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インテル® Fortran コンパイラー Linux 版

パフォーマンス、互換性で選ぶなら

インテル® Fortran コンパイラー Linux 版は、インテル® マルチコア・プロセッサーを活用するようにソフトウェアを自動的に最適化および並列化するほか、Linux アプリケーションから最適なパフォーマンスを引き出します。

6月にリリースされたインテル® コンパイラー 11.1 は、英語版です。日本語環境で使用する際は、こちら をご確認いただいた上で製品を使用してください。
現在最新版を使用しているお客様で、バージョンダウンをする場合はこちらの手順をご確認ください。なお、11.0 日本語版のパッケージ製品は、初秋の 11.1 日本語版リリースまで引き続き販売しております。


特長

  • インテル Fortran コンパイラー 11.1 の特長
    インテル® Fortran コンパイラー Linux 版は、 次世代のハードウェアに対応した次世代のソフトウェアを作成します。
    • マルチコア開発のサポート - 開発者はインテル® マルチコア・プロセッサーで非常に高いパフォーマンスを発揮するアプリケーションをすばやく作成することができます。
    • セキュリティー・チェックと診断 - バッファー・オーバーフローなどのセキュリティー脆弱性の影響を受けにくいコードを作成できます。
    • 最適化レポート - アプリケーションのチューニングでインテルの高度な最適化を行えるよう、より詳細な最適化診断がユーザーに提供されます。
    • 最新のマルチコア・プロセッサーのサポート - インテル® Core i7 プロセッサーを始めとする最新のクアッドコア、デュアルコアをサポートします。
    • 新しいデバッガー GUI - Eclipse RCP ベースの GUI でアプリケーションの並列化を見やすくします。

  • インテル Fortran コンパイラーの高度な最適化機能で、インテル® プロセッサーの性能を最大限に引き出したアプリケーションを手軽に開発できます。

  • 標準規格との広範囲な互換性: インテル® Fortran コンパイラー Linux 版は、Fortran 95、Fortran 90、Fortran 77、および Fortran IV 言語規格をサポートしています。また、新しい Fortran 2003 言語規格の多数の機能と、DEC Fortran を含む多くの言語拡張機能もサポートしています。サポートしている言語拡張には、次のようなものがあります。
    • 4 倍精度 REAL データ型 REAL(16)
    • ユーザー定義型の STRUCTURE、RECORD、UNION、MAP 構文
    • 言語混在アプリケーション開発用のディレクティブおよび関数
    • バイナリーストリーム I/O

    ISO 標準(ISO/IEC 1539:1991、ISO/IEC 1539-1:1997)、ANSI X3.9-1978 に対応します。

  • インテル® デバッガーが含まれており、最適化されたコード (特定のハードウェア・アーキテクチャー向けに最適化されるように大幅に変換されたデバッギング・コードなど) のデバッグを行うことができます。

  • クラスター OpenMP (インテル® Fortran コンパイラー Linux 版 対応) は、OpenMP プログラムを修正して 64 ビットインテル® アーキテクチャー・ベースのクラスターで実行できるようにします。
    本製品を使用するには、インテル社のサイトからダウンロードしてください。詳細は、製品サイトをご確認ください。


  • さまざまなアプリケーションのパフォーマンスを向上:
    Intel Fortran Compiler for Linux Intel, インテル, 処理速度, パフォーマンス, 高速化, 最適化, コンパイラー, Compiler, 自動並列化, ソフトウェア, アプリケーション, Linux, Unix, Fortran, フォートラン, Intel Fortran Compiler, Fortran Compiler for Linux 次世代のデータを多用するアプリケーション開発者 は、インテル® Fortran コンパイラーを使用してレイテンシーや処理時間を減らすことで、大幅にパフォーマンスを向上させることができます。また、パフォーマンスに大きな影響を与えることなく、機能を追加することも可能です。
    Intel, インテル, 処理速度, パフォーマンス, 高速化, 最適化, コンパイラー, Compiler, 自動並列化, ソフトウェア, アプリケーション, Linux, Unix, Fortran, フォートラン, Intel Fortran Compiler, Fortran Compiler for Linux
    Intel Fortran Compiler for Linux Intel, インテル, 処理速度, パフォーマンス, 高速化, 最適化, コンパイラー, Compiler, 自動並列化, ソフトウェア, アプリケーション, Linux, Unix, Fortran, フォートラン, Intel Fortran Compiler, Fortran Compiler for Linux 科学、研究開発、および関連アプリケーション は、コンパイル時間が短縮され、パフォーマンスも向上します。また、充実したテクニカルサポートを利用できます。計算を多用するソフトウェアは、インテル® プロセッサー・ベースのプラットフォームで並列処理を効率的に利用できます。
インテル® Fortran コンパイラー Linux 版のポイント
次の機能は、バージョン 11.0 からの新機能です。バージョン 11.1 の新機能は、こちらをご覧ください。

