インテル® C++ コンパイラー 10.1 Mac OS* X 版
インストール・ガイド

目次

概要

このドキュメントは、インテル® C++ コンパイラー 10.1 Mac OS X 版のインストール方法および設定方法について説明します。インストールはいくつかの段階に分かれています。インストールを開始する前に、このドキュメントの説明を読んで指示に従ってください。新機能および変更された機能を含む、製品の内容に関する情報は、「リリースノート」を参照してください。

動作環境

注:

コンパイラーとツールの入手

コンパイラーとツールをインストールする前に、新しいバージョンやアップデートがないか、インテル® ソフトウェア開発製品レジストレーション・センターの [製品のダウンロード] セクションを確認してください。CD またはダウンロード・ライセンスに含まれているバージョンよりも新しいバージョンが存在する場合があります。インテル® プレミアサポートからコンパイラーをダウンロードするには、「テクニカルサポート」で説明されているように最初に製品を登録する必要があります。

インテル® C++ コンパイラー・プロフェッショナル・エディションのライセンスをお持ちの場合、インテル® インテグレーテッド・パフォーマンス・プリミティブ、インテル® マス・カーネル・ライブラリー、およびインテル® スレッディング・ビルディング・ブロックのダウンロードとインストールが別途必要です。詳細は、各コンポーネントのインストール・ガイドおよびリリースノートを参照してください。

コンパイラーとツールのインストール

インストールまたは登録で問題が発生した場合は、https://registrationcenter.intel.com/support からお問い合わせください。

インストールの前に

インテル® C++ コンパイラーをインストールするには、管理者 (root) 権限を持つアカウントを使用する必要があります。一般の "ユーザー" 権限のアカウントでは、Xcode IDE またはコマンドラインからインテル® C++ コンパイラーを使用することができます。

注: このドキュメントで <install-dir> として表記されているインストール・マスター・ディレクトリーは、次のとおりです。

ここで、xxx はコンパイラーのビルド番号です (例えば、ビルド番号が 005 の場合、10.1.005 になります)。

インテル® デバッガーのインストール・マスター・ディレクトリーは、/opt/intel/idb/10.1.xxx (32 ビット) または /opt/intel/idbe/10.1.xxx (64 ビット) で、<idb-install-dir> として表記されます。

推奨するインストールの順序は次のとおりです。

  1. Xcode
  2. インテル® C++ コンパイラー 10.1 Mac OS X 版

インストール手順

  1. コンパイラーの CD-ROM 版を購入した場合は、CD-ROM を CD-ROM ドライブに挿入します。そして、CD-ROM の .dmg イメージファイル (例えば、m_cc_x_10.1.005.dmg) をダブルクリックします。コンパイラーのダウンロード版を購入した場合は、ダウンロードしたファイル (m_cc_x_10.1.xxx.dmg) をダブルクリックします。
  2. マウントされたディスクを開いて内容を表示します。[Install (インストール)] をダブルクリックします。
  3. インテル® ソフトウェア・セットアップ・アシスタントが表示されます。(重要ないくつかのドキュメントへのリンクが提供されます。) [Continue (続ける)] ボタンをクリックします。
  4. ライセンスの種類を選択して、 画面の指示に従ってください。[Continue (続ける)] ボタンをクリックします。
  5. 新しい画面が表示されます。[Install (インストール)] をクリックします。(すでにコンパイラーがインストールされている場合は、[Upgrade (アップグレード)] をクリックします。)
  6. インテル® コンパイラーの使用に関する情報とドキュメントに関する情報が表示されます。内容を確認して [Continue (続ける)] ボタンをクリックします。
  7. 使用許諾契約画面が表示されます。内容を確認して [Continue (続ける)] ボタンをクリックします。(契約に同意するかどうかを確認するメッセージが表示されます。同意する場合は、[accept (同意する)] をクリックします。[reject (同意しない)] をクリックすると、インストールを続行できません。)
  8. インストール先ボリュームを選択してから、 [Continue (続ける)] ボタンをクリックします。
  9. 新しい画面が表示されます。[Install (インストール)] または [Customize (カスタマイズ)] をクリックします。(すでにコンパイラーがインストールされている場合は、[Upgrade (アップグレード)] または [Customize (カスタマイズ)] をクリックします。) インストールするコンポーネントを選択する場合は、[Customize (カスタマイズ)] をクリックします。すべてのコンポーネントを選択する場合は、[Install (インストール)] または [Upgrade (アップグレード)] をクリックします。

    [Customize (カスタマイズ)] をクリックすると、コンポーネント名のチェックボックスをオフにすることで、インストールしないコンポーネントを指定できます。(すべてのコンポーネントをインストールする場合は、[Standard Install (標準インストール)] オプションを利用してください。) [Install (インストール)] をクリックします。
  10. システムに選択したコンポーネントがインストールされます。[Close (閉じる)] ボタンをクリックします。
  11. [Continue (続ける)] ボタンをクリックします。
  12. 最後の画面で [Close (閉じる)] ボタンをクリックして、インテル® ソフトウェア・セットアップ・アシスタントを終了します。
  13. システムを再起動します。再起動するまで、インテル® コンパイラーは Xcode で利用できません。

注: インストールが完了した後、インテル® ソフトウェア・セットアップ・アシスタントで [Continue (続ける)] ボタンをクリックすると、製品の登録画面が表示されます。

注: インテル® C++ コンパイラーをインストールした後、Xcode の新しいバージョンをインストールした場合は、インテル® C++ コンパイラーをアンインストールしてから再インストールしてください。

