電力監視をシンプルに: UPS と PDU をリアルタイムで監視する方法

IT 管理者にとって過去最悪の日の 1 つは、停電が起きた日でしょう。最近では停電が起きることは少なくなりましたが、監視していないときに停電が起きると被害を防ぐことはできません。半年前に交換するべきだった UPS のバッテリー。ほぼ限界で稼働しているラック型の PDU。普段は、これらを気にすることはありません。停電が起きると、UPS システムが作動します。少なくとも、作動するはずです。では、UPS システムの残りの稼働時間は十分だと自信を持って言えるでしょうか。また、PDU は限界ぎりぎりで稼働していないと自信を持って言えるでしょうか。正直なところ、現実は想定とは異なることが多いものです。

電力監視をシンプルに: UPS と PDU をリアルタイムで監視する方法

電力インフラストラクチャは、何かが故障するまで存在が注目されることのないものの 1 つです。そして、いざ故障が発生すると、システム全体で大きな影響が出ます。正常なシャットダウンが行われなかったり、警告なしで突然ダウンした後、大量のトラブルシューティングに取り組むことになります。誰もそんな状況に陥りたくはないでしょう。

電力監視は監視戦略において重要な位置を占めるべきものです。UPS や PDU をリアルタイムで監視するとはどういうことなのか、そして PRTG を使用すると監視作業をどのように簡素化できるのか、詳しく見ていきましょう。


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UPS と PDU – 2 つのデバイス、1 つの使命

監視の詳細を説明する前に、まず何について話しているのかを明確にしておきましょう。これらの 2 つのデバイスは異なる役割を担っているにもかかわらず、まとめて扱われることがよくあります。

UPS (無停電電源装置) は、停電に対する最後の砦です。主電源が遮断されると、UPS は瞬時に電力供給を引き継ぎ、適切なシャットダウンが完了するまで、または電源が復旧するまで、サーバー、ネットワーク デバイス、その他の重要なシステムを稼働させます。多くの UPS システムは、サージ保護や電圧調整の機能も備えています。APC や Eaton などのブランドは、データセンター環境において、UPS の代名詞と言える存在です。

PDU (電源分配ユニット) は、UPS とは異なり、エネルギーを蓄えることはありません。代わりに、電源 (UPS や主電源など) から供給された電力を、ラック内の複数のデバイスに分配します。ラックマウント型 PDU には通常、複数のコンセントがあります。高度なモデルでは、コンセントごとの電力使用量の監視、しきい値の設定、個々のポートの電源サイクルのトリガー、アクセス制御機能による特定のコンセントへのアクセス制御などが可能です。インテリジェント PDU は、さらに高度な機能を提供します。SNMP やイーサネット経由での通信、および現在の電流、電圧、相ごとの負荷などの指標のレポートが可能であり、現代のネットワーク管理において中核的な役割を果たしています。

どちらも重要な電力インフラストラクチャであり、どちらも監視する必要があります。

起こり得るトラブルと早期検知が必要な理由

電力システムは突然故障するわけではありません。静かに、徐々に故障していきます。UPS のバッテリーは少しづつ劣化し、ある日突然、必要な時間の電力を蓄えることができなくなります。PDU はラックに機器が追加されるにつれて徐々に負荷が増え、最終的に回路の限界を超えてしまいます。

早期に検知すべき一般的な問題をいくつか示します。

⚠️ UPS のバッテリーの劣化 – 稼働時間の短縮、温度異常、自己診断テストの失敗。

⚠️ 過負荷の PDU 回路 – 特に負荷チェックなしで機器が追加される高密度ラック環境の場合。

⚠️ 入出力電圧の変動 – 上流に何らかの問題があるサインであり、バックアップ電源が想定以上に負荷を補っている可能性があります。

これらの問題を事前に発見できるか、後から苦労して発見するかは、リアルタイム データに大きく左右されます。

PRTG はどのように UPS と PDU を監視するか

Paessler PRTG は、IT インフラストラクチャ全体を監視するソフトウェアであり、電力システムも例外ではありません。その機能は、単純な ping チェックをはるかに超えるものです。PRTG は、(最新の UPS やインテリジェント PDU の多くが標準でサポートしている) SNMP を活用して、自動的にデバイスを検出し、センサーを生成します。使用している APC や Eaton の UPS が SNMP に対応していれば、PRTG は UPS を自動的に検知し、ほとんどの場合、直ちにデータの収集を開始します。複雑な設定や推測は不要です。

PRTG は、UPS システムの次の項目を監視します。

  • バッテリーの状態 (正常、低下、消耗)
  • 残りの稼働時間
  • 入出力電圧
  • 出力負荷率
  • 自己診断の結果

PRTG は、PDU の次の項目を追跡します。

  • ソケットとプラグの状態
  • コンセントごとの現在の電流
  • 入力の相と全体の負荷レベル
  • デバイスごとの電力使用量

PRTG のダッシュボードは、これらのデータをすべてリアルタイムで可視化し、電力インフラストラクチャ全体の状態を一目で確認できます。たとえば、すべての UPS と PDU を一元的に表示する、データセンター専用の電力管理ダッシュボードを作成することもできます。その監視機能は単に「オンかオフか」を確認するレベルをはるかに超えたものであり、可視化によるアップタイムの向上は非常に現実的です。

