概要
PDF417 バーコードは高い情報量とエラー訂正機能を持つ複数行の可変長のコードです。このバーコード フォーマットは 1100 バイト以上 (1800 文字または 2710 桁まで) のエンコードが可能です。リニア スキャナ、レーザー スキャナ、および 2 次元スキャナで PDF417 バーコードを読み取ることができます。また、このバーコードは双方向デコードをサポートしています。
エンコーディング
PDF417 は "\" 記号を先頭にした 3 桁の ASCII コードを使用して、128 文字の標準 ASCII 値をエンコードすることができます。たとえば、ハット記号 ("^") は ASCII コードの "\094" に該当します。ASCII 値の一覧は「付録 D: バーコード一覧表」を参照してください。
構造
一般的な PDF417 バーコードは、幅が 90 から 583x の 3 行から 90 行で形成されています。各行は左から右へ読み取られ、次のように構成されています。
· クワイエット ゾーン
· スタート パターン
· レフト ロー識別子またはシンボル キャラクタ
· 1 から 30 のデータ シンボル キャラクタ
· ライト ロー識別子またはシンボル キャラクタ
· ストップ パターン
· クワイエット ゾーン
注意 : 短縮型の PDF 417 バーコードはストップ パターンが 1 本のバーに短縮されます。
要件
PDF417 バーコードのシンボル キャラクタは 4 本のバーとスペースから成る 17 モジュール幅です。それぞれのバーおよびスペースの長さは 1 から 6 モジュール幅です。各 929 パターンのセットが 1 つのキャラクタ セットですが、 PDF417 は 0、3、および 6 のクラスタ番号のみ使用します。シンボル キャラクタは 0 から 928 までの数字で指定されたコードワード値で表示されます。 いくつかのコードワード値は圧縮モードのデータ エンコードへ切り替えます。データは次の圧縮モードのうちの 1 つでエンコードします。
· テキスト圧縮 - 英数字および句読点をエンコードします (デフォルト)
· バイナリ圧縮 - 8 ビット文字すべてをエンコードします
· 数値圧縮 - 10 種類すべての数字を高密度でエンコードします
Toolkit は値を基に最小のバーコードになるコードワードをエンコードします。
備考
PDF417 バーコードは次の調整可能なパラメータを持っています。
· 縦横比
· 幅および高さ
· エラー訂正レベル
縦横比: 使用される数値、または列および行がバーコードの縦横比を変更します。列および行の数値を調整する場合、常にバーコードが長方形になるようにシンボル キャラクタの数はバーコードのすべての行で一定です。各行は 1 つのクラスタからのキャラクタ パターンを使用します。隣接した行は、行番号から 1 を引いた番号とクラスタ番号が同じであるクラスタを順番に使用しなければなりません。各行はレフト ロー識別子およびライト ロー識別子を含む必要があります。Toolkit は行数、行の総数、列、およびエラー訂正レベルを基に行の識別子を計算します。PDFAspectRatio、PDFMaxCols および PDFMaxRows プロパティで縦横比を調整することができます。
幅および高さ: PDF417 バーコードを印刷する際は、解像度がバーコードの公称幅に近くなるように設定します。プリンタのピクセル ピッチにバー/スペースを正確に合わせる必要があります。通常はプリンタの解像度を 200 dpi 以上に設定します。この解像度の場合、スキャナは異なるピクセル数で同じ幅の 2 本のバーの違いを間違いなく読み取ります。
印刷前にバーコードを画面上で表示する場合、考慮する点がいくつかあります。一般的に、バーコードのイメージは 72 dpi で画面に表示されます。この場合、幅と高さがピクセル数の倍数であるかを確認します。たとえば、解像度が 72 dpi を使用している場合、幅は、1000 を 72 で割った数値の 13.88 ピクセルになります。バーコードの幅および高さは 13.88 の倍数である 13.88 ミル、27.76 ミル、55.52 ミルなどになります。
PDFModuleHeight および PDFModuleWidth プロパティで幅および高さを調整することができます。
エラー訂正: PDF417 は、エラー訂正レベルに相当する 2 個から 512 個までのエラー訂正コードワードを含んでいます。エラー訂正コードワードはリード ソロモン法で計算されます。エラー訂正コードワードの各レベル数値は次のように定義されています。
· 0 - 2 コードワード
· 1 - 4 コードワード
· 2 - 8 コードワード
· 3 - 16 コードワード
· 4 - 32 コードワード
· 5 - 64 コードワード
· 6 - 128 コードワード
· 7 - 256 コードワード
· 8 - 512 コードワード
· 9 - エンコードされたデータを基に自動的にエラー訂正
注意 : PDFSecurityLevel を使用してエラー訂正レベルを指定することができます。