディタ
  • ソース管理の強化

メタ タグのセット

メタ タグは、MadCap Flare ファイルで使用できるメタ データの一種で、ソースファイルや出力ファイルで情報を見つけやすくします。

メタ データは、基本的にコンテンツに関するデータであるため重要です。コンテンツ作成者は、メタ データ (メタ タグ) を使用して、コンテンツに関する情報を検索、識別、分類できます。

メタ タグにはさまざまな利用方法があります。たとえば、Google などの検索エンジンは、ファイルに追加可能ないくつかのメタ タグを認識しており、Web 上でコンテンツを見つけやすくすることができます。

目的に応じて、独自のメタ タグを作成することもできます。特定のファイルで作業するライターを指定したり、有効期限やレビュー期限を設定したり、生成されるすべての出力ファイルのページ ソースに表示する著作権情報を含めるために、メタ タグを作成できます。その他のコンテンツ管理の目的で独自のメタ タグを作成したり、マイクロコンテンツと組み合わせて、エンドユーザー向けに関連性のあるターゲットを絞ったマイクロコンテンツを出力に表示することもできます。

プロジェクトにメタ タグのセットを追加して、さまざまなファイル レベルで使用されるメタ タグのスキーマを設定できます。これらのタグ セットは、プロジェクト オーガナイザの [アドバンスド] タブに表示されます。利用可能なメタ タグには、テキスト タグ、リスト タグ、ファイル タグの 3 つのカテゴリがあります。1 つのメタ タグ セットには、これらのタグをいくつでも含めることができます。

メタ タグ セットの例
テキスト、リスト、ファイル タグを含むメタ タグ セットの例

メタ タグ セットで作成したタグと値は、ファイル チェーンの下位のファイルに継承できます。そのため、同じメタ タグと値を繰り返し設定する必要がなく、可能な限りシングルソースのコンテンツを実現できます。

カスタム メタ タグ

メタ タグ セットの使用に加えて、サポートされている個々のファイルやフォルダーにカスタムのテキスト メタ タグを追加できます。メタ タグ セットのテキスト タグと同様に、タグの値の一部または全部に、値を入力するか、変数を使用します。

カスタム タグ セット
ファイルに適用されるカスタム テキスト タグの例

メタ タグとコンテンツ管理

Flare はこれまでもメタ タグをある程度サポートしていましたが、最新バージョンではサポートがさらに強化されています。トピック、スニペット、ターゲット ファイル、プロジェクト ファイル、マイクロコンテンツ ファイル、フレーズなど、多くのファイル タイプにメタ タグを適用できるようになったことで、コンテンツのカタログ化や検索がこれまで以上に容易になりました。

ファイルに追加したメタ タグ情報は、さまざまな方法で検索し管理できます。Flare 2022 では、[分析] リボン、[検索と置換] ウィンドウ ペイン、[ファイル リスト] ウィンドウ ペインに新しいレポートが追加されました。

[分析] リボンには、次のような新しいレポートがあります。

  • Used Meta Tags
  • Duplicate Meta Tags
  • Invalid Meta Values
  • Undefined Meta Tags
  • Unused Meta Tags

メタ タグと SEO

メタ タグは、検索結果の質と量を向上させ、検索結果をエンドユーザーにとって魅力的なものにすることで、検索エンジン最適化 (SEO) にも役立ちます。Flare では、以前から「description」というテキスト メタ タグをサポートしていますが、最新バージョンでは、その他の SEO 目的のため、さまざまなファイル レベルで追加のメタ タグを作成して適用できるようになりました。

PDF と Word 出力のメタ タグ サポート

Flare 2022 で作成したメタ タグは、PDF や Word の出力にも含めることができ、文書のタイトル、サブタイトル、作成者、キーワードなどの情報を提供できます。このメタ データは、文書のアクセシビリティを向上させ、文書管理の最適化に役立ちます。

出力にメタ タグが含まれている場合、最終的な PDF や Word 出力でほかのプロパティと一緒に利用できます。これらのオプションの詳細は、オンライン ヘルプを参照してください。