機能 利点
コンパイラーとデバッガー
Fortran 2003 のサポート ENUMERATOR、IEEE 浮動小数点例外処理、ALLOCATE 拡張機能、配列コンストラクターの変更などのサポートが追加され、Fortran アプリケーションをよりスタンダードに近づけます。前のリリースで導入されたこれらの C 相互運用機能により、言語が混在したアプリケーションの開発が簡単になります。
OpenMP 3.0 OpenMP により、並列性の抽象化レベルを上げて API から離し、スレッド化を簡略化して、コードの移植性を高めます。以前はループベースのデータの並列化に限られていましたが、新しい 3.0 規格では、データの並列化とタスクの並列化の両方を単純化します。
デフォルトで SSE2 が有効 コンパイラーを通してインテル® ストリーミング SIMD 拡張命令の利点を自動で活用できます。煩雑な低レベルのコーディング作業を行うことなく、インテル® プロセッサーの性能を最大限に引き出します。その他のホスト/ターゲット向けに再設定も可能です。
並列コンパイル 利用可能なプロセッサーに適切にファイルを割り当て、マルチコア・プロセッサーの利点を最大限に活用し、変更/コンパイル/デバッグサイクルを短縮するこにより、ビルド工程をサポートします。
最適化レポート アプリケーションのチューニングでインテルの高度な最適化を行えるよう、より詳細な最適化診断がユーザーに提供されます。
スタティックの検証 ソースファイルの問題を検出して解析します。OpenMP 宣言子、境界違反、メモリー破壊、メモリーリーク、バッファー・オーバーフロー、初期化されていないメモリーなどの問題が診断されます。

新しいデバッガー GUI

Eclipse RCP ベースの GUI でアプリケーションの並列化を見やすくします。コマンドライン・サポートも提供。
インテル® マス・カーネル・ライブラリー (インテル® MKL)
新しい「階層化」アーキテクチャー この新しいアーキテクチャーにより、異なる開発環境とプロセッサーに対して最大限のサポートを 1 つのパッケージで提供します。
新しいスレッド化層 インテル® MKL は、開発環境と合致するレイヤーバージョンをリンクするだけで、開発アプリケーションのスレッド化との互換性問題を引き起こすことなく安心して使用できます。
離散フーリエ変換インターフェイス DftiCopyDescriptor 関数が FFT の使用時の便利性のために追加されました。DFTI を呼び出す、静的にリンクされた実行ファイルのサイズが大幅に減少し、複素数格納が実数-実数変換用に利用できるようになりました。
LAPACK の強化 冗長な LAPACK 計算の追跡、中断機能が追加されました。mkl_progress という関数をユーザー・アプリケーションで定義して、MKL LAPACK ルーチンのサブセットから呼び出すことができます。
VML の拡張 パフォーマンスを重視して、すべての VML 関数がスレッド化されました。新しい「パフォーマンス強化」モデルが、数学関数の不正確性がパラメーターの不正確性を決定付けないアプリケーション向け (例: モンテカルロ・シミュレーションやメディア・アプリケーション) に追加されました。
スパース BLAS の拡張 スレッド化されたレベル 3 スパース BLAS 三角ソルバーとすべてのデータ型 (単精度、複素数、倍精度複素数) のサポートなど、機能が向上しています。
その他の機能
新しい Linux サポート Fedora 9、Ubuntu 8.04、GNU ツールチェーン 4.2 と 4.3 をサポートします。詳細は「動作環境」を参照してください。
簡素化されたインストール シームレスで、すべてのコンポーネントをほぼワンステップでインストールできる最新の「完全」インストールを提供します。
新しいオンライン・サポート・コミュニティー 強化された、インテルのオンライン・コミュニティー・サポート・フォーラムとナレッジベース検索機能により、開発者の疑問に素早く対応します。これは、インテル® プレミアサポートとは別に利用できます。
プロセッサーのサポート インテル® Atom™ プロセッサー・サポートが追加されました。新世代のプロセッサーの能力を最大限に引き出すとともに、既存の開発環境を引き続きサポートします。これまでの投資を無駄にしません。これは、新しいハードウェア・プラットフォームが次々と登場する世界における重要なポイントです。
機能と利点

