2017年 4月 18日リリース
このトピックでは、TestComplete 12.30 における変更を記載しています。
他のバージョンで追加された機能の詳細については、「TestComplete バージョン履歴」をご参照ください。
以前のバージョンでは、CrossBrowserTesting 環境で個々のテストを実行することができました。今回、環境リストに project test items を追加でき、クラウド上でそれらを実行することが可能になりました。これにより、クラウド上での実行で、既存のテストセットを使用することができます。
注意: TestComplete UI でプロジェクト テスト項目のパラメーターを設定できます。テスト項目のパラメーターを設定し、その後クラウド上で実行するためにこの項目を選択できます。つまり、実行するテストのためのパラメーターを簡単に指定できることを意味します。詳細は、Running TestComplete Tests With Parameters をご参照ください。
Environment Manager でテストを開始するとき、TestComplete はすべての登録した script extensions をクラウド マシンにコピーします。そのため、スクリプト拡張を使用するテストは失敗しません。以前のバージョンでは、 CrossBrowserTesting クラウドでスクリプト拡張を使用することをサポートしていませんでした。登録されたスクリプト拡張のリストは、File > Install Script Extensions ダイアログで確認できます。
Environment Manager は、テストの Waiting ステータスを表示します。これは、TestComplete がクラウド マシンの開始を待機することを意味します。以前は、このステージは、 Running ステータスでカバーされていました。
ユーザーがマシン上の DPI 設定を変更すると、オペレーティング システムがウィンドウ、コントロール、フォントのサイズを変更します。これにより、非 DPI 対応のアプリケーションに対して実行するテストが失敗する可能性があります。バージョン 12.3 では、DPI の変更を追跡し、自動的にテストを正しく実行するためにユーザーアクションの座標を再計算します。これは Windows 10 を含むサポートしているすべてのオペレーティング システムで動作します。詳細は、Testing With Various DPI Settings をご参照ください。
DPI サポートは、デスクトップと Web アプリケーションの両方で動作します (下記参照)。
カスタム ズームと DPI 値のサポート: 以前のバージョンでは、Web ページのために 100% のズーム倍率を使用することが要求されていました。そうでない場合、TestComplete は、Web 要素のサイズと座標を不正に検出しました。TestComplete 12.3 では、この要求が解消され、新しい DPI 値またはページのズームなどスケールの変更の理由にかかわらず、TestComplete がコントロールのサイズと座標を正しく検出します。
座標を使った “マウス クリック” テストコマンドは、Web ページが 100% DPI と 100% ズーム倍率を持つ座標を使用するようになりました。たとえば、特定の場合には、TestComplete は、マウス アクションのために座標を記録します、そして記録されたコマンドは、そのページが 100% ズーム倍率を持っていたら、それらが持つであろう座標を使用します。これは、記録されたテストが、異なる DPI 値または異なるページ ズームを持っている別のマシンで正しく実行されることを保証します。
しかし、新しい機能により、一部の従来の Web テストが失敗する可能性があります。テスト実行を維持するには、従来のテストコマンドの座標を変更する必要があります。代わりとして、これらのテスト コマンド用に元の機能モードを有効にすることができます。これをするには、プロジェクトのプロパティを開き、Web Testing > General ページに進み、Use CSS pixels for scaled pages チェックボックスを外してください (これは、TestComplete 12.3 で追加されました)。
Web テストのパフォーマンス改善: Edge を含むサポートされるブラウザーでパフォーマンスが改善されました。
ブラウザーの最新バージョンをサポート: Chrome 57 および Firefox 52。
以前の TestComplete では、モバイル アプリケーションの画像ベースのテストをサポートしていました。バージョン 12.3 では、デスクトップおよび Web アプリケーションでも画像ベースのテストを作成できます。画像ベーステストでは、テスト エンジンは、オブジェクトのプロパティではなく、画像によってコントロールを検出します。テストを記録またはマニュアルでテストコマンドを作成するとき、テスト プロジェクトの画像リポジトリにコントロール画像を保存します。テスト実行中は、TestComplete は、画面上のコントロール画像を検索し、その画像座標におけるユーザー アクションをシミュレートします。
