Docker 製品のサブスクリプションの更新と拡張

Docker はさまざまなアプリを構築、共有、実行するため、何百万人もの開発者によってあらゆる場所で利用されており、プロの開発者の 55% が日常業務で Docker を使っています。このような職場環境では、ソフトウェア サプライ チェーンに対する外部からの攻撃の増加により、Docker Official Images や Docker Verified Publisher イメージなど、Docker の信頼できるコンテンツに対する開発者の需要が高まっています。2030 年には 4,500 万人に達すると推定される世界的な開発者の急増により、Docker は開発者に愛される革新的で無料の Docker 体験を提供し続けるため、持続的なスケールアップを迫られています。

これらの課題に対応するため、Docker は 2021 年 8 月 31 日に製品サブスクリプションの更新と拡張を発表しました。新たな Personal、Pro、Team、Business サブスクリプションは、開発者が求める生産性やコラボレーションと、ビジネスが必要とするスケール、セキュリティ、信頼できるコンテンツを持続可能な方法で実現します。

変更点

  • 大規模なアプリケーション開発に Docker を利用し、セキュアなソフトウェア サプライ チェーン管理、シングル サインオン (SSO)、コンテナ レジストリのアクセス制御などの機能を必要とする組織向けに、新しい製品サブスクリプション「Docker Business」が追加されました。
  • Docker サブスクリプション サービス契約Docker Desktop の条件が変更されました。
    • Docker Desktop は、小規模企業 (従業員数 250 名未満かつ年間売上高 1,000 万ドル (約 10 億円) 未満)、個人、教育機関、非商用オープンソース プロジェクトでの利用に限り、引き続き無料でご利用いただけます。
    • 大規模企業でのプロフェッショナルな利用には、有料サブスクリプション (ProTeam、または Business) が必要です。こちらからご購入いただけます。購入に際して承認が必要な場合は、本記事とソリューション概要をご活用ください。
    • これらの条件の発効日は 2021 年 8 月 31 日ですが、Docker Desktop の有料サブスクリプションが必要な方には、2022 年 1 月 31 日まで猶予期間が設けられています。
  • Docker Pro、Docker Team、および Docker Business サブスクリプションには、Docker Desktop の商用利用が含まれています
  • 従来の Docker Free サブスクリプションは、Docker Personal に名称が変更されました。
  • Docker Engine やアップストリームのオープンソースの Docker や Moby プロジェクトへの変更はありません
  • 詳細は、FAQ をご確認ください。

Docker Personal = 無料

新しい Docker Personal サブスクリプションは、Docker Free サブスクリプションに代わるものです。Docker ユーザーの半数以上を占めるオープンソース コミュニティ、個人開発者、教育機関、および小規模企業向けの Docker Personal は、これらのコミュニティに無料で提供され、Docker CLI、Docker Compose、Docker Build/BuildKit、Docker Engine、Docker Desktop、Docker Hub、Docker Official Images など、すべてのコンポーネントを引き続き無料で利用できます

Docker Business = 大規模開発の管理とセキュリティ

新しい Docker Business サブスクリプションは、大規模なソフトウェア開発に Docker を利用する企業のために、組織全体の管理とセキュリティを可能にします。使いやすい SaaS ベースの管理プレーンにより、IT リーダーはすべての Docker 開発環境を効率良く監視・管理し、セキュアなソフトウェア サプライ チェーンの取り組みを加速できます。Docker Pro と Docker Team サブスクリプションで利用可能なすべての機能に加えて、Docker Business では、開発者が Docker Hub からアクセス可能なコンテナ イメージを制御する機能を利用できます。これにより、チームが信頼できるコンテンツのみを利用することで、最初からセキュアな構築を保証します。さらに、Docker Business では、開発者がアクセス可能なレジストリを制御する SAML SSO 機能と Docker Desktop インスタンスをリモートで管理する機能も提供される予定です。