インテル® Fortran コンパイラー Linux 版は、さまざまなインテル® プロセッサー・ベースのプラットフォームでアプリケーションの最適なパフォーマンスを引き出します。また、Fortran 2003 言語規格の一部の機能と多くの言語拡張機能もサポートしている Fortran 95 コンパイラーです。デュアルコアのモバイル、デスクトップ、および企業向けプラットフォームを含む、マルチコア インテル® プロセッサーを活用するようにソフトウェアを自動的に最適化および並列化します。

パフォーマンス

インテル® Fortran コンパイラー・プロフェッショナル・エディションは、マルチコア・プロセッサー機能を最大限に引き出すツールをです。組み込みの最適化機能、スレッド化機能、セキュリティー機能を備える Fortran コンパイラーに、安定した、スケーラブルなマルチスレッド数学関数の導入を簡単に行うことが可能な高度に最適化された演算ライブラリーが同梱されています。

インテル® Fortran コンパイラー Linux 版プロフェッショナル・エディションで並列化を表現してください。

機能と利点
GNU ツールチェーンとの互換性 - Linux ベースのシステムや同システムでのソフトウェア開発に対するこれまでの投資を無駄にしません。
マルチスレッド・アプリケーションのサポート - 11.0 では OpenMP* 3.0 (データ並列化と新しいタスク並列化) と自動並列化が含まれ、マルチスレッド・アプリケーションを効率的に開発できます。
自動ベクトル化 - 最新のインテル® プロセッサーのストリーミング SIMD 拡張 (SSE) 命令セット・アーキテクチャー (SSE、SSE2、SSE3、SSSE3、SSE4) を活用してコードを並列化します。
ハイパフォーマンス並列最適化機構 (HPO) - ループの構造を変更して最適化し、自動ベクトル化、OpenMP または自動並列化により、キャッシュアクセスとメモリーアクセス、SIMD 命令セット、マルチコアなどのプロセッサー機能を最大限に活用できるようにします。シングルパスでコンパイルし、コンパイル時間を向上させ、より信頼性のあるコードを生成します。
プロシージャー間の最適化 (IPO) - ループ内で呼び出しを行うプログラムなど、小・中規模の関数パフォーマンスを大幅に向上させます。IPO 解析機能では、ほかのコンパイラーでも検出できない、初期化されていない変数や OpenMP API 問題などの脆弱性やコーディング・エラーに関するフィードバックも提供します。
プロファイルに基づく最適化 (PGO) - コードのレイアウトを最適化してコードサイズを縮小します。分岐予測ミスが少なくなるため、命令キャッシュのスラッシングが減り、アプリケーションのパフォーマンスが向上します。
インテル® マス・カーネル・ライブラリー - 最適化されたスケーラブルな演算ルーチンが含まれ、パフォーマンスを最大限に引き出し、現在のプラットフォームから将来のメニーコア・プラットフォームへのシームレスなフォワード・スケーリングを提供します。
インテル® デバッガーによる最適化されたコードのデバッギング - (IA-32 およびインテル® 64 アプリケーション用) インテル® アーキテクチャー用に最適化されたコードのデバッグプロセスを効率化します。新しいスレッド化コードのデバッグ機能と新しい GUI も提供します。
統合、簡略化された新しいインストール機能 - 簡単に素早くすべての機能にアクセスできます。簡略化された「カスタム」インストールで、必要なコンポーネントのみを容易に特定できます。
インテル® プレミアサポート - パスワードで保護されたプライベート・アカウントを提供します。また、新しくオンライン・コミュニティー・サポート・フォーラムが登場し、より迅速な情報伝達が可能になりました。 テクニカルサポート、インタラクティブな問題管理、テクニカルノートやアプリケーション・ノートへのアクセス、製品アップデートなど、すべての商用ライセンスおよびアカデミックライセンスで利用可能です。


