インテル® マス・カーネル・ライブラリー 10.0 Windows* 版
インストール・ガイド

目次

概要

本ガイドでは、インテル® マス・カーネル・ライブラリー (インテル® MKL) Windows 版のインストールと設定方法について説明します。インストールは複数のステップからなります。インストールを開始する前に、本ガイドを最後までお読みください。新機能や変更された機能など、製品に関する詳細は、リリースノートを参照してください。

以前のバージョンの (番号の小さい) インテル® MKL Windows 版がインストールされている場合、本バージョンをインストールする前にアンインストールする必要はありません。しかし、以前のバージョンをアンインストールする場合、このバージョンをインストールする前でもインストールした後でもアンインストールできます。

動作環境

ハードウェア - 最小要件

ハードウェア - 推奨要件

ハードウェア - 対応システム

ソフトウェア - 最小要件

ソフトウェア - 推奨要件

ソフトウェア - サポートする Windows オペレーティング・システム

ソフトウェア - サポートする Windows コンパイラー (インテル® MKL Windows 版は、次のコンパイラーで動作確認されています)

ソフトウェア - サポートする MPI 実装 (インテル® MKL は、次の MPI 実装で動作確認されています)

ソフトウェア - サポートする Java* 実装 (インテル® MKL の Java サンプルは、次のコンパイラーで動作確認されています)

インテル® MKL のダウンロード

インテル® MKL をインストールする前に、インテル® プレミアサポートの [File Downloads] セクションにアクセスして、新しいバージョンやアップデートがあるかどうかを確認してください。CD-ROM に収容されているバージョン、またはダウンロード・ライセンスに記載されているバージョンは、最新のバージョンではない場合があります。インテル® プレミアサポートからダウンロードするには、最初に「テクニカルサポート」セクションの手順に従って、サポートに登録する必要があります。

インテル® MKL のインストール

はじめに
 

注意: インテル® MKL 10.0 のデフォルトのインストール・ディレクトリーは C:\Program Files\Intel\MKL\10.0.xxx です (xxx はパッケージ番号です。例: C:\Program Files\Intel\MKL\10.0.023)。

インストール方法

インテル® MKL を Windows にインストールするには、次の手順に従ってください。インストーラーは、サポートしている全プロセッサー用に、すべてのインテル® MKL ファイルをインストールします。最新情報は、インテル® MKL Web サイトを参照してください。

注意: 次の手順では、インターネットへの接続が必要となります。インストーラーは、自動的にライセンスキーをマシンにダウンロードします。インターネットに接続されていない場合は、次のセクションの手動インストール手順を参照してください。

  1. CD-ROM からインテル® MKL をインストールする場合は、CD-ROM を CD ドライブに挿入します。インストーラーが自動的に開始されない場合は、CD 内に含まれている Setup.exe ファイルをダブルクリックします。ダウンロードしたインテル® MKL をインストールする場合は、ダウンロードしたファイルをダブルクリックします。
  2. インストーラーが開始されます。
  3. 一時ディレクトリーを選択するように求められます (デフォルトは C:\Program Files\Intel\Download)。このディレクトリーは、実際にインストールを開始するまでの間、自己解凍形式のインストール・ファイル内にあるコンテンツを保存するのに使用されます。一時ディレクトリー内のファイルは、インストール後もそのまま残るため、手動で削除してください。インテル® ソフトウェア・セットアップ・アシスタントが表示されたら、 [Next] をクリックします。
  4. セットアップ・アシスタントで 2 つのオプションが表示されます。

    インテルまたは代理店より提供されたシリアル番号をフィールドに入力して、[Next] をクリックします。インターネットに接続している場合、セットアップ・アシスタントはインテルのサーバーに接続してライセンス情報を取得し、コンピューターにコピーします。インターネットに接続されていない場合は、デフォルトのライセンスがインストールされます。デフォルトのライセンスでは、ライブラリーを使用することはできますが、更新することはできません。

     

    または、既存のライセンスファイルのパスを指定することもできます。ライセンスファイルはシリアル番号と一緒に電子メールで送付されます。

     

    注意: セットアップ・アシスタントはシステムに有効なライセンスを検出すると、次の 3 つのオプションを表示します。


    オプションを選択します。既存のライセンスファイルを使用するか、インテルまたは代理店より提供されたシリアル番号を入力するか、あるいは異なるライセンスファイルのパスを指定します。

  5. 表示される [Tool Selection] ダイアログボックスで、[Install Intel® Math Kernel Library 10.0.XXX Cluster Edition] がオンになっていることを確認して、[Next] をクリックします (XXX はパッケージ番号)。チェックボックスをオフにすると、すぐにインストールをキャンセルできます。

     

    注意: 製品がすでにインストールされている場合、チェックボックスは [Update Intel® Math Kernel Library 10.0.XXX] となります。

