スレッドのコンカレンシー

アクティブなスレッドの数は、アプリケーションのコンカレンシー・レベルに対応します。コンカレンシー・レベルとプロセッサー数を比較することで、インテル(R) VTune(TM) Amplifier XE はアプリケーションによるシステムで利用可能なプロセッサーの利用状況を分類します。プロセッサー・コアの数に応じてデフォルトの使用率の範囲を定義し、[Summary (サマリー)] ウィンドウと [Bottom-up (ボトムアップ)] ウィンドウにスレッドのコンカレンシーを表示します。使用率の範囲は、[Summary (サマリー)] ウィンドウでスライダーをドラッグして変更できます。

スレッドが実行可能な状態で CPU 時間を消費していない場合、スレッドのコンカレンシーが CPU 使用率よりも高くなることがあります。インテル(R) VTune(TM) Amplifier XE は、アプリケーションのコンカレンシー・ターゲットレベルを定義します。これは、デフォルトでは物理コアの数と同じです。

使用率タイプ

デフォルトの色

説明

Idle (アイドル)

プログラム中のすべてのスレッドが待機中です。実行中のスレッドはありません。[Thread Concurrency (スレッドのコンカレンシー)] チャートには、アイドリング中であることを示すノードは 1 つだけ表示されます

Poor (低)

十分に利用されていません。デフォルトでは、スレッド数がコンカレンシー・ターゲットの 50% 以下の場合です。

OK (許容範囲)

許容範囲内で利用されています。デフォルトでは、スレッド数がコンカレンシー・ターゲットの 51 ~ 85% の場合です。

Ideal (理想)

理想的に有効利用されています。デフォルトでは、スレッド数がコンカレンシー・ターゲットの 86 ~ 115% の場合です。

Over (高)

許容範囲を超えて利用されています。デフォルトでは、スレッド数がコンカレンシー・ターゲットの 115% を超える場合です。

注意アイコン 注意

[File (ファイル)] > [Options... (オプション...)] > [Intel VTune Amplifier XE 2011 (インテル(R) VTune(TM) Amplifier XE 2011)] > [General (全般)] ペインでカラースキーマを Colorblind に設定すると、 使用率タイプがグレースケールで表示されます。

関連項目


このヘルプトピックについてのフィードバックを送信
 
インテル(R) ソフトウェア製品ドキュメント・ライブラリー

© 2010 Intel Corporation. 無断での引用、転載を禁じます。