本書は、前作『インテル® Xeon Phi™ コプロセッサー・ハイパフォーマンス・プログラミング』(邦訳版2014年刊行)の内容を置き換えて、最新のインテル® Xeon Phi™ プロセッサー(開発コード「Knights Landing」)に含まれる多くの拡張機能を最大限に活用する並列プログラミング手法に焦点を当てています。
本書は、読者がメニーコア・プログラミングの知識をある程度持っていると仮定して書かれています。
第I部「Knights Landing」では、Knights Landing に注目し、アーキテクチャー、高帯域幅メモリー、クラスターモード、および統合ファブリックについて説明します。他のコンピューターでもそうであるように、アプリケーションをチューニングする可能性を見出すには、それらを理解する必要があります。この部ではこの理解度を深めます。
第II部「並列プログラミング」では、メニーコアへスケールするためアプリケーション・プログラミングで考慮すべき内容に注目します。第7章は、並列処理を実装するためにコードを変更することは、革新に対する進化であることを説明します。
第III部「秘訣」では、実際の並列アプリケーションに注目し、Knights Landing での特定の結果と最適化の注意事項と例をまとめています。ここで見つけられる多くのテクニックは、Knights Landing を含む多くのマルチコアおよびメニーコア・プロセッサーのパワーを活用する方法をもたらすでしょう。
【目次】
- 第 Ⅰ 部 Knights Landing
第 1 章 はじめに
第 2 章 Knights Landing の概要
第 3 章 MCDRAM のプログラミングとクラスターモード
第 4 章 Knights Landing アーキテクチャー
第 5 章 インテル Omni-Path ファブリック
第 6 章 マイクロアーキテクチャーの最適化アドバイス
- 第 Ⅱ 部 並列プログラミング
第 7 章 Knights Landing 向けプログラミングの概要
第 8 章 タスクとスレッド
第 9 章 ベクトル化
第 10 章 ベクトル化 Advisor
第 11 章 インテル SDLT によるベクトル化
第 12 章 インテル AVX-512 組込み関数によるベクトル化
第 13 章 パフォーマンス・ライブラリー
第 14 章 プロファイルとタイミング
第 15 章 MPI
第 16 章 PGAS プログラミング・モデル
第 17 章 ソフトウェア定義の可視化(SDV)
第 18 章 Knights Landing へのオフロード
第 19 章 電力解析
- 第 Ⅲ 部 秘訣 (Pearls)
第 20 章 LAMMPS における古典的な分子動力学の最適化
第 21 章 ハイパフォーマンス地震シミュレーション
第 22 章 気象研究と予測 (WRF)
第 23 章 N 体シミュレーション
第 24 章 マシンラーニング
第 25 章 Trinity ワークロード
第 26 章 量子力学
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