Axure RP を使いこなすための基本的な機能からアドバンスな機能まで幅開い機能の操作について、簡単なステップで分かりやすく紹介しています。
Axure RP ファイルは、プロジェクトの規模により 1、2 または数百枚におよぶページから構成されます。Axure RP 画面左上にあるページ ペイン (Page Pane) からプロジェクトのページを確認または管理できます。
各ページは、一般的にワイヤフレーム、インタラクティブなプロトタイプ、またはフローチャートなどのウィジェットから構成されたダイアグラムを含みます。
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ウィジェットは、Axure RP 上でダイアグラムを組み立てるブロックになります。最も一般的なものとして、シェイプ ウィジェット (Shape Widget) とイメージ ウィジェット (Image Widget) があります。
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シェイプ ウィジェット (Shape Widgets)
シェイプ ウィジェット (Shape Widgets) の多くは、デフォルトのライブラリ内の一般的なタイプ (Common) にカテゴリーされます。シェイプ ウィジェットは、ボックス、ラベル、段落などを指します。 ペン ツール (Pen tool) を使用してカスタマイズした図形やアイコン ライプラリ内にあるアイコンもシェイプ ウィジェットとして扱われます。※ペン ツールに関する詳細は、こちらを参照ください。
イメージ ウィジェット (Image Widgets)
イメージ ウィジェット (Image Widgets) には、画像のプレース ホルダーとしての役割と画像をダイアグラム内にインポートする役割があります。インポートされた画像は、スライス、サイズの変更、トリミング、回転などの編集を行うことができます。
フォーム ウィジェット (Form Widgets)
フォーム ウィジェットは、テキスト フィールド (text fields) や ドロップリスト (droplists) に加えて、インライン フレーム (inline frames) 、ダイナミック パネル (dynamic panels)、リピーター (Repeater) などの高度な機能を持つウィジェットも含まれます。
コネクター ウィジェット (Connector Widgets)
コネクター ウィジェットは、図形を繋げて画面遷移図 (flow diagrams) を作成します。
ウィジェットをダイアグラムに追加した後、ダイアグラム内でウィジェットを移動したり、サイズ変更したり、回転したりして再度調整できます。さらに、ウィジェットを配置、配布、ロック、グループ化したり、ウィジェットの順序を変更したりすることもできます。ウィジェットをクリックし、ドラッグによりウィジェットをページ内で移動させることができます。選択されたウィジェットには、緑色の枠線が表示されます。ウィジェットを選択すると、ハンドルも同時に表示されます。
ウィジェットのサイズ変更
ウィジェットのサイズを均一に変更する場合は、[Shift] キーを押しながら、ハンドルをドラッグします。ウィジェットは、特定のピクセル値にサイズ変更することもできます。ツールバーの上部の "w" および "h" フィールド、またはインスペクター (Inspector) を使用し、ウィジェットのサイズをピクセル レベルで調整します。ウィジェットの縦横比を制限するには、"w" と "h" フィールドの間にある "Maintain aspect ratio" アイコンをクリックします。
ウィジェットの回転
ウィジェットを回転するには、 [Ctrl]/[Cmd] キーを押しながら、ウィジェットのハンドルをクリックします。ドラッグし回転する角度を決定します。また、スタイル タブ (Style tab) を使用して正確な回転角度を設定できます。
ウィジェットの固定
ドラッグ操作によるウィジェットのサイズや配置の変更を防ぐには、デザイン エリアのウィジェットをロックします。ロックされたウィジェットは、必要に応じてインスペクター (Inspector) 内で配置およびサイズを変更できます。ツールバー上部にある [Lock] ボタンをクリックし、ウィジェットをロックします。
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ウィジェットのグループ化
ウィジェットをグループ化し、グループごとに編集することができます。グループ化するには、ウィジェットを選択し、キーボードの [Ctrl]/[CMD] + [G] キーを使用します。ウィジェットを 1 度クリックし、グループを選択します。そして、ウィジェットをゆっくりダブルクリックすることで、グルーブ内のウィジェットを編集します。グループ内を編集している間、ページの他の部分はグレーアウトされます。
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ウィジェットをダブルクリックし、ウィジェット上のテキストを編集できます (多くの場合、キャンバス上のウィジェットをダブルクリックすることで、そのウィジェットの持つ最もよく使用される編集機能を使用できます)。また、ウィジェットに直接テキストをタイプし追加できます。ウィジェットをクリックし、テキストを入力します。
ウィジェットの書式設定は、Axure RP のインターフェース上の右側にあるインスペクター (Inspector) 上のスタイル タブ (Style Tab) または、トップにあるスタイル ツールバー (Style Toolbar) から行うことができます。
使用可能な書式設定のプロパティは、図形の配置、ディメンション、回転、塗りつぶしや影、枠線の色、図形のパターンや透明度などを含みます。回転や面取りなどの一部のプロパティは、選択されているウィジェットの横に表示されているハンドルをドラッグして直接キャンパス上で編集することができます。
ウィジェットのスタイル編集終了後、"widget style" 機能を使用し、別のウィジェットに対しても同じ書式を適用できます (Microsoft Word スタイルまたは CSS クラスに似ています)。選択されているウィジェットに適用された書式設定はスタイル ツールバー (Style Toolbar) 内の一番左にあるコントロール内または、インスペクター (Inspector) のスタイルタブ上のドロップダウン リスト内に表示されます。特定のウィジェットの書式設定を変更した場合は、スタイル タブのドロップダウン内の書式名の後にアスタリスク マーク (*) が表示されます。また、書式名の横に "Update" または "Create" ボタンが表示されます。詳細は、こちらを参照ください。
