インテル(R) インテグレーテッド・パフォーマンス・プリミティブ (インテル(R) IPP) 5.0 Windows* 版 (インテル(R) Itanium(R) プロセッサ用)
リリースノート
目次
概要
インテル(R) インテグレーテッド・パフォーマンス・プリミティブ (インテル(R) IPP) 5.0 Windows* 版には、以下の 5 つのインストール・パッケージが含まれています。
- インテル IPP 5.0 Windows 版 (インテル(R) Pentium(R) プロセッサ用)
- インテル IPP 5.0 Windows 版 (インテル(R) Itanium(R) プロセッサ用)
- インテル IPP 5.0 Windows 版 (インテル(R) エクステンデッド・メモリ 64 テクノロジ (インテル(R) EM64T) 対応のインテル(R) Xeon(R) プロセッサ用)
- インテル IPP 5.0 Windows 版 (ワイヤレス MMX(R) テクノロジを搭載したインテル(R) PCA プロセッサ用)
- インテル IPP 5.0 Windows 版 (IXP4XX プロダクト・ライン用)
このリリースノートは、インテル IPP 5.0 Windows 版 (インテル Itanium プロセッサ用) インストール・パッケージについて説明します。
インテル IPP は、一般的な信号、イメージ、音声、画像、暗号化、テキスト文字列とオーディオ処理、ベクトル操作と行列演算を含む広範囲な機能を提供するソフトウェア・ライブラリです。MP3 (MPEG-1 オーディオ、レイヤ 3)、MPEG-4、H.263、JPEG、GSM-AMR* および G723 のようなオーディオ、ビデオ、音声コーデック用の高度なプリミティブに加えて、コンピュータ・ビジョンもカバーします。インテル IPP ライブラリは、各関数でさまざまなデータタイプとレイアウトをサポートし、使用されるデータ構造の数を最小化することで、開発者がアプリケーションのデザインと最適化に選択できる豊富なオプションのセットを提供します。
インテル IPP は、プロセッサに含まれるマルチメディアや信号処理機能を活用するクロスプラットフォームの低水準ソフトウェア・レイヤです。MMX テクノロジ、ストリーミング SIMD 拡張命令 2、および Intel XScale(R) テクノロジなどの最新のインテル(R) アーキテクチャの拡張機能が利用できます。インテル IPP は、インテル Pentium 4 プロセッサ、インテル Itanium 2 プロセッサ、インテル Xeon プロセッサ、および Intel XScale テクノロジを利用するインテル PCA アプリケーション・プロセッサ用に最適化されています。広範囲なアーキテクチャで単一の API を利用できるので、ISV はプラットフォームの互換性を保ちながら開発コストを削減することができます。インテル IPP を使用すると、基本的な関数の統合が単純化されるので、製品の開発に集中することができます。
インテル(R) ソフトウェア開発製品の詳しい情報については、http://www.intel.co.jp/jp/developer/software/products/ を参照してください。関連製品の一部を次にリストします。
- インテル(R) ソフトウェア・カレッジ (英語) では、最先端のソフトウェア開発テクノロジに関する開発者用のトレーニングを提供します。
- インテル(R) VTune(TM) パフォーマンス・アナライザは、アプリケーションがどのように CPU を利用するかを評価し、アプリケーションのパフォーマンスの向上に必要な修正部分を特定するのに役立ちます。
- インテル(R) C++ コンパイラおよびインテル Fortran コンパイラは、ソフトウェアの実行の高速化に重要な役割を果たします。また、最新の IA-32 プロセッサおよびインテル Itanium プロセッサをサポートしています。
- インテル(R) パフォーマンス・ライブラリには、各種のインテル(R) プロセッサ向けに最適化されたルーチン群が収められています。
- インテル(R) マス・カーネル・ライブラリは、数学、科学、工学などのソフトウェア開発に役立つ、最新のインテル Pentium プロセッサおよびインテル Itanium プロセッサ向けに最適化された線形代数、高速フーリエ変換、およびベクトル演算関数を提供します。
インテル IPP 5.0 の新機能
- 新しいハードウェアのサポート
- インテル Pentium プロセッサ・エクストリーム・エディション (デュアルコア・プロセシング対応)
- ネットワーク・プロセッサのインテル(R) IXP4XX プロダクト・ライン - 別のインストール・パッケージで利用可能
