インテル® インテグレーテッド・パフォーマンス・プリミティブ 8.2 ユーザーズガイド
すべてのインテル® インテグレーテッド・パフォーマンス・プリミティブ (インテル® IPP) 関数はスレッドセーフです。ダイナミック・ライブラリーおよびスタティック・ライブラリーの両方でマルチスレッディングをサポートしており、マルチスレッド・アプリケーションで使用できます。アプリケーションで独自のスレッド化モデルを使用している場合やシステムでほかのマルチスレッド・アプリケーションが同時に実行される可能性がある場合は、スレッド化されていない/シングルスレッド・ライブラリーを使用することを強く推奨します。
マルチスレッドのスタティック・ライブラリーとダイナミック・ライブラリーは、レガシー・アプリケーションをサポートするため、別途ダウンロード・パッケージとして提供されています。新しく開発する場合は、シングルスレッド・バージョンを使用してアプリケーション・レベルのスレッド化を行ってください。アプリケーション・レベルのスレッド化を追加する 1 つの方法は、インテル® スレッディング・ビルディング・ブロック (インテル® TBB) を使用することです。
一部のインテル® IPP 関数には、マルチプロセッサーおよびマルチコアシステムでパフォーマンスが向上する OpenMP* コードが含まれています。OpenMP* コードは、カラー変換、フィルタリング、畳み込み、暗号化、相互相関、行列計算、距離の 2 乗、ビット数の削減などの関数に含まれています。
すべてのマルチスレッド API の一覧は、インテル® IPP のドキュメント・ディレクトリーに含まれている ThreadedFunctionsList.txt ファイルを参照してください。
インテル® IPP ライブラリーの内部がスレッド化されている (マルチスレッド) バージョンは廃止されましたが、レガシー・アプリケーションでは利用できます。できるだけシングルスレッド・バージョンを使用することを強く推奨します。
インテル® コンパイラーは、互換マイクロプロセッサー向けには、インテル製マイクロプロセッサー向けと同等レベルの最適化が行われない可能性があります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2 (インテル® SSE2)、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 (インテル® SSE3)、ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令 (SSSE3) 命令セットに関連する最適化およびその他の最適化が含まれます。インテルでは、インテル製ではないマイクロプロセッサーに対して、最適化の提供、機能、効果を保証していません。本製品のマイクロプロセッサー固有の最適化は、インテル製マイクロプロセッサーでの使用を目的としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに非固有の特定の最適化は、インテル製マイクロプロセッサー向けに予約されています。この注意事項の適用対象である特定の命令セットの詳細は、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。 改訂 #20110804 |