アラート、しきい値、自動化

監視は、データに基づいて行動したときに意味をなすものです。PRTG では、すべてのセンサーに警告とエラーのしきい値を設定できるため、UPS のバッテリーの稼働時間が設定値を下回った場合や、PDU のコンセントの負荷が推奨値を超えた場合に、メールや SMS で直ちに通知を受け取ることができます。モバイル デバイスのプッシュ通知も利用できます。ダッシュボードを手動で確認したり、ユーザーからの連絡を待つ必要はありません。

これが、リモート監視の真価です。電力システムで何が起きているのか確認するために、わざわざ現地に向かう必要はありません。PRTG は、複数の場所や分散環境を管理している場合に大きな利点となる、ブラウザによるリモート管理機能を提供します。.

監視と自動応答を組み合わせることもできます。センサーがしきい値を超えたときに、たとえば、UPS のバッテリーがゼロになる前に、安全にシステムを停止するグレースフル シャットダウン シーケンスを開始するように、特定のスクリプトや自動化ワークフローをトリガーできます。監視と自動化を統合することが、実際に障害が発生したときにデータ損失を防ぐことにつながります。

知っておくべきセンサー

PRTG には、直ちに利用可能な 250 種類以上の設定済みセンサーが用意されています。電力監視では、以下のセンサーが特に有用です。

SNMP APC Hardware Sensor は、APC の UPS デバイス向けのセンサーで、バッテリー容量、残り稼働時間、温度、入出力電圧、出力負荷など、堅牢な UPS 監視に必要となる項目をカバーします。

SNMP Rittal CMC III Hardware Status Sensor は、Rittal の PDU と IoT インターフェイス向けのセンサーで、デバイス全体のステータスや接続されているセンサーの測定値を確認できます。

Redfish Power Supply Sensor は、Redfish をサポートするサーバー向けのセンサーで、入出力ワット数、電力効率、電源の状態を確認できます。

デバイスにネイティブ センサーがない場合でも、PRTG の API とスクリプトを利用してカスタム センサーを作成することにより、ニッチな電力システムや古い電力システムも監視できます。複雑な環境で PRTG が真にスケーラブルなソリューションと言われる理由です。

より大きな視点: 電力はインフラストラクチャの一部である

電力監視は IT 監視から切り離されたものではありません。UPS システムや PDU は、ネットワーク デバイスです。これらには IP アドレスがあり、SNMP に対応していて、スタックを構成する他の要素の可用性に影響を与えます。監視のセットアップで、これらを「おまけ」のように扱うことは、冒す必要のないリスクです。

堅牢な監視戦略とは、最初の配備からファームウェアの更新、容量計画、最終的な交換まで、電力設備のライフサイクル全体をカバーするものでなければなりません。UPS のバッテリーの稼働履歴を把握することは、トラブルシューティングに役立つだけでなく、保証期間が切れる前や、実際にバッテリーが故障する前に、交換する時期を見極めるためにも有効です。また、新しいハードウェアの価格を調べたり予算を計画するときに、PRTG から得られる過去の利用データは、意思決定のための数値的な根拠となります。これが、事後対応型のインフラストラクチャ管理と事前対応型のインフラストラクチャ管理の違いです。

PRTG は、履歴データ、傾向分析、レポート ツールを提供することにより、直感に頼ることなく、事実に基づいた意思決定を行えるようにします。


停電が起きてから UPS が電力を供給できないことに気付くことのないように、PRTG の無料トライアル版をダウンロードして、今日から重要な電力インフラストラクチャの監視を始めましょう。

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サマリー

UPS システムや PDU は、すべてのデータセンターの重要なコンポーネントですが、トラブルが発生するまで存在が注目されることはほとんどありません。Paessler PRTG のリアルタイム電力監視を活用することにより、IT 管理者は接続されているすべてのデバイスの、バッテリーの状態、負荷レベル、電圧、電力使用量を一元的に追跡できます。また、しきい値を超えたときに、直ちに通知を受け取ることができます。

PRTG は SNMP ベースの検出をサポートしていて、APC や Eaton などの主要ベンダーの製品と連携して動作し、電力監視を IT インフラストラクチャ全体の管理へシームレスに統合できます。事前対応型の電力監視を行うことにより、予期しない障害を招くことなく、制御された応答を実現できます。

この記事は、Paessler の Blog で公開されている「Power Monitoring Made Simple: How to Monitor UPS Systems and PDUs in Real-Time」の日本語参考訳です。

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