レポートの生成

このトピックにリストされているオプションを使用して、次の最適化でレポートを生成します。

-opt-report-phase (Linux* および Mac OS* X) オプションまたは /Qopt-report-phase (Windows*) オプションに phase 引数を渡して最適化機構フェーズを指定します。

最適化機構フェーズ

サポートされる最適化機構

pgo

プロファイルに基づく最適化機構

ipo

プロシージャー間の最適化機構

ilo

中間言語スカラー最適化機構

hpo

ハイパフォーマンス最適化機構

hlo

高レベルな最適化機構

ecg

Mac OS X: このフェーズはサポートされていません。

all

アーキテクチャーでサポートされているすべての最適化機構。出力結果が非常に広範囲であまり役立たないため、これは推奨されません。まず最初に、ターゲットフェーズのレポートを試してください。

アーキテクチャーとオプション別のレポート

サポートされるすべてのインテル® アーキテクチャー:

レポートの実行

コンパイラー・レポートを生成するには次のような構文を使用します。

オペレーティング・システム

構文例

Linux* および Mac OS* X:

icpc -c -opt-report 2 -opt-report-phase=all sample.cpp

Windows

icl /c /Qopt-report:2 /Qopt-report-phase:all sample.cpp

これらのコマンド例は、レポートを生成して stderr に送るようにコンパイラーに指示し、レポートにすべての利用可能な最適化機構に関する情報を含めるように指定します。ほとんどの場合、フェーズとして all を指定すると、非常に多くの情報が生成されます。

レポートを stderr ではなく出力ファイルに送る場合、-opt-report-file (Linux* および Mac OS* X) または /Qopt-report-file (Windows*) を使用し、出力ファイル名を指定します。コンパイラーにリンカーを起動させたくない場合は、-c (Linux* および Mac OS* X) または /c (Windows*) を指定します (上記の構文例を参照)。このオプションを指定することにより、コンパイラーはオブジェクト・コードを生成し、結果をレポートした後で停止します。

レポート関連オプションの使用方法についての詳細は、「コンパイラー・レポートのクイック・リファレンス」を参照してください。

(上記の表のように) フェーズ名を指定すると、その最適化機構からのすべてのレポートが作成されます。複数の最適化機構のレポートを作成するために同じコマンドライン上に複数回、オプションを使用できます。例えば、-opt-report-phase ipo -opt-report-phase hlo (Linux* および Mac OS* X) または /Qopt-report-phase ipo /Qopt-report-phase hlo (Windows*) を指定した場合、コンパイラーは、プロシージャー間の最適化機構と高レベルな最適化機構からのレポートを生成します。

コマンドでは最適化機構のフルネームを指定する必要はありません。多くの場合、最初の数文字を指定すればレポートは生成されます。ただし、一致するプリフィックスを持つすべての最適化レポートが生成されます。

各最適化機構の論理名は、特定のプロセッサーを対象にした多くの最適化をサポートします。これらの最適化では、最適化機構の論理名がプリフィックスとして使用されています。サポートされている最適化機構の名前をリストするには、-opt-report-help (Linux* および Mac OS* X) または /Qopt-report-help (Windows*) を入力します。次の表に、いくつかの例を示します。

最適化機構

説明

ipo_inl

プロシージャー間の最適化機構、関数のインライン展開

ipo_cp

プロシージャー間の最適化機構、定数伝播

hlo_unroll

高レベルな最適化機構、ループアンロール

hlo_prefetch

高レベルな最適化機構、プリフェッチ

最適化レポートのグラフィカル表示 (Linux)

グラフィカルなレポートを生成するには、最低でも、最適化レポートオプション -opt-report-phase および -opt-report-file を使用してアプリケーションをコンパイルします。

テキストベースのレポートと同じように、グラフィカル・レポート情報はすべてのアーキテクチャーで生成することができます。


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