サイレント・インストール

ユーザーとの対話処理を行わずに製品をインストールすることができます。このインストール・モードは画面にインストール状況を表示するため、完全な「サイレント」モードではない点に注意してください。

「サイレント」モードでコンパイラーをインストールするには、次の手順に従ってください。

  1. シェルを開始します。

  2. hdiutil を使用して製品の .dmg ファイルを展開します。

  3. 製品を展開したフォルダーの instman サブフォルダーに移動します。

  4. export DYLD_LIBRARY_PATH= <instman folder>

  5. 次の 2 つのコマンドのいずれかを実行します。

    ./si_secore -licfile full-path-to-license-file
    ライセンスファイルを使用してインストールします。ファイル名を含めて、ライセンスファイルへの完全なパスを指定します。
    ./si_secore -sn SerialNumber
    シリアル番号を使用してインストールします。SerialNumber は (ABCD-1234567 形式の) シリアル番号です。

どちらのオプションも、利用可能な製品コンポーネントをすべてインストールします。他の柔軟なオプションを含む設定ファイルを使用することもできます。詳細は、インテル® プレミアサポートまでお問い合わせください。

コンパイラー環境の設定

インテル® C++ コンパイラーのプログラムは、環境変数 PATH, DYLD_LIBRARY_PATH および LD_LIBRARY_PATH を使用します。コンパイラーのインストール・プログラムは、これらの変数を設定するコンパイラー環境スクリプトファイル (iccvars.sh/idbvars.sh) を作成します。これらのスクリプトファイルをログインスクリプト (.login ファイル) に追加することを強く推奨します。".login" ファイルで一旦、変数が設定されれば、セッションごとにスクリプトファイルを実行する必要がなくなります。

source コマンドを使用してコンパイラー環境を設定します。

また、インストール・プログラムにより、すべてのコンパイル処理に共通の設定を含むコンパイラー設定ファイル (<install-dir>/bin/icc.cfg) が作成されます。これらのファイルを編集して、デフォルトのオプションを追加することができます。

コンパイラーの実行に関して問題が発生した場合は、有効なライセンスファイル (*.lic) がライセンス・ディレクトリーに含まれていることを確認してください。デフォルトのライセンス・ディレクトリーは、/Users/Shared/Library/Application\ Support/Intel/Licenses です。コンパイラーは、環境変数 INTEL_LICENSE_FILE を使用してライセンスファイルを検索します。有効なライセンスがあるのに問題が解決しない場合は、インテル® プレミアサポートまでご連絡ください。詳細は、「テクニカルサポート」を参照してください。

登録を行っていない場合は、この製品をインストールした後に登録を行ってください。登録方法については、「テクニカルサポート」を参照してください。

コンパイラーとツールのアンインストール

次の手順に従ってインテル® C++ コンパイラーとインテル® デバッガーをアンインストールします。以下の手順は、root 権限を持つユーザーが行う必要があります。

  1. ターミナルを開きます。
  2. root ディレクトリーに移動します。
  3. コンパイラーをアンインストールするには、次のようなコマンドを入力します。
    <install-dir>/bin/uninstall.sh
  4. デバッガーをアンインストールするには、次のようなコマンドを入力します。
    <idb-install-dir>/bin/uninstall.sh

テクニカルサポート

インストール時にコンパイラーの登録を行わなかった場合は、インテル® ソフトウェア開発製品レジストレーション・センターで登録してください。登録を行うことで、サポートサービス期間 (通常は 1 年間) の間、すべてのアップデートと新しいバージョンの入手を含む、インテル® プレミアサポートのすべての機能にアクセスできます。

テクニカルサポート、製品のアップデート、ユーザーフォーラム、FAQ、ヒント、およびその他のサポート情報は、http://www.intel.com/software/products/support/cmac を参照してください。

注: 代理店がテクニカルサポートを提供している場合は、インテルではなく代理店にお問い合わせください。

著作権と商標について

本資料に掲載されている情報は、インテル製品の概要説明を目的としたものです。本資料は、明示されているか否かにかかわらず、また禁反言によるとよらずにかかわらず、いかなる知的財産権のライセンスを許諾するためのものではありません。製品に付属の売買契約書『Intel's Terms and Conditions of Sale』に規定されている場合を除き、インテルはいかなる責を負うものではなく、またインテル製品の販売や使用に関する明示または黙示の保証 (特定目的への適合性、商品性に関する保証、第三者の特許権、著作権、その他、知的所有権を侵害していないことへの保証を含む) にも一切応じないものとします。インテルによる書面での同意がない限り、インテル製品は、インテル製品の停止を起因とする人身傷害または死亡を想定して設計されていません。

インテル製品は、予告なく仕様や説明が変更される場合があります。機能または命令の一覧で「留保」または「未定義」と記されているものがありますが、その「機能が存在しない」あるいは「性質が留保付である」という状態を設計の前提にしないでください。これらの項目は、インテルが将来のために留保しているものです。インテルが将来これらの項目を定義したことにより、衝突が生じたり互換性が失われたりしても、インテルは一切責任を負いません。この情報は予告なく変更されることがあります。この情報だけに基づいて設計を最終的なものとしないでください。

本資料で説明されている製品には、エラッタと呼ばれる設計上の不具合が含まれている可能性があり、公表されている仕様とは異なる動作をする場合があります。現在確認済みのエラッタについては、インテルまでお問い合わせください。

最新の仕様をご希望の場合や製品をご注文の場合は、お近くのインテルの営業所または販売代理店にお問い合わせください。

本書で紹介されている注文番号付きのドキュメントや、インテルのその他の資料を入手するには、1-800-548-4725 (アメリカ合衆国) までご連絡いただくか、インテルの Web サイトを参照してください。

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