この新しいテスト タイプは、TestComplete が何らかの理由でオブジェクトのテストの作成に失敗した場合に役立ちます。たとえば、テストするアプリケーション内でコントロールの認識に失敗した場合、画像ベースのテストは ”座標によるクリック” へのより良い代替案になります。詳細は、About Image-Based Testing をご参照ください。
Name Mapping 内の画像: Name Mapping リポジトリが、マッピングされたオブジェクトの画像を格納し、Name Mapping エディターでそれらを見ることができるようになりました。これにより、画面上のどのコントロールまたはウィンドウが選択したオブジェクトと一致するか簡単に理解できます。画像は、オブジェクトを Name Mapping に追加したとき、またはマニュアルで Update Image エディター ボタンを使用することで、自動的にキャプチャーされます。Name Mapping エディターのツールバーで対応するオプションを使用して、自動画像キャプチャーを有効または無効にすることができます。
Code Editor の改良:
Automatic outlining が有効になっている場合、アウトラインはスクリプト ルーチン、クラス、複数行コメントに自動的に追加されるようになりました。
Go to Declaration (宣言に移動) コマンドを使用すると、Name Mapping エディターでスクリプト ルーチン、変数、定数、マップされたオブジェクトに移動できます。
よりスマートな自動書式設定: 括弧または引用符を入力すると、エディターは対応する閉じ括弧または引用符を自動的に挿入します。
よりスマートなコード テンプレートの挿入: コードテンプレートを挿入するには、エディターでその名前を入力して、TAB キー押します。
コード補完ウィンドウは、開いたときに最新の項目を自動的に事前選択します。また、エディターは、カーソルの下の式を解析し、コード補完ウィンドウをより早く開きます。
エディターは、構文ハイライトでよりコントラストな色を使用します。また、エディターは文字列定数のハイライトで特別の色を使用します。これにより、コードの残り部分と区別ができます。
新しいレコーディング ツールバー: レコーディング ツールバー がエキサイティングな外観になりました。デフォルトでは、テストのレコーディングのための不可欠なコマンドのみを表示します:
さらにコマンドを表示するには、レコーディングツールバーを展開します:
チェックポイント ウィザードの改良: チェックポイント ウィザードは、チェックポイントの作成を合理化し、簡素化するために再設計されました。
Property checkpoint は、一度に複数のプロパティを検証することが可能になりました。これにより、Object checkpoint タイプ は、廃止され、Create Checkpoint ウィザードから削除されました。必要であれば、Project Explorer で オブジェクトを Stores > Objects collection に追加し、Objects.StoredObject.Check メソッドを使用して、それらを検証することができます。
新しい Repeat Last Run コマンド: Test Engine ツールバー の新しいコマンドで最後に実行したテストを再実行することが簡単になります。
新しい Show in Explorer コマンド: Project Explorer のコンテキスト メニューの新しいコマンドは、Windows エクスプローラーを起動し、選択しているプロジェクトまたはプロジェクト スイート項目のファイルを含むフォルダーに移動します。
簡略化された Create New Project (新規プロジェクトの作成) ウィザード:
テスト録画を開始して新しいプロジェクトを作成する場合、ウィザードでは、テストするアプリケーションのタイプを選択するページは表示されません。
ウィザードには、Test Visualizer 設定のページがありません。新規プロジェクトの場合、TestComplete は、デフォルトの Visualizer 設定を常に使用するようになりました。
Swing での JavaFX: TestComplete 12.3 は、Swing アプリケーションの JavaFX コントロールを認識します。Swing アプリケーションの JavaFX コントロール上のユーザー アクションを記録し再生し、そのプロパティとメソッドにアクセスできます。
Visual Studio 2017 サポート: このバージョンに Visual Studio で作成されたアプリケーションのテストを作成し、Visual Studio 2017 で実行するテスト実行またはビルドの一部として TestComplete テストを実行できます。
TestComplete は、Visual Studio 2017 の Team Foundation Version Control もサポートします。
RAD Studio 10.1 Berlin Update 1 および 2 サポート: RAD Studio の最新バージョンで作成したアプリケーションのテストを作成して実行できます。