Adobe Acrobat Pro で PDF 出力を表示する場合、ターゲット エディタの [PDF オプション] タブで、著作権のステータス (不明、著作権取得済み、著作権フリー)、著作権情報、および著作権情報 URL などの著作権情報メタ データを追加できます。

著作権情報メタ データのフィールド
Adobe Acrobat Pro で PDF 出力を表示する場合の新しい著作権情報メタ データのフィールド

マイクロコンテンツとの統合

メタ タグの最も効果的な使い方の 1 つは、マイクロコンテンツと統合することです。これにより、どのようなマイクロコンテンツをどこに出力するかを、より柔軟に制御できます。

たとえば、ユーザーが出力内の特定のトピックやトピックのセットにアクセスしたときに、営業部門やマーケティング部門からのプロモーション コンテンツを動的に表示させることができます。これにより、組織のほかの部署との連携を促進したり、ユーザーがその時点で閲覧しているページに関連するヒント、サービス、製品情報を追加で提供することが可能です。

Flare 2022 で新たにサポートされたメタ タグの詳細は、新しいビデオ チュートリアル シリーズを参照してください。

メタ タグの使用例、メタ タグの作成と管理に関する新しい実践的なチュートリアルは、オンライン ヘルプを参照してください。

マイクロコンテンツとは? なぜ重要なのか?

マイクロコンテンツは、約 10~30 秒で理解できるテキスト、画像、動画、音声 (またはこれらの組み合わせ) であり、日常生活のあらゆるところで使用されています。

Google では、マイクロコンテンツを地図に追加することで、検索ボックスに入力した質問やキーワードに対する答えを簡単に得られるようにしています。Google で検索すると、マイクロコンテンツはリッチリザルトとして表示されます。たとえば、検索結果の上部におすすめスニペット ボックスが表示されたり、右側にプロモーション情報を掲載したナレッジ ボックスが表示されたり、あるいは営業、マーケティング、タスクに関連するビデオを集めたカルーセルが表示されます。これらはすべてマイクロコンテンツの例です。

このような検索エクスペリエンスは、MadCap Flare で生成される HTML5 コンテンツでも同じであるべきです。コンテンツ作成者は、多くのコンテンツを作成します。マイクロコンテンツを使用することで、エンドユーザーがその瞬間に必要な 1 つのものを簡単に見つけられるようすることができます。

これまで、マイクロコンテンツは、HTML5 出力の検索結果の上部に検索用のおすすめスニペットとして表示することが可能でした。マイクロコンテンツは、エンドユーザーに多くの利点をもたらします。精選された必要な情報が約 10 ~ 30 秒で表示されるため、エンドユーザーは多くの検索結果の中から必要なものを精査する必要がありません。

Flare 2022 r3 のマイクロコンテンツ
検索結果のおすすめスニペットとしてのマイクロコンテンツの例 – Flare 2021 r3

マイクロコンテンツを表示するための新しいコンテナとオプション

Flare 2022 では、検索結果にスニペットを表示できるだけではありません。新しいナレッジ パネルにマイクロコンテンツを表示するオプションと、3 つの新しいプロキシ (FAQ、ナレッジ、プロモーション) は、トピックや検索でさらに関連性の高いマイクロコンテンツを提供し、ほかの製品やサービスとの連携を促進します。

ナレッジ パネル

新しいナレッジ パネルでは、検索結果にマイクロコンテンツを表示するためのコンテナが追加されています。これまでは、検索コンテナのおすすめスニペットに最適な一致が表示されていました。本リリースでは、フィルターを使用して、表示するマイクロコンテンツ、結果の件数、表示方法を指定できるようになり、さらに制御しやすくなりました。