高度な最適化機能の詳細
このセクションでは、コンパイラーの高度な最適化機能についての詳細を説明します。
マルチスレッド・アプリケーションのサポート
OpenMP および自動並列化は、シリアル・アプリケーションを並列アプリケーションに変換して、インテル® Core™ Duo プロセッサーやデュアルコア インテル® Itanium® 2 プロセッサーのようなマルチコア・テクノロジーや対称型マルチプロセシング・システムを最大限に活用できるようにします。
OpenMP は、移植性に優れたマルチスレッド・アプリケーション開発のための業界標準であり、 細粒度 (ループレベル) および粗粒度 (関数レベル) のマルチスレッド化が効率的に行えます。

OpenMP 宣言子は、シリアル・アプリケーションを並列アプリケーションに変換する強力で簡単な方法です。これにより、マルチコアシステムおよび対称型マルチプロセッサー・システム上の並列実行から潜在的なパフォーマンス・ゲインを引き出すことができます。
自動並列化は、ループを自動的にスレッド化することで、マルチプロセッサー・システムにおけるアプリケーションのパフォーマンスを向上させます。自動並列化機能は安全に並列実行できるループを検出し、これらのループに関してマルチスレッド・コードを自動的に生成するため、

イタレーションのパーティショニング、データの共有、スレッドのスケジューリング、同期化といった低レベルの細かい作業をユーザーが行わなくても並列化が可能となり、 マルチプロセッサー・システムやハイパースレッディング・テクノロジー (HT テクノロジー) 対応システムの強力なパフォーマンスを活かすことができます。
マルチスレッド・アプリケーションのサポートに関する詳細は、スレッディング・デベロッパー・センター (英語) を参照してください。

ハイパフォーマンス並列最適化機構 (HPO)

バージョン 11 におけるこの革新的な機能は、自動ベクトル化、自動並列化、ループ変換をシングルパスにまとめ、より高速かつ効率的に、そしてより安定性に優れた離散フェーズを実現します。

HPO は、プログラムループの最適化と構造の再構築を行い、自動並列化、OpenMP、自動ベクトル化がスムーズに行えるようにします。HPO の最適化テクノロジーは、対象のプログラムとループ構造で正しい最適化判断を下せるよう、独自の効用分析を利用します。その他の最適化とともに、ループのアンロール、ピーリング、交換、分割などの多くの変換を行い、プロセッサーのキャッシュ・アーキテクチャー、SIMD 命令セット、マルチコアが活用できるようにします。


自動ベクトライザー (ベクトル化の自動処理)

ベクトル化は、コードを自動的に並列化して、プロセッサーの能力を最大限に引き出します。この高度な最適化機能は、ループを解析し、MMX® テクノロジー、SSE、SSE2、SSE3、SSSE3、SSE4 拡張命令を使用してループのイタレーションを安全かつ効果的に並列実行できるコードを自動的に生成します。図 1 は、1 つの SSE2 命令で計算された 4 つのイタレーションをベクトル化したループの例を示しています。

図 3.  ベクトライザー
図 1. ベクトライザー

ベクトル化を使用することで、アプリケーション・コードを最適化し、インテル® プロセッサーで実行するときにこれらの新しい拡張命令を有効に活用することができます。ベクトライザーの新しい機能には、アライメント済みロードを生成するループピーリング、フルキャッシュ・ラインのプリフェッチをマッチングするループ・アンローリングといった先進的かつダイナミックなデータ・アライメント手法があります。


プロシージャー間の最適化 (IPO)
プロシージャー間の最適化を行うと、ループ内で呼び出しを行うプログラムなど、小・中規模の関数を大量かつ頻繁に使用するプログラムにおいてパフォーマンスが大幅に向上します。この処理は自動的に実行され、個々の関数について最適化を行うのではなく、複数のファイルまたはプログラム全体を解析して最適化を行います。

図 1.  プロシージャー間の最適化のプロセス
図 2. プロシージャー間の最適化のプロセス

IPO プロセス (図 2 を参照) は、最初に IPO オプションを指定してソースファイルをコンパイルし、コンパイラーで使用される中間言語 (IL) を含むオブジェクト (.o) ファイルを作成します。リンク時に、コンパイラーはすべての IL 情報を組み合わせて最適化用に解析します。IPO プロセスの一部として行われる最適化には、プロシージャーのインライン展開と再構築、デッドコード (未使用コード) の除去、定数伝播、あるいは既知の定数値の置換があります。複数のプロシージャーにコンテキストを追加することで、プロシージャー内で行うよりも安全に高度な最適化を行うことができます。

