ワークフローの位置を確認サンプリング間隔の値 (SAV) の設定

サンプリング間隔の値 (SAV) は、イベントの頻度または発生回数です。ハードウェア・イベントベース・データ収集中に、インテル(R) VTune(TM) Amplifier XE は、ここで指定した数のイベントが発生してから、プロセッサーに割り込みをかけ、サンプルを収集します。

サンプリング間隔の値 (SAV) を小さくすると、サンプリング割り込みが頻繁に発生します。この場合、イベントベース・サンプリング・コレクターでオーバーヘッドが多くなり、パフォーマンスが低下します。推奨値は、プロセッサーごとに毎秒 1000 サンプルです。

例えば、1GHz で実行する場合、サンプリング間隔の値 (SAV) を 2,000 に設定すると、毎秒 500,000 サンプルという非常に大きな数になり、サンプル間は 2,000 CPU クロックしかありません。サンプリング割り込みに 1000 クロックかかる場合、CPU 時間の 50% はサンプリング割り込みに費やされます。サンプリング・コレクターが 300 番目のサンプル (命令アドレス) を収集し、その後 900 の追加イベントが発生した時点でターゲットの継続期間が終了した場合、 このサンプリング間隔の値 (SAV) では各 1,000 イベントの後にのみサンプルを収集するように指定しており、300,900 は 301,000 に満たないため 301 番目のサンプルは収集されません。

インテル(R) VTune(TM) Amplifier XE は、ハードウェア・イベントのサンプリング間隔の値 (SAV) を自動で設定します。定義済みのハードウェア・レベルの解析タイプでは、サンプリング間隔の値 (SAV) が [Analysis Type (解析タイプ)] ウィンドウに表示されます。表にある各イベントのサンプリング間隔の値 (SAV) は編集できません。データ収集中に、インテル(R) VTune(TM) Amplifier XE はこの値を乗数で調整することがあります。このとき使用される乗数は、[Project Properties (プロジェクト・プロパティー)] > [Target (ターゲット)] タブで指定した [Duration time estimate (予測継続期間)] に依存します。

新しいハードウェア・イベントベース解析タイプでは、次の手順に従って、各イベントのデフォルトのサンプリング間隔の値 (SAV) を編集できます。

  1. インテル(R) VTune(TM) Amplifier XE ツールバーで [New Analysis (新しい解析)] ボタンをクリックします。 [Analysis Type (解析タイプ)] 設定ウィンドウが表示されます。
  2. 左下の [New (新規)] ボタンをクリックして、ポップアップ・メニューから [New Hardware Event-based Sampling Analysis (新しいハードウェア・イベントベース・サンプリング解析)] オプションを選択します。 [Hardware Event-based Sampling Analysis (ハードウェア・イベントベース・サンプリング解析)] ペインが表示されます。
  3. イベントを追加します。
  4. 必要に応じて、表でサンプリング間隔の値 (SAV) をダブルクリックして編集します。

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