新しい Docker Business サブスクリプションの目的は、大規模企業が開発組織全体で以下のような課題に対処できるようにすることです。

  • コンテンツの可視化と制御
    • 開発者がどのコンテナ レジストリのコンテナ イメージを使用しているか? 開発者がどのイメージをラップトップで実行しているか? どのバージョンを使用しているか? コンテナ イメージにどのようなセキュリティの脆弱性があるか? 開発者が組織を守るために支援できることは?
  • ローカル リソースと外部サービスへのアクセスの管理 
    • 開発者のローカル Docker 環境の安全性を確認するには? Docker が他のローカル ツールと効果的にリソースを共有していることを確認するには? Docker がアクセス可能なネットワークを管理するには?
  • 大規模な Docker 開発環境の管理  
    • 多くの組織では、100 人、1000 人の開発者が Docker を利用しており、SSO、認証、権限による開発者のオンボーディング/オフボーディング、行動やコンテンツの監視、各種コントロールの設定などを一元管理するポイントが必要です。

Docker は進化し続けています。詳細は、公開されているロードマップをご覧ください。

Docker Desktop = 新しいサブスクリプション条件

Docker は、個人開発者、オープンソース プロジェクト、教育機関、小規模企業向けに、使いやすく無料の体験を提供し続けるべく取り組んでいます。これらのコミュニティは、Docker ユーザーの半数以上を占めています。Docker Personal と、Docker CLI、Docker Compose、Kubernetes、Docker Desktop、Docker Build/BuildKit、Docker Hub、Docker Official Images などを含むすべてのコンポーネントは、引き続きこれらのコミュニティに無料で提供されます

具体的には、小規模企業 (従業員数 250 名未満かつ売上高 1,000 万ドル (約 10 億円) 未満) は、引き続き Docker Personal に含まれる Docker Desktop を無料でご利用いただけます。大規模企業で Docker Desktop を利用するには、有料サブスクリプション (ProTeam、または Business) が必要です。

Docker Desktop によって、Windows や Mac デスクトップ環境に Docker Engine や Kubernetes を統合、設定、維持するための複雑な作業 (ファイル システム、VM、ネットワークなど) がすべて管理されるため、開発者はインフラの整備に労力を割く必要がなくなり、アプリの開発に多くの時間を費やすことができます。また、有料サブスクリプションでは、セキュアなソフトウェア サプライ チェーンの管理、ポリシーの可視化と制御の一元化、ユーザーとアクセスの管理などの追加の機能を Docker Desktop で利用できます。

Docker Desktop の更新された条件は、ビジネスの持続性拡大の必要性に対応し、すべての Docker サブスクリプションで新しい価値を提供し続けることを可能にします。これらの条件の発効日は 2021 年 8 月 31 日ですが、Docker Desktop の有料サブスクリプションが必要な方には、2022 年 1 月 31 日まで猶予期間が設けられています (Docker Engine やアップストリームの Docker および Moby オープンソース プロジェクトのライセンスへの変更はありません)。

今後の展望

Docker では、この変更が一部の組織に大きな影響を与えることを認識しており、円滑な移行を支援するべく取り組んでまいります。個人や少人数のチームの方はこちらから直接ご購入いただけます。Docker を利用している大規模組織の方は、購入に際して承認が必要な場合は、本記事とソリューション概要をご活用ください。

今後数か月にわたって、ウェビナーやコミュニティの懇親会、ブログ記事などを通じて、この発表の詳細を説明する予定です。新しい製品サブスクリプションの詳細については、価格表FAQ をご覧ください。 

この 12 か月間は、Docker CLI でのイメージ スキャン、Apple Silicon 向け Docker Desktop、Docker Hub の監査ログ、Docker Desktop での GPU サポート、BuildKit Dockerfile マウント、新しい Docker Verified Publisher イメージなど、さまざまなリリースが続きました。そして、公開されているロードマップからも分かるように、次の 12 か月間にはさらに多くのリリースが予定されています。Docker では、コミュニティのすべてのメンバーからの貢献、投票、そしてご意見をお待ちしております。すべての開発者があらゆる場所であらゆるアプリを構築、共有、実行できるようにするという目標を達成するため、Docker は皆さんとともに歩み続けます。

関連情報

[1] Stack Overflow Survey 2021 – https://insights.stackoverflow.com/survey/2021
[2] SlashData Global Developer Population 2019 – https://dockr.ly/3t7VNO4

記事参照

© 2021 Docker Inc.「Docker is Updating and Extending Our Product Subscriptions