Mini Remote Control/NT Utilities (Remote Support) の
Client Agent サービスを手動でインストール、削除する

本ページに掲載されている情報は、以下の製品に当てはまります。
DameWare NT Utilities (バージョン 9 での製品名、DameWare Remote Support)
DameWare Mini Remote Control




本ページの内容:
手動でのインストール手順
手動での削除手順
Microsoft SC.EXE utility を使用したサービスの作成/削除方法:
追加情報



手動でのインストール手順:

DameWare NT Utilities (DNTU) Client Agent Service (DNTUS26.EXE) および DameWare Mini Remote Control (DMRC)
 Client Agent Service (DWRCS.EXE) は、リモートマシン上の 適切なディレクトリに必要なファイルをコピーし、
サービスとしてClient Agent をインストール するためのシンプルなコマンドを一つ実行するだけで、 どのマシンにも
手動でインストールすることができます。

**6.x 以上のバージョンをご使用されている場合、DMRC Client Agent Service をすべての リモートマシンにインストールする
最も簡単で効率的な方法は、ソフトウェアに含まれている DMRC Client Agent MSI Builder を使用して MSI パッケージを
ビルドすることです。
DMRC Client Agent MSI builder (DWRCSMSI.EXE) を使用すると、カスタム MSI パッケージ (全ての設定、INI ファイル、
レジストリを含む) をビルドして、リモートマシンに DMRC Client Agent Service を展開することができます。
そして、既存の配布方法を使用して、これらの MSI パッケージを顧客に送付することができます (または、グループ ポリシーを
使用して配布することも可能です。)


手動による DameWare NT Utilities (DNTU) Client Agent Service のインストール

(Windows NT4 以降のバージョンのみ):

DNTU Client Agent Service は、DMRC Client Agent Service とは完全に別のものであり、リモートマシンにインストール
しなくても DNTU は正常に動作します。
DNTU Client Agent Service は、RCMD コンソール、RCMD ビュー、ShutDown ビュー (電源オフおよびログオフのみ) を
使用する場合のみ必要です。
ローカルおよびリモートマシン間でファイルとプリンタの共有サービスに必要なポートが開いている場合、DNTU は
自動的に適切なタイミングでサービスがインストールされていないことを通知します。

DNTU Client Agent Serviceを手動でインストールする方法は以下の通りです:
  • ローカルマシンの DameWare Delopment インストール ディレクトリから、リモートマシンの以下のディレクトリに
    DNTUS26.EXE をコピーします。
    32-bit オペレーティングシステムの場合、リモートマシンの %windir%\System32 フォルダにコピーします。
    64-bit オペレーティングシステムの場合、%windir%\SYSWOW64 フォルダにコピーします。
  • コマンドプロンプトを開きます (通常は、[スタート] メニュー - [すべてのプログラム] - [アクセサリー] - [コマンド プロンプト])。
  • デフォルト ディレクトリを上記の適切なフォルダに変更します。
  • 以下のコマンドを入力して、サービスをインストールします:
    DNTUS26.EXE -install
手動による DMRC Client Agent Service インストール:

DNTU Client Agent Service とは異なり、DMRC ソフトウェアからリモートマシンに接続が確立
される前に、リモートマシンに DMRC Client Agent Service がインストールされ動作している
必要があります。
通常は、ローカルエリア ネットワーク (LAN) では、初回接続時に Client Agent Service の
インストールが実行されます。
しかしながら、Client Agent Service がリモートで インストールできるかどうかは、オペレー
ティングシステム設定など様々な要素に依存します。
  1. リモートマシンに対して、ローカルの管理者権限を持つ有効な証明情報の組み合わせ
    (ユーザー ID およびパスワード) が必要です。
  2. リモートマシン上で "ファイルとプリンタの共有" が有効化されている必要があります。
  3. リモートマシン上で ADMIN$ の管理共有が有効である必要があります。
  4. すべての必要なファイルとプリンタの共有ポート (UDP 137、UDP 138、TCP 139、
    および TCP 445) が、ローカルとリモートマシン間のすべてのルーター/ファイヤー
    ウォールで開かれている必要があります。
  5. また、上記のポートがリモートマシン上のファイヤーウォール ソフトウェアで開かれて
    いる必要があります (例. Windows ファイヤーウォール、ZoneAlarm、Black Ice など)。
  6. リモートマシンには、Windows NT 4、2000、XP Pro (管理ファイルの共有機能が無効に
    設定されていること)、2003 Server、Vista、7、または 2008 Server が動作している
    必要があります。
これらの条件のうち、当てはまらない条件がある場合、接続が許可される前にリモートマシンに
手動で DMRC Client Agent Service をインストールする必要があります。