  6. ソフトウェア使用許諾契約書に同意し、[Next] をクリックして続行します。

  7. すでにインストールされているインテル® MKL のバージョンが一覧表示されます。これらは、ここでチェックしてアンインストールすることも、そのまま残すこともできます。[Next] をクリックして続行します。
  8. インストール中に、デフォルトのインストール・ディレクトリー (C:\Program Files\Intel\MKL\10.0.xxxxxx はパッケージ番号) を使用するか、または別のディレクトリーを指定するかを選択します。指定したディレクトリーに、すべてのファイルがインストールされます。インテル® MKL 10.0 をインストールしても、インテル® MKL の以前のバージョンは削除されません。複数のバージョンのインテル® MKL がマシンにインストールされている場合は、使用するバージョンのインテル® MKL を指定するようにビルドスクリプトが更新されていることを確認します。
  9. インテル® MKL のインストール時に、指定したインストール・ディレクトリーを環境変数 PATH、LIBINCLUDE に設定できます。インストール後、mklvars32.bat、mklvarsem64t.bat、および mklvars64.bat の 3 つのファイルが tools\environment ディレクトリーに配置されます。これらのファイルを使用して、ユーザーシェルで環境変数を設定することができます。これを選択し、[Next] をクリックして続行します。

     

    注意: Windows インストーラーのバージョンが 2.0 よりも古い場合、インテル® MKL クラスター・エディションをインストーラーする際に自動的にアップグレードされます。インストール後はコンピューターを再起動する必要があります。

     

  10. インストールが完了したら、[Finish] をクリックします。
  11. 登録されていないシリアル番号を使用した場合、インテル® プレミアサポートへの登録に関するページが表示されます。登録すると、サポート期間中、インテル® プレミアサポートからサポートサービスを受けることができます。このサポートには、製品のアップデートや新しいバージョンの入手も含まれます。電子メールアドレスを入力して、[Next] をクリックします (この際、すでにインテル® プレミアサポートのアカウントをお持ちの場合は、登録されている電子メールアドレスを入力してください)。仮パスワードを含む登録情報が、入力された電子メールアドレスに送付されます。インテル® プレミアサポートに登録しない場合は、[Cencel] をクリックします。
  12. 最後の画面で [Finish] をクリックして、インテル® ソフトウェア・セットアップ・アシスタントを終了します。

注意: LAPACK および BLAS の Fortran 95 インターフェイス・ライブラリーは、ソースコードで提供され、各自でビルドする必要があります。ビルド方法については、『インテル® MKL ユーザーズガイド』の「LAPACK および BLAS に対する Fortran 95 インターフェイスとラッパー」を参照してください。

サイレント・インストール

サイレント・インストールは、インテル® MKL を (インストール中に入力を必要としない) バッチモードで 1 台の Windows マシンにインストールします。サイレント・インストールは、クラスターノードなど、構成の似ている複数のマシンにインストールする際に便利です。

サイレント・インストールを実行するには

  1. instman フォルダーに移動します。このフォルダーは、インテル® MKL パッケージが展開される際に作成されるフォルダー以下にあります。デフォルトでは、C:\Program Files\Intel\Download\w_mkl_b_10.0.xxx フォルダーです。
  2. instman フォルダーにある setupcore.exe を、必要なコマンドライン・オプションとともに実行します。

サポートされる主なオプション:

<LicenseFileName> はライセンスファイルの絶対パスです。<SerialNumber> はインテルから提供されたシリアル番号です。-l および -n コマンドライン・オプションは、いずれか 1 つを指定してください。どちらを指定しても、setupcore.exe のサイレント・インストールが実行されます。

インテル® MKL のアンインストール

インテル® MKL をアンインストールするには、[コントロール パネル] から [プログラムの追加と削除] を選択します。

注意: インテル® MKL をアンインストールしても、ライセンスファイルは削除されません。

テクニカルサポート

インテルでは、お客様からのフィードバックを非常に重視しております。本製品で提供されるツールについてテクニカルサポートを利用したり、FAQ や製品アップデートを含むテクニカル情報を入手するには、https://premier.intel.com (英語) でインテル® プレミアサポート・アカウントに登録する必要があります。インストール時に登録を行わなかった場合は、インテル® ソフトウェア開発製品レジストレーション・センター (https://registrationcenter.intel.com/) で登録してください。

 

注意: インテル® MKL に関する質問または問題は、サポート (https://registrationcenter.intel.com/support/) までお問い合わせください。

サポートについての情報は、http://www.intel.com/software/products/support/ を参照してください。


著作権と商標について

インテル・プロセッサー・ナンバーはパフォーマンスの指標ではありません。プロセッサー・ナンバーは同一プロセッサー・ファミリー内の製品の機能を区別します。異なるプロセッサー・ファミリー間の機能の区別には用いません。詳細については、http://www.intel.co.jp/jp/products/processor_number/ を参照してください。