Realm と MongoDB のサーバーレス プラットフォームである MongoDB Stitch を統合した製品、MongoDB Realm のロードマップを発表します。このロードマップは、今年の 6 月に開催した MongoDB World で発表したビジョンに続くもので、より詳細な計画を提供しています。
ロードマップを一般に公開することで、ユーザーは今後の予定、進捗情報の確認ができ、最新のアプリケーション構築における最高のエンド ツー エンド プラットフォームへの取り組みに関し、フィードバックを共有できます。
今回の発表では、Realm による投資と MongoDB Realm 製品をビルドする過程の重要なマイルストーンについて紹介しています。
MongoDB Realm
2020 年半ばまでに、MongoDB Realm のパブリック ベータをリリースすることで、製品の統合作業において大きなマイルストーンに到達します。
現在、MongoDB Stitch と Realm の両方における最良の部分を組み合わせる作業をしており、それによって、Realm Sync だけでなく、MongoDB Stitch のトリガー、関数、認証、データ アクセス ロール、コード デプロイメントなどの機能も使うことができます。クライアントから Atlas データベースへのデータの同期がシンプルになることが予想されます。そして、新しいマージした MongoDB Realm SDK パッケージをリリースします。その他にも、より良いアプリをより早くビルドするのに役立つ多くの機能があります。
Realm Database のアップデート
この夏を通して、Realm のリソースを増やし (MongoDB のエンジニアを Realm のコペンハーゲン オフィスに派遣して統合作業を行いました)、今後のリリースに取り組んでいます。また、コミュニティから要望のあった新機能を含む、完全に統合した製品へのパスも用意しました。
2020 年初めまでに、より迅速に新機能を繰り返しリリースできる、アップデートした Realm Database をリリースする予定です。この作業の一環として、最新バージョン (Realm Database 6.0) は、スレッド セーフ オブジェクトを有効にし、最新の iOS、Android と JavaScript のバージョンのサポートを強化します。
2020 年前半は Realm Database の開発を続け、Realm スキーマの新しい型のサポート、単一配列におけるクエリ演算子のサポート、アプリ間での Realm の共有を実現します。これらの機能はすべて、データの保存や操作方法の柔軟性を高め、コードを簡素化します。
MongoDB Stitch の新機能
MongoDB のサーバーレス プラットフォームである MongoDB Stitch に GraphQL サービスのような新機能を追加します。すべての MongoDB データソース間のアクセスが可能になることで、GraphQL を簡単に開始、拡張、スケールできるようになります。
今後の予定
もちろん、すべてのことを実行するほどの十分な時間はありません。ロードマップの取り組みの一環として、以下のような Realm の機能に関しては、優先順位を下げて対応します。
- Realm のクエリベースの Sync におけるスケーラビリティとパフォーマンスを最大化するには、再構築の必要があります。MongoDB Realm が 2020年後半に GA フェーズに移行する際に再構築を行う予定です。
- 将来的には、独自の環境で MongoDB Realm をホストする機能を提供する予定ですが、ベータ リリースでは利用できない予定です。
- Realm の現在の Adaptor との同期、または Atlas 以外のデータベースとの同期サポートもここに含まれます。
これらの機能は、永久に実装されないわけではありませんが、MongoDB Realm の将来に向けた強力な基盤を構築するため、他の機能を優先して取り組んでいます。
今後の計画、機能に関するより詳細な仕様については、公開しているロードマップをご確認ください。フィードバックをお待ちしています。
免責事項
Realm 製品について記載している機能の開発、リリース、およびタイミングは、Realm の独自の裁量により決定されます。この情報は、単に Realm の一般的な製品の方向性を説明することを目的とするものであり、購入を決定づける根拠としないでください。また、いかなるマテリアル、コードや機能の提供を約束するわけではなく、また法的な拘束力があるわけではないことをご了承ください。
記事参照：
© Realm 2019
2019 年 10 月 10 日
「Sharing the MongoDB Realm Roadmap」