Flare 2022 のマイクロコンテンツ
フィルタリングされたマイクロコンテンツが、検索結果と新しいナレッジ パネルでおすすめスニペットとして表示された例

新しいマイクロコンテンツ プロキシ – FAQ、ナレッジ、プロモーション

新しいナレッジ パネルと強化されたスニペット検索コンテナを使用することは、マイクロコンテンツを実装する最も簡単な方法の 1 つです。より高度なマイクロコンテンツ プロキシ (FAQ、ナレッジ、プロモーション) を使用し、メタ タグと組み合わせることで、マイクロコンテンツの選択肢と制御がさらに広がります。

プロモーション プロキシ

たとえば、プロモーション プロキシを使って、特定のトピック (またはトピックのセット) に関連する新製品やサービスに関する情報を表示できます。プロモーション プロキシでは、コンテナに表示される結果は動的であり、検索エンジンによりブラウザーで実行時に生成されます。

Flare のオンライン ヘルプで、翻訳やローカリゼーションに関するトピックにアクセスすると、トピック内容の右側のコンテナには、このテーマについて役立つ関連製品 (MadCap Lingo など) の情報や、翻訳に関する今後のウェビナー情報、MadTranslation のサービスに関する情報が表示されます。

プロモーション プロキシ
プロモーション プロキシの動作例

ナレッジ プロキシ

ナレッジ プロキシを使用して、トピックまたは検索結果ページでフィルタリングされたマイクロコンテンツを表示できます。これは、人物、企業、技術仕様、関連タスクなどに関する情報を表示するのに便利です。プロモーション プロキシと同様に、コンテナに表示される結果は動的であり、検索エンジンによりブラウザーで実行時に生成されます。

ナレッジ プロキシ
ナレッジ プロキシの動作例

FAQ プロキシ

FAQ プロキシを使用して、トピックに設定された特定のマイクロコンテンツ ファイルからフレーズと回答のリストを生成することが可能です。コンテナ内に表示されるマイクロコンテンツは静的で、ターゲットがビルドされるときにコンパイルされます。これらは、検索結果ではなく、トピックまたはテンプレート ページに含めるように設計されています。結果は必要に応じてアルファベット順に表示できます。マイクロコンテンツを Google 検索ページのリッチリザルトとして含める場合は、FAQ 構造化データを生成するオプションを利用します。これは、Google 検索時に表示される「他の人はこちらも質問」コンテンツに似ています。

表示されるコンテンツはあらかじめ決まっているので、そのコンテンツを PDF や Word などほかの出力に再利用することができます。

FAQ プロキシ
FAQ プロキシの動作例

このタイプのプロキシは、従来の FAQ を表示するのに適していますが、他の目的にも使用できます。MadCap Flare のオンライン ヘルプでは、FAQ プロキシを使って、トピックの右側に関連リソース (PDF、ビデオ) へのリンクを表示しています。これらのリソース リンクは FAQ ではありませんが、プロキシの特性 (静的であること、アルファベット順にソートできることなど) から、他の 2 つのプロキシよりも適しています。

Flare の FAQ プロキシ
FAQ プロキシの動作例

FAQ、ナレッジ、プロモーションの各プロキシは、それぞれに最適な目的に応じて名前が付けられていますが、名前によって用途が制限されることはありません。これらのプロキシは、必要な情報を格納するためのコンテナです。3 つのプロキシは似たような特性を備えていますが、ユニークな特性も備えているので、用途に応じて最適なものを選択してください。新しいプロキシの詳細、使用例、特性の比較については、オンライン ヘルプを参照してください。

最初はこれらの新しいオプションに圧倒されるかもしれませんが、ぜひ、楽しみながら試してみてください。また、マイクロコンテンツの新しいビデオ チュートリアルとハンズオン チュートリアルもぜひ活用してください。

マイクロコンテンツの機能強化について、その他の例を含む詳細な情報は、Flare のオンライン ヘルプを参照してください。

MadCap Flare の概要、価格、評価版については、こちらを参照してください。


この資料は、MadBlog で公開されている「What’s New in MadCap Flare and MadCap Central 2022, Part 1」および「What’s New in MadCap Flare and MadCap Central 2022, Part 2」の日本語参考訳です。