DMRC Client Agent Service を手動でインストールする方法は以下の通りです:
  • 7.x 以降のバージョンをお使いの場合リモートマシン上の %windir%\dwrcs フォルダ
    に以下のファイルをコピーします。

    DWRCS.exe
    DWRCST.exe
    DWRCK.dll
    DWRCSET.dll
    DWRCSh.dlx
    DWRCRSS.dll
    DWRCWXL.dll (Windows XP/2003 のみ)

    **バージョン 7.x で FIPS モードを使用する場合は、以下のファイルもコピーする必要があります:
    ccme_base.dll
    ccme_ecc.dll
    ccme_eccaccel.dll
    ccme_eccnistaccel.dll
    cryptocme2.dll
    cryptocme2.sig
    DWRCRSA.DLL


  • コマンドプロンプトを開きます (通常は、[スタート] メニュー - [すべてのプログラム] -
     [アクセサリー] - [コマンド プロンプト])。Vista 以降の Windows にはユーザー
    アカウント制御が導入されているため、コマンド プロンプトを右クリックして、[管理者と
    して実行] を選択する必要があります。
  • デフォルト ディレクトリを上記の適切なフォルダに変更します。
  • 以下のコマンドを入力して、サービスをインストールします:

    DWRCS.EXE -install
一点ご注意頂きたいのは、Windows オペレーティングシステムの環境によっては、インストール
時に自動的にサービスが開始しない場合があります。
その場合には、初回に DNTU の Services ビュー、またはマシンの管理ツール - サービス ビュ
ー (MMC Services Snap-In) から、サービスを手動で開始する必要があります。
または、コマンド プロンプトから Net Start コマンドを使用して実行することも可能です
(サービス名を引用符で囲んでください)。

Net Start "DameWare Mini Remote Control" または Net Start DWMRCS
Net Start "DameWare NT Utilities 2.6" または Net Start DNTUS26



手動での削除手順

サービスのインストールと同様に、Windows オペレーティングシステムの環境によっては、削除
する際に自動的にサービスが停止しない場合があります。マシンの再起動を行わないと、サービス
を再インストールする際に、これにより問題が発生する場合があります。
そのため、マシンの管理ツール - サービス ビュー (MMC Services Snap-In) にアクセスして、
サービスを削除する前に Client Agent を停止しておくと良いです。または、コマンド プロンプト
から Net Stop コマンドを使用して実行することも可能です。

Net Stop "DameWare Mini Remote Control" または Net Stop DWMRCS
Net Stop "DameWare NT Utilities 2.6" または Net Stop DNTUS26


シンプルなコマンドを一つ実行するだけで、手動でサービスを削除できます:

DNTU Client Agent Service を削除するには:
DNTUS26.EXE -remove

DMRC Client Agent Service を削除するには:
DWRCS.EXE -remove

サービスが削除されると、上記の関連ファイルを削除できるようになります。


Microsoft SC.EXE utility を使用したサービスの作成/削除方法:

Microsoft は、リモートでコマンドラインからサービスの作成、開始、停止、削除を実施できる
ユーティリティをオプショナルで提供しています。
SC ツール (Sc.exe) と呼ばれ、Windows 2000 以上のリソースキットに含まれています。
なお、[MachineName] は任意のパラメーターで、現在のマシンが使用されていると特定されて
いない場合に使用します。

Sc.exe を使用して Windows サービスを作成する方法
http://support.microsoft.com/?kbid=251192

例えば:(NT/2000/XP/2003 のみ):

sc [MachineName] create DWRCS DisplayName=DameWare Mini Remote Control
 Type=own Type=interact binPath="DWRCS.exe -service"



Vista / Windows 7 / 2008 Server の場合:

sc [MachineName] create DWRCS DisplayName=DameWare Mini Remote Control
 Type=own binPath="DWRCS.exe -service"

または

sc [MachineName] delete DWMRCS



追加情報:

本ページを読む前に、ファイルまたはレジストリ エントリが間違って削除されたり、名前が変更
されてしまった場合は、サービスに関する詳細、および Microsoft オペレーティングシステム
内でどのように動作するかといった知識が必要となります。以下の点を考慮してください:
  1. DameWare Development インストール ディレクトリから、リモートマシンの適切な
    フォルダ (上述のフォルダ) に、上記のすべての必要なファイルを再度コピーします。
  2. コマンド プロンプトを開き、ファイルのコピー先と同じフォルダに現在のフォルダを変更
    します。サービスを正常に削除するためのコマンドを発行します:
    DWRCS -remove
  3. サービスは以下のコマンドを入力することで再インストールできます:
    DWRCS -install

    MMC から、またはコマンド プロンプトから以下のコマンドを入力して、サービスを再開
    します:
    net start "DameWare Mini Remote Control"

    DMRC ソフトウェアからリモートマシンに再度接続することでも、サービスの
    再インストールは可能です。