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インタラクションは、ウィジェットやページの動作を決定します。インタラクションには、イベント、ケース、およびアクションの 3 つの要素があります。イベントには、オンクリック (OnClick) やオンページロード (OnPageLoad) などがあります。また、ケースは、イベントが引き起こされた際のシナリオを決定します。アクションは、それぞれのケースを作成するシナリオの個々のコンポーネントになります。
インスペクター プロパティ タブを通してインタラクションを作成できます。詳細は、こちらを参照ください。インタラクションのスタイルは、プロパティ タブ内にあります。インタラクションのスタイルは、特定のシナリオ下でウィジェットに適用されるカスタム表示を設定するために使用できます。ウィジェットがマウスオーバーされた後、選択された後、使用不可になった後などのシナリオが考えられます。インタラクションのスタイルは、ウィジェット内容 (widget's context) メニュー (右クリック) を通して設定もできます。
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ウィジェットおよびページ ノートは、ウィジェットやページの機能性や必要条件をドキュメント化するために最もよく使用されます。さらに、ノートは変更をドキュメント化する場合や、ステータスやユーザーやチームのタスクを管理する場合にも使用されます。インスペクターのノート タブ上でノートを追加します。ノート タブ上の [Customize Fields] をクリックし、ウィジェットまたはページ ノートのフィールドを追加、削除することができます。
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いつでもブラウザー上でダイアグラムを確認できます。
[Publish] - [Preview] を選択し、即座にブラウザーで現在のページを表示し実際に動かすことができます。他の閲覧者とプロジェクトを共有する場合には、いくつかのオプションがあります。[Publish] - [Generate HTML Files] をクリックし、ローカル ドライブ、ネットワーク ドライブ、サーバーに HTML ソース、JavaScript、および画像ファイルを作成します。
または、[Publish] - [Publish to Axure Share] をクリックし、クラウドにファイルを投稿することもできます。Axure Share は、Axure のサーバー上でホストされ、パスワード保護、ディスカッション、通知機能などさまざまな機能を提供します。
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Axure RP は、Web ブラウザーで閲覧できるための内容を作成するだけではなく、ダイアグラムを印刷することもできます。詳細は、こちらを参照ください。[Arrange] - [Grid and Guides] - [Show Print Guides] をクリックし、印刷ガイドをキャンバス上で確認できます。ガイドの位置は、ページのサイズ設定によって異なります。ページのサイズ設定を行う場合は、[Print] - [Page Size and Settings] をクリックします。
ダイアグラムを印刷するには、[File] - [Print] を選択します。また、印刷するファイル ページの指定や拡大縮小の指定も可能です。
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機能 | 概要 |
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カスタマイズ可能な作業環境 ※Axure RP 9 の新機能 |
作業環境を自由自在にカスタマイズできます。 |
インタラクション ビルダー ※Axure RP 9 の新機能 |
従来の Case Editor が削除され、インタラクションをメイン画面にあるインタラクション ビルダーから作成できます。 |
ノート、注釈機能 ※Axure RP 9 の新機能 |
ウィジェット毎ではないノートの作成、ノートとしてウィジェット テキストの追加、ノートへの番号振り分けができます。 |
モバイル向けプレビュー機能 ※Axure RP 9 新機能 |
高速化されたモバイル向けプロトタイプ作成を支援します。 |
オーディエンス別プロトタイプ生成機能 | オーディエンスに合わせて HTML アウトプットを生成します。 |
Sketch UI との統合 | Sketch で作成した UI を簡単に Axure にインポートするプラグインを提供します。 |
リピーター機能 | 繰り返すテキストや画像のレイアウトを作成するリピーター機能を提供します。 |
フローチャート | 自動で画面推移図を生成する便利な機能 (Auto-Generated flow diagram) を提供します。 |
プロトタイプ共有 | HTML 生成、無償ホスティング サービス Axure Share により、フィードバックをより簡単に取得します。 |
マスター機能 | マスター機能を使用し、ウィジェットなどの要素を繰り返し作成する作業を減らします。 |
PC
- Windows 7、8、10
- 2 GB 以上の RAM メモリ (4 GB を推奨)
- 1 GHz のプロセッサー
- 5 GB のディスク スペース
- Word ドキュメント:Microsoft Office Word 2000、XP、2003、2007、2010、2013、2016
- 生成される HTML: IE、Edge、Firefox、Chrome
MAC
- Mac OS X 10.7 以降
- 2 GB 以上の RAM メモリ (4 GB を推奨)
- 64 ビット Intel プロセッサーの Mac コンピューター
- 5 GB のディスクス ペース
- Word ドキュメント:Microsoft Office Word 2004 (互換機能パック適用済み)、2008、2011、2016
- 生成される HTML: Safari、Firefox、Chrome
Axure RP では、Pro、Team の 2 つのエディションが提供されています。
Pro Edition |
Team Edition |
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ワイヤーフレーム & ダイアグラム | ||
高度なプロトタイピング | ||
モバイル プロトタイピング | ||
ノートおよびドキュメント | ||
Axure Cloud による無償のホスティング | ||
共同作業 (チーム プロジェクト) | ||
変更履歴の管理 | ||
Axure Cloud によるチーム プロジェクトのホスティング |
Axure Cloud は、Axure RP の機能をクラウド上で管理するチーム プロジェクト向けのワークフローを提供します。
詳細は、Axure Cloud とはをご確認ください。