- コーデック・サポートの拡張
- すべてのサポートされているメディア・コーデック・コンポーネントへの統合メディアクラス (UMC) インターフェイス - インテル IPP を使用してメディア・コーデック・コンポーネントの特徴を示すメディア処理サンプルとして導入されました。詳細は、インテル IPP サンプルページ (英語) を参照してください。
- 新しいコーデックのサポート (API および UMC ベースのサンプル)
- G.168-2000 および G.167 互換のエコー・キャンセラ
- UMC DV デコーダ – NTSC および PAL のサポート、マルチスレッドのサポート、新しい特殊な DV カラー変換 API
- UMC に基づく H.261、H.263 ビデオ・デコーダ・サンプル
- 新しい MPEG-2 スプリッタ
- H.264 でメイン・プロファイルとハイ・プロファイル・デコーダをサポート
- 機能の拡張
- 広範囲なカラー変換の追加
- 100 以上の新しいカラー空間変換を追加
- 現在のカラー変換関数はこの新しい分野に移動 (詳細は、ippcc.h を参照)
- ZLIB、LZ77 およびその他のアルゴリズムとファイル形式をサポートするデータ圧縮、ハフマン符号化および可変長符号化 (VLC)
- 暗号化に Diffie-Hellman と楕円曲線アルゴリズムを追加
- 暗号化の例はすべて「暗号化」リファレンス・マニュアルに明示
- コンピュータ・ビジョンにおける拡張とパフォーマンスの向上
- HE AAC を含む拡張オーディオ符号化機能
- スパース FIR/IIR を含む拡張信号処理機能
- 以下の項目を含む拡張ストリング処理機能
- 行列計算インターフェイスの改良
- エントリポイントの数を減らす新しい関数プロトタイプ・デザイン
- 「行列」リファレンス・マニュアル (ippmman.pdf) の再構成
- 行列関数の使用法を説明する例をマニュアル (ippmman.pdf ファイル) に追加
- Java* インターフェイスのサポート
- 新しいドキュメント
- ipp_API_add.txt: インテル IPP 5.0 で新しく追加された API の一覧
- ipp_API_remove.txt: インテル 4.1 から 5.0 で削除された API の一覧
- ドキュメントはすべて \doc ディレクトリにあります
動作環境
Itanium ベースのアプリケーションを開発するための最小ハードウェア要件
- インテル Itanium 2 プロセッサを搭載した PC、ワークステーションまたはサーバ
- 300MB のディスク空き容量 (インストール時、ファイルのダウンロードおよびテンポラリ・ファイル用に別途 300MB の空き容量が必要)
Itanium ベースのアプリケーションを開発するためのソフトウェア要件
サポートしている OS (インテル IPP は、次の OS で動作確認されています)
- Microsoft* Windows Server* 2003
サポートしている C コンパイラ (インテル IPP は、次のコンパイラで動作確認されています)
- インテル(R) C++ コンパイラ 8.1 (IA-32 およびインテル Itanium プロセッサ用)
- インテル C++ コンパイラ 9.0 (IA-32 およびインテル Itanium プロセッサ用)
- Microsoft Platform SDK February 2003
推奨するドキュメント・ビューア
- Adobe* Acrobat* Reader 6.0 またはそれ以降 (PDF 形式でドキュメントを表示する場合のキーワード検索機能が改良されています)
インテル IPP のインストールに関する情報は、「インストール・ガイド」を参照してください。デフォルトのインストール・ディレクトリは次のとおりです。
- C:\Program Files\Intel\IPP\5.0\Itanium
- ライブラリの使用および各種オプションに関する情報は、このリリースに含まれている「入門ガイド」を参照してください。
- 最新の製品サポート情報およびエラッタは、インテル IPP サポートページ (英語) を参照してください。
- インテル IPP の使用法を説明し、迅速なアプリケーション、コンポーネント、およびコーデック開発をサポートするエンコーダ-デコーダのサンプルが用意されています。その他の情報は、インテル IPP Web サイト (英語) にあります。
インテルでは、お客様からのフィードバックを非常に重視しております。本製品で提供されるツールについてのテクニカル・サポートおよび FAQ や製品のアップデート情報を含むテクニカル情報を利用するには、https://premier.intel.com でインテル(R) プレミア・サポート・アカウントに登録してください。この製品のシリアル番号はここで登録してください。
