TestComplete 12.30 の新機能の紹介

こんにちは。SmartBear 製品営業部です。

先週、TestComplete 12.30 がリリースされました。
新機能の概要については、弊社サイトで既に紹介していますが、
いくつかの変更点について、ブログで取り上げていきます。

■ NameMapping レポジトリーの変更
テストの記録時にオブジェクトの識別条件が NameMapping レポジトリーに保存されますが、従来は保存された NameMapping の情報を確認する際に、対象のアプリケーションを起動後に、Highlight on Screen を使用して確認ができました。

12.30 の新機能として、記録時に操作したオブジェクトのスクリーンショットを NameMapping レポジトリーに保存するように変更されました。
これにより、登録されている NameMapping の情報が、どのオブジェクトと紐づくのかを確認しやすくなりました。
スクリーンショットは、Workspace の右下に表示され、対象のオブジェクトが赤色の線で囲われます。

このスクリーンショットは、プロジェクトファイルの NameMapping ディレクトリー以下の Images ディレクトリーに保存されます。
スクリーンショットの保存を不要とされる場合は、NameMapping レポジトリーを開き、右上の設定より変更できます。※ 上記スクリーンショットのオレンジで囲った箇所です。

今回の変更により、NameMapping のデータの確認作業および、修正作業の利便性が向上しています。

■ イメージベースのテストについて
TestComplete は、オブジェクトベース (コントロールを認識して操作) でテストを実行しますが、オブジェクトを認識できない場合のテスト方法として、イメージベースのテストが追加されました。
この機能は 12.20 までは、Android アプリ限定の機能として存在はしていましたが、12.30 より、デスクトップ アプリ、Web アプリ、iOS アプリでも利用できるようになりました。

利用方法は、Android アプリの場合は自動記録が使用できますので、Mobile Screen ウィンドウ上で操作します。
それ以外のアプリの場合は、手動でイメージを追加して、操作を追加します。

キーワードテストでは、Test Actions 内の “Image Based Action” をシナリオに追加します。

操作対象のスクリーンショットを取得し、赤枠で操作対象を選択します。※オレンジのボタンが二つ並んでいますが、左側のボタンを範囲指定しています。

次に選択した画像に対する操作を指定します。
モバイルアプリでは、Touch action や、Long press actions なども利用できます。

今回はクリック操作を指定しましたので、クリックするポイントを座標で指定します。
※ X:-1、Y:-1 の場合は、センターの指定となります。

イメージテストの操作がキーワードテストに追加されました。

実行すると、保存したイメージと一致する箇所をスクリーン上で探し、該当する箇所に指定した操作 (今回の場合はクリック操作) が実行されます。

なお、操作対象とするイメージについては、Project Explorer 内の Advanced の “ImageRepository” 内に格納されています。

保存されているイメージに対して、編集や設定が可能です。
① カラーと、ピクセルのしきい値の指定ができます。
② スクリプトテストで使用する際のコードが表示されます。(Call メソッドで呼び出します)

基本的にはオブジェクトベースで記録していただき、認識できないようなオブジェクトについては、イメージベースで対処いただくことを推奨しています。

その他、多数の機能強化や、キーワードテストの使い勝手も向上していますので、12.30 をお試しください。

新機能の詳細:
https://www.xlsoft.com/jp/products/smartbear/tc12.30_whatsnew.html

評価版ダウンロードサイト:
https://www.xlsoft.com/jp/products/smartbear/download.html#tc

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