IPO の解析機能では、コンパイラーのフロントエンドによる解析に厳密に従うコンパイラーではうまく検出できない、初期化されていない変数などの脆弱性やコーディング・エラーについてのフィードバックも提供します。


プロファイルに基づく最適化 (PGO)
コンパイル時に PGO を行うことによって、(1) プロセッサーのマイクロアーキテクチャーの性能が十分に引き出され、(2) 命令ページング/キャッシュメモリーの使用効率が高まり、(3) 分岐予測度が向上する、という効果が得られます。コードのレイアウトを最適化することでコードサイズが縮小し、分岐予測ミスが少なくなるため、命令キャッシュのスラッシングが減り、アプリケーションのパフォーマンスが向上します。

PGO は、図 3 で示すように、3 段階のプロセスです。1) インストルメンテーションを追加してアプリケーションをコンパイルします。2) アプリケーションを実行しモニターして、プロファイルを生成します。3) 最初の実行中に収集したデータを基に最適化を行って再コンパイルします。プロファイルに基づく最適化によって影響を受けるコードサイズについて次に説明します。

基本ブロックと関数の順序 - 命令キャッシュの局所性が有効に機能するように、頻繁に実行されるブロックと関数を一緒に配置します。
インライン展開の判断 - 頻繁に実行される関数をインライン展開します。最もパフォーマンスに影響する領域のコードサイズが増加します。
ベクトル化の判断 - 高いトリップカウントと頻繁に実行されるループをベクトル化します。コードサイズは増加しますが、パフォーマンスの向上によって緩和されます。
図 2.  プロファイルに基づく最適化
図 3. プロファイルに基づく最適化

インテル® デバッガーによる最適化されたコードのデバッギング
最適化されたコード (特定のハードウェア・アーキテクチャー向けに最適化されるように大幅に変換されたデバッギング・コードなど) のデバッグを行うことができます。インテル® コンパイラーは、最適化コードのデバッグの際、標準に準拠したデバッグ情報を生成するため、インテル® コンパイラーでサポートされているすべてのデバッガーで情報を利用できます。インテル® デバッガーは、マルチスレッド・アプリケーションのデバッグを有効にすることにより、マルチコア・アプリケーションをサポートします。インテル® デバッガーには次のような機能があります。
All-Stop/All-Go (全停止/全実行) 実行モデル (例: 1 つのスレッドが停止すると、すべてのスレッドも停止する。また、1 つのスレッドが再開すると、すべてのスレッドも再開する)。
作成されたすべてのスレッドをリスト
スレッド間のフォーカスの切り替え
詳細なスレッドの状態を検証
ブレークポイントの設定 (すべての stop、trace、watch のバリエーションを含む) と全スレッドまたはスレッドサブセットに対するスタックのバックトレースの表示
ビルドイン GUI では、スレッドの作成時に有効になる [Thread (スレッド)] パネル ([Current Source (現在のソース)] ペイン) が提供されており、スレッドのフォーカスと詳細の表示方法を選択可能
近年強化された GNU プロジェクト・デバッガー (GDB デバッガー) を並列アプリケーションに使用することもできます。詳細は、インテル® デバッガー・テクニカル・ホワイトペーパー (英語) (PDF 210KB) を参照してください。


画像 互換性と柔軟性 画像
標準規格との広範囲な互換性

インテル® Fortran コンパイラー 10.0 Linux 版は、Fortran 95、Fortran 90、Fortran 77、および Fortran IV 言語規格をサポートしています。また、Fortran 2003 言語規格の一部の機能と多くの言語拡張機能もサポートしています。サポートしている言語拡張には、次のようなものがあります。

4 倍精度 REAL データ型 REAL(16)
ユーザー定義型の STRUCTURE、RECORD、UNION、MAP 構文
言語混在アプリケーション開発用のディレクティブおよび関数
バイナリーストリーム I/O
すべての言語機能の一覧は、製品のドキュメント (英語) を参照してください。

インテル® Fortran コンパイラー 10.0 Linux 版には、次のようなプログラマーの生産性を高める機能も用意されています。
ランタイム配列と文字列境界のチェック
クロスファイル・プロシージャー・インターフェイスのチェック
初期化されていない変数のランタイムチェック
ファイル名と行番号によるエラーのトレースバック

