東フィンランド大学


事例公開 2019 年 12 月
業種 学術機関
会社設立 1969 年
ソリューション LightningChart .NET XY チャート機能

口腔および歯科用マルチスペクトル画像の視覚化とデータ分析のための効率的なアプリケーション

東フィンランド大学は、フィンランドで最も大きな大学の 1 つです。東フィンランド大学で行われる研究は、複数の分野で世界最高にランクされています。学際的な研究と教育を通して世界的な課題の解決策を模索し、社会におけるさまざまな分野の専門家を養成しています。また、パートナーと協力することにより、新しい知識、専門知識、革新を生み出します。

東フィンランド大学は、LightningChart 製品の開発元である Arction 社と協力し、歯科用途向けのスペクトル画像技術、データベース、機械学習の開発に焦点を当てた DIGIDENT プロジェクトを発足しました。このプロジェクトでは、口腔および歯科疾患をより効果的に検出および視覚化するために、最適化されたスペクトルによる光学イメージングおよびデジタル スペクトル画像データベース (ビッグデータ) を利用しています。人工知能に基づくこの方法は、確立された光学イメージングを使用して症状の早期発見を実現します。このプロジェクトの目的は、将来的に歯科用途向けの椅子に統合することを目的とした、最適化されたスペクトルによる口腔および歯科用の光学イメージングのプロトタイプを作成することです。

Arction 社の LightningChart .NET により、東フィンランド大学は、口腔および歯科用マルチスペクトル画像の視覚化とデータ分析のための高速かつ効率的なアプリケーションを作成することができました。これは、歯科医が口腔および歯のスペクトル画像に手動アノテーションを追加できるユーザーフレンドリーなスペクトル画像アノテーション ツールの設計にも使用されました。

LightningChart ベースのアプリケーションは、データの視覚化や分析だけでなく、口腔および歯科疾患の症状の検出、分類、セグメンテーションを行うためのマシンラーニング メソッド開発向けに必要なデータの収集を支援します。
— 東フィンランド大学 コンピューティング学部長 Markku Hauta-Kasari 博士

LightningChart .NET を使用して開発された Multispectral Image Lab

Multispectral Image Lab には、手作業による口腔および歯の画像セグメンテーション向けのアノテーション ツールが含まれています。このツールには、鏡面反射、影、および焦点が合っていない領域だけでなく、エナメル質や歯肉などの硬軟組織、歯肉炎、結石、虫歯などのあらゆる症状を視覚化するための技術など、40 種類におよぶ多様なクラスが含まれています。本ツールの使用により、ポリゴンとラインを使用してアノテーションを追加することができます。アノテーションは、csv 形式のようなテキスト ファイルに保存されます。アノテーション クラスの選択ボタンの横にあるチェックボックスを切り替えることにより、各アノテーション クラスをビューで非表示に設定できます。個々のアノテーション マークを非表示にすることはできません。

図 1. マルチスペクトル画像 - 特定のサーフェスにおける異なるポイントでの視線および焦点時間の違いが高さの違いとして表されます。

このソフトウェアには、主成分分析モードが備えられています。このモードは、読み込まれたスペクトル画像キューブの PCA 固有ベクトルを計算し、これらの新しい基底ベクトルに投影します。固有ベクトルは、画面右側の [EIGENVECTOR TOOLS] パネルを使用して調べることができます。このモードでは、画面上側のスライダーから、スペクトル画像キューブの変換に使用される n 番目の固有ベクトルを参照できます。

図 2. 主要コンポーネントの分析モード

このプログラムには、ヒストグラムの調整ツールも備えられています。画面右側の [HISTOGRAM TOOLS] セクションには、現在の波長帯域画像のヒストグラム、単純な輝度制御、適用的ヒストグラム平坦化機能、およびリセット変更ボタンが表示されます。後者の 3 つの操作は、それぞれ選択した帯域の画像または画像キューブ全体に適用できます。

図 3. ヒストグラムの調整ツール

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