TestComplete 12.3 は、より多くの Developer Express コントロール クラスをサポートします。これらのコントロール上のユーザー アクションのシミュレーションを簡単にする特別なメソッドとプロパティを提供します。
CheckedListBox
ComboBox
ListBox
ScrollBar
SimpleButton
XtraGrid
XtraTabControl
XtraTreeList
Telerik WinForms コントロールのサポート: Windows Forms 用の Telerik コントロールの最新バージョン - 2017.1 (R1 2017) のサポートが追加されました。
Android 7.1.1 のサポート。
iOS 10.3 および iPhone 7 のサポート。
Xcode 8.3 および Xamarin.iOS 6.2.1.で作成したアプリケーションのサポート。
Python 3.6 スクリプト エンジン: TestComplete 12.3 は、Python 3.6 エンジンを使用します。以前のバージョンの製品は、Python 3.4 を使用していました。 つまり、Python スクリプト テストで Python 3.6 の機能と改良点を使用することができます。詳細と制限については、Python - Specifics of Usage をご参照ください。
JavaScript 実行速度の向上: JavaScript エンジンは、パフォーマンスを向上させるために最適化されました。
Jenkins サポートの強化: TestComplete Test step で TestComplete テストをインタラクティブ セッションの画像解像度を指定できます。詳細は、Setting Up TestComplete Tests in Jenkins をご参照ください。
Unicode サポートの強化: TestComplete は、すべてのパネル、エディター、ダイアログで Unicode をサポートします。スクリプトおよびキーワード テストで Unicode 文字定数を使用できます。ただし、プロジェクト項目、スクリプト関数、メソッド、プロパティで Unicode 名はサポートされていません。
指数書式の変更: e、E、g、修飾子でフォーマットされた値の場合、aqString.Format は指数で先行する 1つのゼロを使用するようになりました。以前のバージョンでは、指数には常に 3桁の数字がついていました (つまり、先頭に 2つのゼロを持つことができました)。Format メソッドの結果値をチェックしていた場合、テストを更新する必要があります。
Report Generator ユーティリティによるメモリダウンプの自動生成: Report Generator ユーティリティを使用して、メモリダンプ ファイルを自動的に生成することができます。
これを行うには、--generate-dump コマンドライン引数を指定して Report Generator を実行します。
JavaScript と Python スクリプトの安定性とパフォーマンスが向上しました。
お客様から報告されたいくつかの問題を修正しました。
TestComplete 12.30 では、Windows XP、Windows Vista およびそれらのサーバーバージョン – Windows Server 2003 および Windows Server 2008 のサポートを終了しました (Microsoft は、Windows XP および Windows Vista のサポートを 2014年 4月と2014年 7月にそれぞれサポートを終了しました)。 SmartBear では、これらのオペレーティング システムで TestComplete をテストすることはもうありません。パッチの作成および提供もありません。 TestComplete は、これらのシステムで引き続き動作する可能性はありますが、これを保証するものではありません。TestComplete のすべての機能 (たとえば、Windows XP および Windows Server 2003 で作成できない JavaScript テストなど) を使用するために、これ以降の Windows バージョンにアップグレードすることを推奨します。
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TestComplete 12.3 は、Windows Server 2008 R2 をサポートしますす。 |
スクリプト拡張機能を使用して追加したカスタムの記録時のアクションは、サポートされなくなりました。レコーディング ツールバーには、スクリプト拡張を使用して作成したカスタム アクションは表示されません。
デザイン時のアクション (およびカスタム キーワードテスト操作とカスタム ランタイム オブジェクト) は、引き続きサポートされます。
TestComplete 12 の最新機能および改良された機能の詳細については、TestComplete 12 リリースノートおよびオンラインヘルプをご参照ください。