さまざまなアプリケーションのパフォーマンスを向上
インテル® Fortran コンパイラー Linux 版は、優れたパフォーマンス、ユーザビリティー、およびビジネス上の利点をさまざまなソフトウェア・マーケットにもたらします。

次世代のデータを多用するアプリケーション開発者の利点 次世代のデータを多用するアプリケーション開発者は、インテル® コンパイラーを使用してレイテンシーや処理時間を減らすことで、大幅にパフォーマンスを向上させることができます。また、パフォーマンスに大きな影響を与えることなく、機能を追加することも可能です。
科学、研究開発、および関連アプリケーション 科学、研究開発、および関連アプリケーションは、コンパイル時間が短縮され、パフォーマンスも向上します。また、充実したテクニカルサポートを利用できます。計算を多用するソフトウェアは、インテル® プロセッサー・ベースのプラットフォームで並列処理を効率的に利用できます。
バージョン 11 動作環境 
※11.1 動作環境の詳細は、製品のリリースノートをご覧ください。
プロセッサー用語

インテル® コンパイラーは、一般的なプロセッサーとオペレーティング・システムを組み合わせた 3 つのプラットフォームをサポートしています。このセクションでは、本ドキュメント、インストール手順、およびサポートサイトでプラットフォームの記述に使用されている用語について説明します。

IA-32 アーキテクチャー: 32 ビットのオペレーティング・システム ("Linux x86") を実行している、インテル® Pentium® II プロセッサーと互換性のある 32 ビット・プロセッサー (インテル® Pentium® 4 プロセッサー、インテル® Xeon® プロセッサーなど)、または同じ命令セットをサポートしている他社製のプロセッサーがベースのシステムを指します。

インテル® 64 アーキテクチャー: 64 ビット・アーキテクチャーに対応するように拡張された IA-32 アーキテクチャー・プロセッサー (インテル® Core™2 プロセッサー・ファミリーなど) をベースとし、64 ビット・オペレーティング・システム ("Linux x86_64") を実行するシステムを指します。32 ビットの Linux オペレーティング・システムを実行しているシステムは、IA-32 アーキテクチャーとみなされます。"Linux x86_64" オペレーティング・システムを実行する AMD プロセッサー・ベースのシステムも、インテル® 64 対応アプリケーション用インテル® コンパイラーでサポートされています。

IA-64 アーキテクチャー: 64 ビット・オペレーティング・システムを実行している、インテル® Itanium® プロセッサー・ベースのシステム。

ネイティブおよびクロスプラットフォーム開発

「ネイティブ」とは、アプリケーションを実行するプラットフォームと同じプラットフォームでアプリケーションをビルドする (例えば、IA-32 システムで実行するアプリケーションを IA-32 システムでビルドする) ことを指します。「クロスプラットフォーム」または「クロスコンパイル」とは、アプリケーションを実行するプラットフォームとは異なる種類のプラットフォームでアプリケーションをビルドする (例えば、IA-64 アーキテクチャー・システムで実行するアプリケーションを IA-32 アーキテクチャーでビルドする) ことを指します。すべての組み合わせのクロスプラットフォーム開発がサポートされているわけではありません。また、組み合わせによっては、オプションのツールとライブラリーをインストールする必要があります。

