テクニカル ドキュメント #131



Doc ID: 131
製品: WinDriver
Version:  8.x

WinDriver v7.x から v8.x へのアップグレード方法

このドキュメントは、v7.x から v8.x へアップグレードする手順です。

それ以前の WinDriver のバージョンから/へのアップグレード手順は、テクニカル ドキュメント #127 を参照してください。


アップグレード ステップ:

新しい WinDriver のライセンスを取得:
  • メジャー アップグレードの場合 (たとえば、v7.0x から v8.0x へのアップグレードの場合)、v7.0x のライセンス コードは、v8.0x では使用できません。登録版ユーザーで、有効なサポート プランをお持ちのユーザーは、無償でアップグレードが可能です。新しいバージョンのライセンス コードを取得の際には、お問合せフォームから、お問合せください。その際に、ライセンス コードを一緒にご連絡ください。

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ドライバ プロジェクトのアップグレード:

WinDriver は基本的には後方互換性があるので、v7.x で開発したコードは、編集せずに (新しいバージョンのファイルとライセンスでコードを再ビルドせずに)、v8.x のドライバ モジュール (windrvr6.sys/o/ko/dll) と動作します。ただし、新しいドライバ モジュールの機能をフルに活用し、新しいバージョンで提供される不具合の修正と強化点を十分に反映させるには、このドキュメントに沿って、ドライバ プロジェクトをアップグレードし、新しいドライバを使用し、新しいドライバを配布することを推奨いたします。
注意: Kernel PlugIn は、後方互換性はありません。
従って、新しいバージョンの WinDriver にアップグレードする際には、新しいバージョンの WinDriver を使用して、Kernel PlugIn ドライバをリビルドする必要があります。
以下の手順に従って、ドライバ コードをアップグレードします:
  • WinDriver API DLL / 共有オブジェクトのアップグレード:
    v8.00 では、高レベルな WinDriver API DLL / 共有オブジェクトのバージョニングを実装しました。その結果、モジュールの名前を wd_utils から wdapi<version> (たとえば、WinDriver v8.00 の場合、wdapi800) に変更しました。これによって、同じモジュールを使用する可能性がある WinDriver の以前のバージョンを使用して開発した他のドライバへの影響を考慮することなく、DLL / 共有オブジェクトを含むドライバをアップグレードすることができます。

    新しい WinDriver の API DLL / 共有オブジェクトを使用するには、新しいライブラリ モジュール - WinDriver\lib\<CPU>\wdapi<version>.lib (Windows - MSDEV, Windows CE) / WinDriver\lib\<CPU>\wdapi_borland<version>.lib (Windows - Borland C++ Builder) / WinDriver/lib/libwdapi<version>.so (Linux, Solaris) - を使用してコードをビルドします。WinDriver v8.x のサンプル プロジェクトおよび DriverWizard で生成されたプロジェクトを参考にして下さい。

    同様に、v8.00 では、WinDriver API .NET DLL の名前が、wdapi_dotnet.dll から wdapi<version>_dotnet.dll へ変わり (例、WinDriver v8.00 では、wdapi800_dotnet.dll)、DLL は、WinDriver\lib\<CPU>\<.NET version>\ ディレクトリへ移動しました (例、WinDriver\lib\x86\v1.1.4322\)。

    wdapi DLL / 共有オブジェクトをコードで使用した場合、ドライバと一緒に wdapi<version>.dll (Windows, Windows CE) / libwdapi<version>.so (Linux, Solaris) を配布する必要があります。ドライバの配布方法に関しては、WinDriver のユーザー マニュアルを参照してください。

  • WinDriver ソース ファイルの場所: v8.00 では、WinDriver C のソース ファイルは、WinDriver/src ディレクトリから WinDriver/src/wdapi/ ディレクトリへ移動しました。 .NET ソース ファイルは、WinDriver/wdapi.net/ ディレクトリから WinDriver/src/wdapi.net/ ディレクトリへ移動しました。
    対象のプロジェクトで wdapi (以前は、wd_utils) DLL/共有オブジェクト (上記を参照) を使用してる場合、このことは通常、影響はないはずです。ただし、対象のプロジェクトに WinDriver のソース ファイルのディレクトリが含まれている場合、対象のプロジェクト/make file を新しいソース ファイルの場所を指すように修正する必要があります。

