いま、働き方は大きな転換期を迎えています。コラボレーションに使うツールから、仕事の進め方そのものに至るまで、あらゆる面で変化が起きています。企業はスピードを高め、より良い意思決定を行い、ビジネス成果をより早く実現するという大胆な目標を掲げています。そして多くの組織が、その実現のために AI に期待を寄せ、業務のあり方そのものを根本から再構築しようとしています。
しかし実際には、「AI に取り残されてはならない」という焦りから、的外れな AI 機能を急いで市場に出すケースも少なくありません。その結果、ユーザーは表面的で中身の薄い体験に疲弊してしまっています。Smartsheet が本当に価値があると考えるのは、実際の課題を解決し、長期的な価値を生み出す AI の提供です。
この 1 年間で、Smartsheet 社は何千人ものユーザーから直接フィードバックをもらいました。その声は Smartsheet の開発のあらゆる部分に生かされており、エンタープライズ向けワーク マネジメントを新たな時代へと導く原動力になっています。その新しい時代とは、AI による知的支援を基盤に、人と AI が協働して組織全体の取り組みを大規模に推進し、成果の加速を実現する時代です。
Smartsheet のビジョン ～ 実績ある基盤の上に築く「人と AI のパートナーシップ」
Smartsheet の AI ビジョンは、「AI が人を置き換える」のではなく、「AI が伴走者となる」ことにあります。AI はチームの一員として、能力を拡張し、意思決定を加速し、成果から学び続ける存在であるべきです。単なる部分的なタスクの自動化ではなく、人と AI エージェントが協力し合い、組織全体の成果を実現するための協働システムを築くことを目指しています。
そのために、柔軟なデータ モデル、大規模言語モデル、ナレッジ グラフを組み合わせた統合型 AI システムを開発し、お客様がすでに信頼して使っている Smartsheet プラットフォームに直接組み込んでいます。これにより、日々のワークフローに自然に溶け込み、データを安全に保ち、既存の働き方を妨げることなく、ビジネスの進化に合わせて AI も成長していきます。
たとえば、タスクの効率化を支援する AI アシスタントや、業務内容を理解して自律的に行動する AI エージェントを想像してください。しかも、ユーザー自身がガバナンスとコントロールを維持できる仕組みです。レポート作成、リスクの検知、次のステップの提案など、Smartsheet AI は人の力を代替するのではなく、拡張するために設計されています。
さらに、Smartsheet AI はやり取りを重ねるごとに進化します。単にデータを集めるのではなく、柔軟なグラフ型データ モデルを活用し、意思決定や成果、パターンを業務全体でつなぎ合わせることで 「組織全体の知見」 を生み出します。これにより、組織はより速く、より確信をもって意思決定から成果へと進めるようになります。
本当のブレークスルーは、AI が仕事の文脈全体である人、目標、文書、成果の関係性を理解したときに訪れます。Smartsheet はここで先行しています。すでに組織全体の取り組みを調整できるプラットフォームに AI を組み込み、業務を横断して点を結ぶデータ モデルを構築することで、AI が実際に測定可能な成果を生み出すための強力な基盤を築いているのです。
— Futurum Group 社 Dion Hinchcliffe 氏 (VP & Practice Lead, Digital Leadership & CIO)
AI の実践 ～ チームの生産性から企業全体の成果へ
Smartsheet は「AI ファースト」の新機能を開発しています。これにより、複雑さを解消し、本当に重要なことに集中し、より速く成果を出せるようになります。その内容は以下のとおりです。
スマートな成果を導くガイド付きアクション
インテリジェントな AI アシスタントが、各組織のニーズに合わせた先回りの、きわめてパーソナライズされた推奨を提供します。ユーザーは会話型インターフェースを通じて Smartsheet に「ダッシュボードを作成して」「自動化を設定して」「インサイトを教えて」と尋ね、即座に結果を得られるようになります。
チームを支えるオンデマンドのキャパシティ
役割ベースの AI エージェントが専門的なコラボレーターとしてユーザーの完全な管理下で働き、プロジェクト計画、リソース配分、リスク軽減といった時間のかかる作業をサポートします。
インパクトを加速するスマートな自動化
Smartsheet の自動化機能は進化を続けており、AI を活用した新しいワークフローによって、シンプルな処理から複数ステップの複雑な業務まで自動化できます。たとえば、更新情報の収集と要約を行い、それをシステム全体で共有するといったことが可能です。
すべてを管理するための中央ハブ
新たに導入されるハブでは、Smartsheet 内で組織がどのように AI を活用しているかを一元管理できます。これにより、すべての AI 活用において、完全な監視、透明性、信頼性が担保されます。
Smartsheet Knowledge Graph の登場 ～ オーケストレーションを支えるエンジン
Smartsheet の AI 戦略の中心にあるのは、Smartsheet Knowledge Graph です。これは Amazon Neptune を基盤とした、エンタープライズ全体の文脈を理解できるダイナミックでインテリジェントなグラフ型データ モデルです。単なる新しいデータの保存方法ではなく、データから新たな価値を引き出すための仕組みです。
グラフ技術は、つながったデータの理解の仕方を変革します。Amazon Neptune 上に構築された Smartsheet Knowledge Graph は、組織全体におけるプロジェクト、人、プロセスの関係性をマッピングします。実際に仕事がどのようにつながっているかを理解することで、Smartsheet はより高度なレコメンデーション、的確なインサイト、先回りの支援を実現できます。これは Smartsheet が AI ファーストの強力な機能をさらに発展させ、顧客がより効果的かつ効率的に働けるようにするための基盤となるのです。
ー AWS 社 Brad Bebee 氏 (Amazon Neptune ディレクター)
Knowledge Graph は、すでに「スマートな共有提案」といったインテリジェント機能を支えています。今後は「スマートなタスク割り当て」「パーソナライズされたワークスペースのインサイト」「ユーザーの役割や状況に応じた先回りの提案」といった機能も実現される予定です。
エンタープライズのために設計され、実務担当者と意思決定者に信頼される AI
Smartsheet の AI は、企業の成功を推進する「現場の実行者」と、それを導く「経営層」の双方に向けて設計されています。トレーニングを必要とせず直感的に使えて、すぐに効果を発揮できるのが特長です。さらに、エンタープライズ水準のガバナンス、セキュリティ、スケーラビリティが組み込まれているため、リーダーは安心して組織全体に AI を導入できます。
リリース予定の Smartsheet AI 機能は、こちらからご確認いただけます。
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