サポートされているホスト (アプリケーションをビルドするシステム) とターゲット (アプリケーションを実行するシステム) の組み合わせを次に示します。

ホスト: IA-32 システム、サポートターゲット: IA-32
ホスト: インテル® 64 システム、 サポートターゲット: IA-32 とインテル® 64
ホスト: IA-64 システム、サポートターゲット: IA-64
ホストと異なるターゲットの開発を行う場合、Linux ディストリビューションから別のライブラリー・コンポーネントのインストールが必要になることがあります。
IA-32 対応アプリケーション開発に必要な環境
インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2 (インテル® SSE2) 対応の IA-32 アーキテクチャー・プロセッサー (例: インテル® Pentium® 4 プロセッサー)、またはインテル® 64 アーキテクチャー・プロセッサーをベースとするシステム
RAM 1GB (2GB 推奨)
2 GB のディスク空き容量 (すべての機能をインストールする場合)
次の Linux ディストリビューションのいずれか (本リストは、インテル社により動作確認が行われたディストリビューションのリストです。その他のディストリビューションでも動作する可能性はありますが、推奨しません。ご質問は、インテル® テクニカルサポートまでお問い合わせください。)
- Asianux 3.0
- Debian 4.0
- Fedora 10
- Red Hat Enterprise Linux 3、4、5
- SUSE LINUX Enterprise Server 9、10、11
- TurboLinux 11
- Ubuntu 8.10
libstdc++.so.5 を提供する Linux コンポーネント互換の libstdc++。
GCC、g++ および関連ツールを含む、Linux 開発ツール・コンポーネント
インテル® 64 対応アプリケーションの開発に必要な環境
インテル® 64 対応システムまたは AMD 64 ビット・プロセッサーをベースとしたシステム
RAM 1GB (2GB 推奨)
2GB のディスク空き容量 (すべての機能をインストールする場合)
仮想メモリーのページングファイル用に 100MB のディスク空き容量。インストールされている Linux のディストリビューションで推奨される最小容量以上の仮想メモリーを使用していることを確認してください。
次の Linux ディストリビューションのいずれか (本リストは、インテル社により動作確認が行われたディストリビューションのリストです。その他のディストリビューションでも動作する可能性はありますが、推奨しません。ご質問は、インテル® テクニカルサポートまでお問い合わせください。)
- Asianux 3.0
- Debian 4.0
- Fedora 10
- Red Hat Enterprise Linux 3、4、5
- SGI ProPack 5
- SUSE LINUX Enterprise Server 9、10、11
- TurboLinux 11
- Ubuntu 8.10
GCC、g++ および関連ツールを含む、Linux 開発ツール・コンポーネント
libstdc++.so.5 を提供する Linux コンポーネント互換の libstdc++。
32 ビット・ライブラリーを含む Linux コンポーネント (ia32-libs とも呼ばれる)
IA-64 対応アプリケーション開発に必要な環境
インテル® Itanium® プロセッサー・ベースのシステム
RAM 1GB (2GB 推奨)
2GB のディスク空き容量 (すべての機能をインストールする場合)
次の Linux ディストリビューションのいずれか (本リストは、インテル社により動作確認が行われたディストリビューションのリストです。その他のディストリビューションでも動作する可能性はありますが、推奨しません。ご質問は、インテル® テクニカルサポートまでお問い合わせください。)
- Asianux 3.0
- Debian 4.0
- Red Hat Enterprise Linux 3、4、5
- SUSE LINUX Enterprise Server 9、10、11
- TurboLinux 11
- Ubuntu 8.10
GCC、g++ および関連ツールを含む、Linux 開発ツール・コンポーネント
libstdc++.so.5 を提供する Linux コンポーネント互換の libstdc++。
インテル® デバッガーのグラフィカル・ユーザー・インターフェイスを使用するためのその他の要件
IA-32 アーキテクチャー・システムまたはインテル® 64 アーキテクチャー・システム
Java ランタイム環境 5.0 (1.5.0)
インテル® クラスター OpenMP (オプション機能) を使用するためのその他の要件
必要な最小ハードウェア構成 (ノード単位):
- インテル® 64 アーキテクチャー・システムまたは IA-64 アーキテクチャー・システム
推奨ハードウェア (ノード単位):
- 2GB RAM
- 10GB のディスク空き容量
オペレーティング・システム:
- Red Hat Enterprise Linux 3.0、4.0
- SUSE Linux Enterprise Server 9.0、10.0
POSIX スレッド: NPTL
Infiniband サポートの場合
Open Fabrics Enterprise Distribution (OFED) 1.0 以降
OFED ソフトウェアは、https://svn.openfabrics.org/svn/openib/gen2/branch (英語) からダウンロードできます。
推奨ソフトウェア
インテル® トレース・アナライザー/コレクター
インテル® スレッド・プロファイラー
インテル® スレッド・チェッカー
クラスター要件
サポートされている通信ファブリック (Ethernet、Gigabit Ethernet、Infiniband、または TCP/IP をサポートする任意のファブリック) のいずれか。
クラスター OpenMP プログラムの実行に関わるすべてのノードは、同じオペレーティング・システムと同じカーネルバージョンを実行している必要があります。また、実装されているファイルシステムやシステムパスに関してできる限り同一なものにしなければなりません。
ディスクには十分なスワップ領域が必要です。Linux プログラムで必要な通常のスワップ領域に加え、クラスター OpenMP は、共有可能な外部記憶装置用に個別に割り当てたディスク空き容量が必要です。共有可能な外部記憶装置はデフォルトで /tmp に割り当てられ、プログラムに割り当てられている共有可能なページの 2 倍の空き容量が必要です。kmp_cluster.ini ファイルにある --backing-store オプションを使用して、/tmp 以外のディレクトリーに共有外部記憶装置を割り当ててください。
注:
インテル® コンパイラーは、 さまざまな Linux ディストリビューションと GCC バージョンで動作確認されています。一部の Linux ディストリビューションには、動作確認に使用したヘッダーファイルとは異なるバージョンのものが含まれていて、問題を引き起こすことがあります。使用する glibc のバージョンは、GCC のバージョンと同じでなければなりません。最良の結果を得るため、上記のディストリビューションで提供されている GCC バージョンのみを使用してください。
非常に大きなソースファイル (数千行以上) を -O3、-ipo および -openmp などの高度な最適化オプションを使用してコンパイルする場合は、相当な量の RAM が必要になります。
上記のリストにはすべてのプロセッサー・モデル名は含まれていません。リストされているプロセッサーと同じ命令セットを正しくサポートしているプロセッサー・モデルでも動作します。特定のプロセッサー・モデルについては、テクニカルサポートにお問い合わせください。
一部の最適化オプションには、アプリケーションを実行するプロセッサーの種類に関する制限があります。詳細は、オプションの説明を参照してください。