  • バージョン 7.00 からアップグレードする場合 - プロジェクトのファイル検索パスをアップデートします: v7.01 から WinDriver の project/make ファイルの include パスに、WinDriver/ および WinDriver/include/ ディレクトリへのパスが含まれます。ファイルへのフルパス / 相対パスではなく (v7.00 以前のバージョンで行っていた)、include へのヘッダ ファイルの名前のみを指すように、WinDriver のソースファイルおよび DriverWizard で生成されたコードの #include 構文を変更しました。

    これらの変更で、v7.01 またはそれ以降のソース ファイルを使用して、v7.00 またはそれ以前のドライバ プロジェクトを再ビルドする場合には、プロジェクトのビルドを成功するためには、プロジェクト / make ファイルを変更し、プロジェクトの include パスに WinDriver/ および WinDriver/include ディレクトリへのパスを追加する必要があります。

  • 新しいライセンスの登録 (登録ユーザー):
    ドライバ コードを編集して新しいライセンスを登録します - コードで、WDU_Init() (USB 版) / WDC_DriverOpen() (PCI/ISA/PCMCIA 版) / WD_License() (低レベル API) を呼んで、ライセンス ストリングを置き換えます。

  • 新しいバージョンのソース ファイルで、ドライバ プロジェクトをリビルドします。

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デバイスの INF ファイルのアップグレード (Windows):
  • Windows 98/Me/2000/XP/Server 2003 では、プラグ アンド プレイ デバイス (USB/PCI) のドライバを作成した場合、対象のデバイスを新しいバージョンの windrvr6.sys と動作するように登録するために、対象のデバイスの新しい INF ファイルを作成し、インストールすることを推奨します。新しいバージョンの DriverWizard を使用して、新しい INF ファイルを作成することができます。または、既存の INF ファイルのドライバ バージョンを編集することもできます。

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配布ドライバのアップグレード:
  • 配布ドライバをアップグレードする際には、新しいドライバをインストールするインストール プログラムと一緒に、新しいバージョンのドライバ モジュール (windrvr6.sys/o/ko/dll) と関連ファイルを含む、新しいドライバ インストール パッケージを作成します。

    Windows 98/Me/2000/XP/Server 2003 の場合、たとえば、新しい windrvr6.syswindrvr6.infwd<version>.cat (v8.10+) ファイル、wdreg.exe/wdreg_gui.exe/wdreg16.exe ユーティリティ、difxapi.dll (v8.11+)、対象のデバイスの INF ファイル (作成した場合)、wdapi<version>.dll (ドライバ プロジェクトで使用した場合) - <version> は、新しい WinDriver のバージョンです (例、wdapi800.dll) - と Kernel PlugIn ドライバ (作成した場合) を配布します。

    ドライバの配布方法の詳細は、WinDriver のユーザー マニュアルか、テクニカドキュメント #130 (v8.0x) / テクニカドキュメント #132 (v8.1x) を参照してください。

    バージョン独自のインストール アップグレードの注意事項:
    • v7.x から v8.10 以降の Windows アップグレード -
      wd<version>.cat WinDriver Catalog File:

      v8.10 から、windrvr6.sys ドライバは、デジタル署名の認証を持ちました。 この署名 wd<version>.cat カタログ ファイル (WinDriver\redist ディレクトリ以下) の利点を活用するには、windrvr6.inf ファイル (ドライバをインストールするのに使用) と一緒に配布する必要があります。詳細は、WinDriver のユーザー マニュアルか、 テクニカル ドキュメント #132 を参照してください。

    • v8.10 から v8.11 以降の Windows アップグレード -
      WDREG difxapi.dll Dependency:

      v8.11 から、wdreg インストール ユーティリティは、ドライバのインストールとアンインストールに、 Driver Install Frameworks API (DIFxAPI) を使用します。その結果、v8.11 およびそれ以降の wdreg ユーティリティは、difxapi.dll DLL (WinDriver\util ディレクトリ以下) に依存します。従って、ユーティリティを使用して、INF ファイルをインストール / アンインストールする際に、 この DLL は、wdreg の search path にある必要があります。

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