インテル® ビデオ・プロセシング・ライブラリー 2023

エンコード、デコード、ビデオ処理に、インテルの GPU によるハードウェア・アクセラレーションを適用するためのライブラリーです。

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関連情報
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最先端のビデオコーデック

インテル® ビデオ・プロセシング・ライブラリー (oneVPL) は、インテル® Media SDK の後継製品です。インテル® oneVPL の使用により、統合グラフィックス向けの抽象化をはじめ、幅広いアクセラレーターにおけるメディア機能の活用を実現します。

インテル® oneVPL は、さまざまなアクセラレーターで動作するエンコード、デコード、およびビデオ処理のための、ビデオに特化した単一の API を提供します。このライブラリーは、ブロードキャスト、ストリーミング、ビデオ・オン・デマンド (VOD)、クラウド・ゲーム、リモート・デスクトップ・ソリューションなど、あらゆるアプリケーションに最適です。

詳細・新機能

バージョン 2023 新機能

主に以下の変更と機能が追加されました。
詳細は、リリースノートおよびインテル社公開の情報 (英語) を参照ください。

  • sample_multi_transcode に追加された並列エンコード機能により、2 つの GPU (2x2 モード) と 1 つの GPU 上にある 2 つのメディアエンジン (1x2 モード) 間で作業を分配することが可能になりました。
  • sample_multi_transcode に HDR カラー記述 SMPTE ST 2084 のサポートを追加し、フォーマットを正常に処理できるようにしました。
  • Dockerfile に dpcpp-blur の環境構築サンプルを追加しました。
  • インテル® データセンター GPU フレックス・シリーズ (開発コード名 Arctic Sound-M) および第 13 世代インテル® Core™ プロセッサー (開発コード名 Raptor Lake) のプロセッサー・グラフィックス向けにサポートを追加しました。
  • Red Hat* Enterprise Linux* 9、CentOS* Stream 9、SUSE* Linux Enterprise Server 15 SP4、および Rocky Linux* 9 に関する Linux* OS のサポートを追加しました。
  • 低レイテンシーの Linux* 初期化オプションを追加しました。
  • 非常に高いビットレートの .ivf ファイル入力をサポートするために、sample_multi_transcode への IVF フォーマット入力でバッファーサイズが動的に再割り当てされるようになりました。
  • C++ および Python のプレビューを削除しました。
  • oneVPL* サンプルツールに不足していた UYVY FourCC を追加しました。
  • カスタム・プレフィックスを使用した際に CMAKE_*_DOCDIR を正常に構築できない問題を修正しました。
  • sample* ツールで mfxBitstream のバッファーの割り当てが遅い問題を修正しました。
  • Sample.json ファイルのサンプルに Media SDK GPU ランタイムの期待される出力文字サンプルが含まれるようになりました。
  • readmes のサンプルをより分かりやすくしました。
  • dpcpp-blur サンプルに不足していた API バージョンをチェックする機能を追加しました。
  • system_analyser のビルドに不足していた pkg-config を追加しました。
  • sample_multi_transcode の AV1 時間軸スケーリングの問題を修正しました。

ハイライト

  • 使い慣れたインテル® Media SDK のコア API との後方互換性を提供
  • インテル® Media SDK と同じビデオコーデックとフィルターを搭載
  • CPU、統合 GPU、ディスクリート GPU、その他のアクセラレータへの展開をサポート

ハードウェア・アクセラレーションによるビデオの活用

インテル® oneVPL の使用により、ハードウェア全体でエンコード、デコード、およびビデオ処理を高速化するための、オペレーティングシステムに依存しない統合インターフェイスを備えた高性能なアクセラレーター機能に直接アクセスできます。


インテル® Media SDK に含まれていた機能から以下を削除

  • オーディオサポート、プラグイン API、FEI (Flexible Encode Infrastructure)、不透明メモリーのサポート

インテル® Media SDK とインテル® oneVPL の後方互換性により、Common Media API を使用する既存コードの移行パスが提供されます。また、拡張 AV1 エンコーディング、簡単なデバイス列挙、ビデオ処理の初期化など、インテル® oneVPL の新しいソフトウェアと今後のハードウェア機能を利用することができます。

サポートされるプラットフォーム


ホスト OS

以下の OS ディストリビューションをサポートします。

CPU プロセッサー

Linux*

  • Ubuntu* 20.04 LTS
  • Ubuntu* 18.04 LTS
  • CentOS* 7.8 / Red Hat* Enterprise Linux 7.9
  • Red Hat Enterprise Linux 8.4
  • Debian* 10
  • Fedora* 34
  • Rocky Linux* 8

Windows*

  • Windows* 10
GPU アクセラレーター

Linux*

  • Ubuntu* 20.04
  • Ubuntu* 22.04
  • Red Hat Enterprise Linux* 8.4

Windows*

  • Windows* 10

推奨ハードウェア・プラットフォーム

CPU プロセッサー
  • インテル® Core™ X シリーズ・プロセッサー・ファミリー
  • インテル® Xeon® プロセッサー (v5 またはそれ以降)
  • インテル® Core™ プロセッサー (第 6 世代またはそれ以降)
GPU アクセラレーター
  • インテル® データセンター GPU フレックス・シリーズ
  • インテル® Arc™ A シリーズ・グラフィックス
  • インテル® Iris® Xe Max グラフィックス
  • インテル® Iris® Xe グラフィックス
  • インテル® Iris® Pro グラフィックス
  • インテル® Iris® グラフィックス
  • インテル® Iris® Plus グラフィックス
  • 第 9 世代、第 10 世代、第 11 世代インテル® プロセッサー向けインテル® UHD グラフィックス
  • インテル® HD グラフィックス

開発環境

Linux*
  • gcc/g++ バージョン 7.4.0 またはそれ以降
Windows*
  • Microsoft* Visual Studio* 2019 またはそれ以降
  • Visual Studio* 2015 またはそれ以降向けの Microsoft* Visual C++ Redistributable