iSpring Suite 導入事例:自動車部品メーカー様
約 6 万人の従業員研修を対象に、SCORM コースの内製化と e ラーニング制作時間の大幅削減を実現した事例をご紹介します。
導入サマリー
企業情報
- 業種:自動車部品メーカー
- 従業員:約 6 万人
- 拠点:国内外に複数拠点を展開
導入前の課題
- 研修コンテンツの作成に数か月以上かかる
- SCORM コースを簡単に作れるツールがない
- 少人数の教育チームで全社研修を支える必要
導入後の効果
- コース作成期間 : 6 か月 → 数時間に短縮
- 約 6 万人へ iSpring 製コンテンツを配信
- 300 本以上のコース・テストを自社制作
背景
今回ご紹介するのは、長い歴史とグローバルな拠点を持つ日本の大手自動車部品メーカーにおける iSpring Suite 導入事例です。同社は「どこにいても同じ品質の研修を受けられる環境」を大切にし、早くから e ラーニングに取り組んできました。
2002 年には、日立製の学習プラットフォームを用いて企業向け e ラーニングプログラムを開始。当時は現在とは異なる特殊な形式の教材で、専門部門が中心となってコンテンツ作成を行っていました。
2017 年には Cornerstone OnDemand (CSOD) 学習管理システムへ切り替え、より成熟した e ラーニング環境の構築へと舵を切りました。これにより、自律的かつ継続的なコンテンツ開発の土台が整い、学習の内製化が加速しました。
現在の e ラーニング教育チームは、ラーニング マネージャ 1 名、コンテンツ開発担当者 1 名、運用担当者 2 名の少人数体制です。この小さなチームで、全社およびグローバル拠点の研修を支えています。
課題 : LMS と互換性のある SCORM ベースのツールを探す
CSOD 上で研修を実施するためには、外部オーサリングツールでオンラインコースを作成し、SCORM 形式の ZIP ファイルとして LMS にアップロードする必要がありました。
そのため、同社は次のような条件を満たすオーサリングツールを探していました。
- SCORM コースを簡単に作成できること
- 既存の CSOD LMS と高い互換性があること
- 専門的な IT スキルや IT 部門の支援が不要であること
各種ツールを比較検討した結果、これらの条件を満たしていたのが、PowerPoint ベースでコースを作成できる iSpring Suite でした。
ソリューション : iSpring Suite で SCORM コースを内製化
iSpring Suite の導入により、同社は PowerPoint を使う感覚のまま SCORM コースを作成し、CSOD へシームレスに公開できるようになりました。プロセスはシンプルで、IT 部門のサポートもほとんど必要ありません。
また、iSpring Suite はクイズ作成ツール QuizMaker を含んでおり、全社向けコンプライアンス研修などで理解度確認テストを簡単に作成、配信できるようになりました。
最近では、教材に動画コンテンツを取り入れる機会も増えています。iSpring Suite を使えば、PowerPoint インターフェース上でそのまま動画教材を作成できるため、別の動画編集ソフトを立ち上げる必要がありません。これにより、現場の担当者でも気軽に動画教材の制作に取り組めるようになりました。
結果 : 6 万人規模の研修を効率化し、制作リードタイムも大幅短縮
iSpring Suite の活用により、少人数の教育チームでも大手自動車部品メーカー向けに多数のコースを開発し、安定して運用できる体制が整いました。現在では、LMS 上で約 6 万人の従業員が iSpring Suite で作成されたコースとクイズを受講しています。
受講者からは、「コンテンツが分かりやすく、操作もしやすい」という声が多く寄せられており、学習体験の質の向上にもつながっています。
コンテンツ作成のハードルを大幅に削減
従来は、依頼から LMS 掲載までにおよそ 6 か月かかっていましたが、現在では短期間での公開が可能になりました。総合オンラインクイズの作成も、わずか 2 時間程度で完了します。
多数のコースを継続的に制作
教育部門ではこれまでに 300 本以上のコースとテストを制作しており、今後もこのペースでコンテンツを増やしていくことを目指しています。