DameWare Mini Remote Control 導入ガイド
1. Mini Remote
Control の構成
Mini Remote Control は 2
つの主要なコンポーネントで構成されます。
ローカルマシンにインストールする Mini Remote
Control アプリケーション (DWRCC.EXE)
(以下、MRC アプリケーションと呼ぶ)
と、リモートマシンにインストールする Mini Remote
Control Client Agent
サービス
(DWRCS.EXE) (以下、MRC Client Agent
サービスと呼ぶ) です。
リモート接続を開始する前に、それぞれのコンポーネントをインストールする必要があります。
2. MRC
アプリケーションのインストール
ローカルマシンに、ダウンロードした MRC
アプリケーションをインストールします。
サポートする OS のバージョンについては、システム要件のページを参照してください。
インストール後、そのまま評価版として
お使い頂くことが可能です。
評価版は期間制限がある以外は、機能的には製品版と同等です。
3. MRC Client
Agent サービスのインストール
リモート接続は、ローカルマシンからリモートマシンへ TCP
接続を使用して確立します。
MRC Client Agent
サービスは、リモートマシンのバックグラウンドで、ローカル
システムアカウントの下で
動作します。
アクティブな Mini Remote Control
の接続が無い場合は、リモートマシンの CPU
はほとんど使用されません。
MRC Client Agent
サービスは、様々な方法でインストールし、設定することができます。
3-1.
リモート接続で即座にサービスをインストール
3-2. MRC アプリケーションの [ファイル] メニューを使用
3-3. リモートマシンに手動で、サービスファイルをコピー
3-4. MSI Builder を使用して MRC Client
Agent サービス インストール パッケージをビルド
3-5. DameWare Remote Support のバッチ
インストール機能を使用
(本ページでは、3-1~3-4
までのインストール方法について手順を説明します。)
3-1.
リモート接続で即座にサービスをインストール
MRC Client Agent
サービスがインストールかつ動作していないリモートマシンに接続しようとすると、MRC
アプリケーションはサービスをインストールする必要があることを検知します。
[OK]
をクリックして、リモートでサービスをインストールします。[Install
Options] をクリックすると、以下の
ダイアログ
ボックスが開き、インストールを実行する前にサービスの動作関連のオプションを指定することが
できます。
MRC Client Agent
サービスのインストールに成功すると、すぐにリモートマシンへの接続が確立されます。
*** 注意:
この方法でインストールを行う場合、以下の条件が整っている必要があります。
必要。
の共有サービスに必要な全てのポート
(UDP 137、UDP 138、TCP 139、TCP 445)
が、ローカルマシンと
リモート接続するマシン間のすべてのルーター/ファイヤーウォール上で開かれていること。
Windows NT4、2000、XP Pro
(管理ファイルの共有機能が無効に設定されていること)、Server
2003、
Vista、7、Server 2008
3-2. MRC アプリケーションの [ファイル] メニューを使用
MRC Client Agent サービスは、MRC
アプリケーションの [ファイル]
メニューからインストールすることが
できます。[File]
メニューの [Install Service]
を選択して、以下のダイアログ ボックスを開きます。
MRC Client Agent
サービスをインストールするリモートマシンのマシン名または IP
アドレスを入力します。
なお、このインストール方法も、OS
のファイルとプリンターの共有プロトコルを使用します。
3-3.
リモートマシンに手動で、サービスファイルをコピー
MRC Client Agent
サービスは、ローカルマシンにインストールした MRC
アプリケーションのインストール
ディレクトリ下にある以下のファイルをリモートマシンの
"C:\Windows\dwrcs"
フォルダにコピーすることで、
手動でインストールすることができます。
DWRCWXL.dll
DWRCST.exe
DWRCSh.dll
DWRCSET.dll
DWRCS.exe
DWRCRSS.dll
DWRCK.dll
リモートマシンに FIPS モードで接続する場合は、同様に
FIPS モジュール (以下のファイル) をリモートマシン
の
"C:\Windows\dwrcs"
フォルダにコピーする必要があります。
ccme_base.dll
ccme_ecc.dll
ccme_eccaccel.dll
cryptocme2.dll
cryptocme2.sig
ccme_eccnistaccel.dll
DWRCRSA.dll
3-4. MSI
Builder を使用して MRC Client Agent
サービス インストール パッケージをビルド
DameWare MSI Builder
は、リモートマシンへ送付、またはダウンロードして実行できる MRC
Client Agent
サービスの MSI
パッケージをビルドする独特な機能です。
MSI
パッケージは、リモートマシンにサービスをインストールするだけでなく、開始時に必要な
TCP ポートを開き、
Windows
のファイヤーウォールに許可されるように設定します。
Profile:
複数の MSI
パッケージの構成設定をプロファイルとして保存して、再利用できます。プロファイルを作成する
には
[Save] アイコンを、削除するには [Delete]
アイコンをクリックします。
Target O/S:
MSI パッケージを実行するリモートマシンの OS を指定します。
Include FIPS Modules:
本オプションを選択すると、MSI パッケージに FIPS
モジュールが含められます。
Install the mirror driver:
本オプションを選択すると、MSI パッケージに MRC
Mirror Driver が含められます。
Install the keyboard driver:
本オプションを選択すると、MSI パッケージに MRC
Virtual Keyboard Driver が含められます。
Install the smart card driver:
本オプションを選択すると、MSI パッケージに MRC Smart
Card Driver が含められます。
Client Agent の設定:
クリックすると、[DameWare Mini Remote
Control Properties] ダイアログ
ボックスが開き、サービスの詳細な
設定を行うことができます。
Output Folder:
MSI パッケージを出力するフォルダを指定します。
4. 使用する TCP ポート
リモートマシンへサービスをインストールし開始したら、あとはリモート接続用に
TCP ポート を 1 つ開く必要が
あります。
デフォルトの設定ではTCP ポート 6129 を使用します。
なお、使用する TCP
ポートは変更することが可能です。変更手順は以下の通りです。
4-1. リモートマシンでシステムトレイの Mini Remote
Control を右クリックし、[Settings]
をクリックします。
4-2. [DameWare Mini Remote
Control Properties] ダイアログ
ボックスが開いたら、[General] タブを開き、
[Port
Number] ボックスに使用するポート番号を入力します。
4-3. 次に、ローカルマシンで MRC アプリケーションを起動し
[View] メニューの [Default Host
Properties] を
クリックします。
4-4. [Default Host のプロパティ] ダイアログ
ボックスが開いたら、 [Remote Options]
タブを開き、
[Port Number]
ボックスに使用するポート番号を入力します。
5. リモート接続するには
ローカルマシンへ MRC アプリケーションを、リモートマシンへの
MRC Client Agent
サービスのインストールが
完了したら、リモート接続を開始できます。
リモート接続の開始手順は以下の通りです。
5-1. ローカルマシンで、MRC アプリケーションを起動します。
5-2. [File] メニューの [Connect]
をクリックします。
5-3. [Remote Connect] ダイアログ
ボックスが開いたら、[Host Name / IP
Address] にホスト名または
IP
アドレスを手動で入力、または右側のボックス上で接続したいマシンを選択します。
5-4. [Authentication] の [Type]
で認証方法を選択します。必要に応じて、ユーザー名やパスワードなど認証に
必要な情報を入力します。
5-5. [Connect] をクリックします。