- 登録できない場合やプレミア・サポート・アカウントにアクセスできない場合は、こちらからご連絡ください。
注: 代理店がこの製品のテクニカル・サポートを行っている場合は、インテルではなく代理店までご連絡ください。
インテル IPP の FAQ、ヒント、ユーザ・フォーラム、およびその他のサポート情報は、ここ (英語) を参照してください。
一般的なサポート情報については、この Web サイト (英語) を参照してください。
問題の送信
問題を送信する手順は次のとおりです。
- https://premier.intel.com/ にアクセスします。
- サイトにログインします。ユーザ名とパスワードの大文字と小文字は区別される点に注意してください。
- [Product] ドロップダウン・リストの隣の [Go] ボタンをクリックします。
- 左側のナビゲーション・バーの [Submit Issue] リンクをクリックします。
- [Product Type] ドロップダウン・リストから [Development Environment (tools,SDV,EAP)] を選択します。
- ソフトウェアまたはライセンスに関する問題の場合は、[Product Name] ドロップダウン・リストから [Intel(R) IPP for Windows*] を選択します。
- 質問を入力します。ウィンドウの残りのフィールドも記入して、問題箇所の送信を完了します。
問題の報告および製品に関するご意見を送信される際のガイドライン
- 問題、その他ご意見を入力してください。
問題の報告の場合は、その問題を再現できるように、できるだけ具体的に説明してください。できるだけ簡単なテストケースを含めてください。
- システム構成情報を入力します。
また、問題の解決に役立つと思われる情報 (オペレーティング・システム、インストールしているアプリケーションの名前とバージョン、その他) はすべてお伝えください。
ライセンス定義およびライブラリの制限については、エンド・ユーザ・ソフトウェア使用許諾書を参照してください。
MPEG-1、MPEG-2、MPEG-4、H.263、H.264、MP3、DV、G.722.1、G.723.1A、G.726、G.728、G.729、GSM/AMR、GSM/FR、JPEG、JPEG 2000、Aurora、TwinVQ、AC3 および AAC は、ISO、IEC、ITU、ETSI およびその他の組織によって制定されている国際標準規格です。これらの標準規格の実装、または標準規格対応のプラットフォームの使用には、インテルを含むさまざまな組織からのライセンス許諾が必要になる場合があります。
本資料で提供される情報は、予告なしに変更されることがあります。また、インテルは本資料の内容およびこれに関連して提供されるソフトウェアにエラー、誤り、不正確な点が含まれていたとしても一切の責任を負いません。本資料およびこれに記載されているソフトウェアはライセンス契約に基づいて提供されるものであり、その使用および複製はライセンス契約で定められた条件下でのみ許可されます。本資料は、明示、黙示、禁反言またはその他の如何を問わず、いかなる知的財産権のライセンスを許諾するためのものではありません。本資料に掲載されている情報は、インテル製品の概要説明を目的としたものであり、インテルによる確約と解釈されるべきものではありません。
製品に付属の売買契約書『Intel's Terms and conditions of Sales』に規定されている場合を除き、インテルはいかなる責を負うものではなく、またインテル製品の販売や使用に関する明示または黙示の保証(特定目的への適合性、商品性に関する保証、第三者の特許権、著作権、その他、知的所有権を侵害していないことへの保証を含む)に関しても一切責任を負わないものとします。インテル製品は、医療、救命、延命措置などの目的に使用することを前提としたものではありません。
「未使用 (reserved)」、「未定義 (undefined)」と記述されている機能や命令に関しては、今後新たに定義づけが行われる可能性があるため、設計には利用しないようご注意ください。これらの機能や命令を設計に利用した場合、定義の追加によって機能性や互換性などの面でいかなる問題が生じてもインテルは一切その責を負いません。
本資料で説明されているソフトウェアは、設計上の不具合が含まれている可能性があり、公表されている仕様とは異なる動作をする場合があります。現在確認済みの不具合については、インテルまでお問い合わせください。
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