スタティック・リンク (ディスパッチなし)

スタティック・リンクは、マージド・スタティック・ライブラリーを直接リンクします。特定のプロセッサーのタイプをサポートする、実行ファイルにライブラリーを含むアプリケーションのリンクに使用します。スタティック・リンクは、1 種類のプロセッサーとバンドルされる組み込みアプリケーションに便利です。

次の表は、スタティック・リンクの長所と短所の要約です。

スタティック・リンクの機能の要約 (ディスパッチなし)

長所

短所

  • 対応プロセッサーが 1 種類のみなので実行ファイルが小さい

  • カーネルモード/デバイスドライバー/ring-0 コードに最適*)

  • 非常に小さなファイルのダウンロードが必要な Web アプレットまたはプラグインで、対応プロセッサーが 1 種類のみの場合に最適

  • 実行ファイルにライブラリーが含まれているため、実行時にインテル® IPP ランタイム DLL が不要

  • アプリケーション・パッケージで最小のフットプリント

  • 最小のインストール・パッケージ

  • 実行ファイルは 1 種類のプロセッサー向けにのみ最適化

  • プロセッサー固有の最適化の更新にはリビルドまたは再リンクが必要

*) スレッド化されていないライブラリーのみ。

用意されているエマージド・ディスパッチャーの代わりに独自のスタティック・ディスパッチャーを使用する場合は、この方法を使用します。サンプル mergelib で、このリンク方法を説明しています。

最新のサンプルについては、http://www.intel.com/software/products/ipp/samples.htm からインテル® IPP サンプルをダウンロードして展開した後、\ipp-samples\advanced-usage\linkage\mergelib ディレクトリーを参照してください。

インテル® IPP パッケージには、プロセッサー固有のヘッダーファイル (例えば、ipp_v8.h) のセットが含まれています。 これらのヘッダーファイルを IPPCALL マクロの代わりに使用することもできます。 詳細は、\ipp\tools\<arch>\static.lib\readme.htm の「インテル® IPP 関数のスタティック・リンク (1 つのプロセッサーの場合)」を参照してください。


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