新着ドキュメント

バージョン 11.1

バージョン 11.0

バージョン 10.1

その他ドキュメント

FAQ

バージョン 11.1 英語版 新発売!!
インテル Fortran コンパイラー・プロフェッショナル・エディション Linux 版には、次の 製品がバンドルされています。

バンドル製品同梱表はこちら / アップグレード方法はこちら

※この度リリースされたインテル® コンパイラー 11.1 は英語版です。

日本語版の利用をご希望の場合、インテル® コンパイラー 11.0 日本語版をご利用ください。
インテル® コンパイラー 11.1 の日本語版は初秋のリリースを予定しています。
リリース状況については、弊社メールニュースでご案内させていただきます。
11.0 日本語版のパッケージ製品は、11.1 日本語版リリースまで引き続き販売する予定です。

<日本語環境でのご注意>
インテル® コンパイラー 11.1 (英語版) は、日本語環境で不具合が発生することが確認されています。
日本語環境で使用する際は、こちら をご確認いただいた上で製品を使用してください。
特にインテル(R) C++ コンパイラー Windows版では、バージョン 11.0 の使用を強く推奨いたします。

お知らせ:
インテル社の方針により、コンパイラー・スタンダード・エディションは、2008年 10月 31日を以って終息となりました。2008年 11月 1日以降はプロフェッショナル・エディションをお買い求めください。 詳細および有効なライセンスでのアップグレードについて

バージョン 11.0 フローティング・ライセンスをご利用のお客様:
インテル 64 対応インテル コンパイラー 11.0 Linux 版において、フローティング ライセンス認証に不具合がありました。この問題は最新バージョン (ビルド# 11.0.074) で修正されています。最新版のダウンロード方法はこちらをご覧ください。

11.0 リリースノート一部誤りについて

製品に含まれております日本語リリースノートの記載に一部誤りがございます。該当箇所は以下の通りです。

< 誤 >
1.2.3 最小動作環境
インテル® Pentium® III プロセッサー 1GHz 以上の IA-32 プロセッサーを搭載したコンピューター、インテル® 64 対応プロセッサー、 AMD* Athlon* プロセッサー、または Opteron* プロセッサーを搭載したコンピューター、 IA-64 プロセッサー ( インテル® Itanium® プロセッサー ) を搭載したコンピューターのいずれか

< 正>
1.2.3 最小動作環境
インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2 ( インテル® SSE2) 対応の IA-32 アーキテクチャー・プロセッサーをベースとするコンピューター、またはインテル® 64 アーキテクチャー・プロセッサーや 64 ビット AMD* Athlon* プロセッサーまたは Opteron* プロセッサーをベースとするコンピューター、または IA-64 アーキテクチャー ( インテル® Itanium® ) プロセッサーをベースとするコンピューター

修正済みのリリースノートは、本ページよりダウンロードいただけます。

本問題は Update 1 (11.0.074) にて解決されております。最新版のダウンロード方法はこちらをご覧ください。

この度は多大なご迷惑をおかけ致しましたことを深くお詫び申し上げます。