インテル® Fortran コンパイラーは、ファイル拡張子から各入力ファイルの種類を解釈します。
ファイル拡張子は、そのファイルがコンパイラーとリンカーのどちらに渡されるのかを決定します。ifort コマンドでは、次の形式のファイルが使用されます。
コンパイラーに渡されるファイル: .f90、.for、.f、.fpp、.i、.i90、.ftn
一般的な Fortran ソースファイルの拡張子は、.f90、.for、および .f です。ソースファイルを編集する際に、ソースの形式を自由形式または固定形式 (またはタブ形式と呼ばれる固定形式の変数) から選択する必要があります。コンパイラー・オプションを使用して、ソースファイルで使用されるソース形式を選択するか (free コンパイラー・オプションまたは fixed コンパイラー・オプションの説明を参照)、ファイルの作成時または名前変更時にファイル拡張子を指定します。次に例を示します。
コンパイラーは、拡張子が .f90 または .i90 のファイルを自由形式のソースファイルと見なします。
コンパイラーは、拡張子が .f、.for、.ftn、または .i のファイルを固定形式 (またはタブ形式) のソースファイルと見なします。
リンカーに渡されるファイル: .a、.lib、.obj、.o、.exe、.res、.rbj、.def、.dll
次に、最も一般的なファイル拡張子およびその解釈を示します。
ファイル名 |
ファイルの種類 |
処理 |
---|---|---|
filename.a (Linux* および Mac OS* X) filename.lib (Windows*) |
オブジェクト・ライブラリー |
リンカーに渡されます。 |
filename.f filename.for filename.ftn filename.i |
Fortran の固定形式ソース |
インテル® Fortran コンパイラーによってコンパイルされます。 |
filename.fpp Linux では、次の大文字の拡張子を含むファイル名:.FPP、.F、.FOR、.FTN |
Fortran の固定形式ソース |
インテル® Fortran プリプロセッサー fpp によって自動的に前処理されてから、インテル® Fortran コンパイラーによってコンパイルされます。 |
filename.f90 filename.i90 |
Fortran の自由形式ソース |
インテル® Fortran コンパイラーによってコンパイルされます。 |
filename.F90 (Linux* および Mac OS* X) |
Fortran の自由形式ソース |
インテル® Fortran プリプロセッサー fpp によって自動的に前処理されてから、インテル® Fortran コンパイラーによってコンパイルされます。 |
filename.s (Linux* および Mac OS* X) filename.asm (Windows*) |
アセンブリー・ファイル |
アセンブラーに渡されます。 |
filename.o (Linux* および Mac OS* X) filename.obj (Windows*) |
コンパイル済みのオブジェクト・ファイル |
リンカーに渡されます。 |
コマンドラインからコンパイルする場合、コンパイラーの設定ファイルを使用して、入力ライブラリーのデフォルト・ディレクトリーを指定できます。入力ファイル、一時ファイル、ライブラリー、アセンブラー、およびリンカー用の追加ディレクトリーを指定するには、出力ファイル名とディレクトリー名を指定するコンパイラー・オプションを使用します。
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