インテル® Advisor ユーザーガイド

fgtrun スクリプトを使用してトレースファイルを収集

fgtrun スクリプトを使用してアプリケーションからトレース情報を収集します。

スクリプトを実行する前に、FGT_ROOT 変数に <advisor-install-dir>\fga\fgt を設定する必要があります (「フローグラフ・アナライザー GUI 外部でトレースを収集」を参照)。fgtrun スクリプトは、アプリケーションを実行し、視覚化するためにフローグラフ・アナライザーでロードできる GraphML と TraceML ファイルを生成するパスを設定します。

次の表にシステムでスクリプトが配置されるディレクトリーを示します。

OS

バージョン

場所

利用例

Windows*

fgtrun.bat

%FGT_ROOT%\windows\bin

fgtrun.bat <app-binary-name> [<binary-args>] [--ia32/ --intel64] [--vc12/ --vc14/ --vc14.1] [--xml]

Linux*

fgtrun.sh

${FGT_ROOT}/linux/bin

fgtrun.sh <app-binary-name> [<binary-args>] [--ia32/ --intel64] [--omp] [--xml]

macOS*

fgtrun.sh

${FGT_ROOT}/macos/bin

fgtrun.sh <app-binary-name> [<binary-args>] [--ia32/ --intel64] [--omp] [--xml]

fgtrun スクリプトは、トレースの収集に使用する実行形式ファイルのアーキテクチャーと C/C++ ランタイムのバージョン (Windows* のみ) の自動検出を試みるため、ヘルパーツールを必要とします。ヘルパーツールが利用できなかったり、必要な情報を特定できない場合、fgtrun スクリプトはデフォルト値を設定して収集を実行します。オプションで、スクリプトの実行時にコマンドライン引数を使用してアーキテクチャーと C/C++ ランタイムのバージョン情報を設定することで (Windows* のみ)、デフォルト値を変更できます。

fgtrun には次のオプションがあります。

--omp

-qopenmp オプションでコンパイルされたアプリケーションの OpenMP* トレースを有効にします。

スクリプトを起動する前に、OpenMP* ランタイム環境を正しく設定する必要があります。

この OpenMP* トレース収集機能は、現在 Windows* ではサポートされていません。

--xml

XML 形式でトレースを収集します。

デフォルトでは、コレクターはバイナリートレースを生成します。トレース収集に失敗した場合、XML トレースモードに切り替えて失敗した原因をデバッグできます。

--sym

ノードとソースコード間のマッピング情報を取得します。

シンボル解決機能は、現在 Linux* のみでサポートされます。