公安および法医学調査におけるカメラの最大限活用

カメラは、身元確認、法医学、再現調査などに携わる警察官にとって、非常に一般的なツールです。民間または公務の法医学エンジニアについても同じことが言えます。日々の公安の維持おいても、ボディ カメラやドライブ レコーダーなどのカメラが活用されています。カメラはもはや、ただ単に写真を撮るためだけの器具ではなく、正確な測定およびダイアグラム作成ツールとして使うことができます。この技術は、「フォトグラメトリ」と呼ばれています。

フォトグラメトリとは?

「フォトグラメトリ」という言葉は、フォトグラフィを略した ‘photogra’ と、測定を意味する ‘metry’ からきています。フォトグラメトリは、写真を使って実世界の測定を行うサイエンスです。世界中の公安警察、法医学部門において、犯罪や事故現場の再現タスクでの重要な測定値の取得やダイアグラムの作成にフォトグラメトリの活用が増え続けています。この記事では、フォトグラメトリが作業、効率、費用対効果、安全性の向上にどのように役立てられているか紹介します。

フォトグラメトリの種類

公安におけるフォトグラメトリの活用方法には、地上ベースとドローンベースの 2 種類があります。地上ベースのフォトグラメトリは犯罪現場、屋内、ある一定の事故現場などで多く使用されているのに対し、大規模な交通事故現場ではドローン ベースの活用がより一般的になりつつあります。法執行機関がフォトグラメトリ ソフトウェアを使用する場合には、(PhotoModeler 製品のように) いずれのケースも処理できる設計となっていることが最善です。また、地上撮影とドローン撮影の両方を必要とするプロジェクトもあります。

地上ベースのフォトグラメトリでは、オートフォーカス カメラ、フルサイズのデジタル一眼レフ、監視カメラ、ボディ カメラ、さらにはスマートフォンのカメラまで、どんな種類のカメラでも使用できます。ドローンベースのフォトグラメトリには、ドローンに設置できる、または組み込まれたカメラが使用されます。

公安におけるフォトグラメトリの使用

警察では、フォトグラメトリを使って現場のダイアグラムの作成や、事件の重要なカギを握る測定値の取得を行います。しかし、そもそもなぜフォトグラメトリの活用に至ったのでしょうか。ダイアグラムの作成や測定には、巻き尺からロードメジャー、ノートブック、レーザー距離計、トータル ステーション、3D レーザー スキャナーにいたるまで、他にもたくさんの手段があります。フォトグラメトリの利点に焦点をあててみましょう。

  1. 現場での使いやすさ 身元調査や復元担当者の多くは、デフォルトでカメラを常備し、撮影を行っています。フォトグラメトリでは、(大規模で高価なレーザー スキャナーやトータル ステーション測量機など) それ以上の設備は不要です。ドローン操作ではカメラ付きのドローンが前提ですので、ドローン撮影から測定を行うのはごく自然な流れとなります。
  2. コストの削減 正確な現場のダイアグラムを作成するには、高価な機器が必要となり、複数のパトカーや部署で共有することとなります。それに比べ、カメラはより安価で、各警察官が簡単に携帯できます。
  3. 現場の「再確認」 測定、ダイアグラム作成システムに巻き尺やノートブック、またはトータル ステーションを使用している場合、法廷または調査員に提出する重要な測定データが漏れてしまっている可能性があります。写真データを使うことにより、現場を「再確認」することが可能となり、必要な情報が漏れてしまう心配もありません。
  4. 時間の節約 現場の測定やダイアグラム化は、カメラを使うことによりはるかに高速化できます。写真を撮影し、縮尺の基準となる点を測定するだけで、現場での作業は終了です。
  5. 警察官の安全確保 警察官が現場で費やす時間を削減することにより、安全性を向上することができますが、路上の現場ではさらに、離れた距離から写真撮影を行えるため、危険な状況に接近する必要がありません。

フォトグラメトリ プロジェクトの種類

公安および法医学調査におけるフォトグラメトリの活用には、以下の例が挙げられます。

  • 衝突調査
  • 犯罪現場のダイアグラム化
  • ボディカメラ & ドライブ レコーダー
  • 弾道のモデリング
  • 未解決事件

ここでは、上記の例についてそれぞれ説明し、関連情報のリンクを紹介しています。

衝突調査

道路の閉鎖を伴った複数の車両による衝突事故、または死亡者の発生した事故現場では、通常、特に詳細にわたる証拠書類の作成が必要となります。カメラを持った警察官は、現場で撮影を行えば、正確な測定やダイアグラム作成作業はオフィスに戻ってから続行できます。この方法では、スキッド痕やヨーイング痕などのタイヤ痕のダイアグラム化、車両の最終的な停止位置の見極め、重要な証拠の位置確認などに役立ちます。さらに、フォトグラメトリによって車両のクラッシュに関連した測定を行うこともできます。

犯罪現場のダイアグラム化および容疑者の推定身長の算出

測定とダイアグラムの作成は、犯罪現場調査において非常に重要な部分です。ダイアグラム作成のために、現場の第一対応者は証拠を移動することはできません。カメラを用いることにより、すばやく適切な対応が可能です。

ボディカメラおよびドライブ レコーダー

近年では、多くの警察官やパトカーにはカメラが装備されています。これらのカメラによる画像は低画質であることが多いですが、重要な測定値の算出に使用でき、ただの動画や録画機能よりも価値があります。以下の記事では、ボディ カメラの使用例を紹介しています。また、ドライブ レコーダーのデータからは、走行距離の算出も可能です。

弾道のモデリング

フォトグラメトリのユニークな適用例として、カメラを使って部屋や現場における弾痕に配置される、軌道を示すロッドの位置や角度の測定があります。これにより、銃撃犯の立ち位置を確定することができます。血液飛散の調査にも使用できる可能性があります。

未解決事件

未解決のままの事件については、ほんの 1、2 枚の写真しか証拠が残っていない場合があります。それらの写真から重要な測定値や位置データを取得し、事件の捜査に役立てられる可能性があります。

法廷での使用

事件の再現や法医学に何らかの技術を使用する場合、その技術が法廷で認められることは不可欠です。実際に裁判まで持ち込まれる事件の割合はほんのわずかでも、犯罪や事故現場の測定やダイアグラム化に使用したシステムや技術が法廷で認められるか否かを知っておくべきでしょう。PhotoModeler は、法廷での使用を認められています。 法廷による承認の可否については、Society of Automortive Engineers の文献として取り上げられる、同業者による審査を受けた論文などが影響力を持ちます。

PhotoModeler について

PhotoModeler は、1990 年代初めに Alan Walford 氏によって開発されました。1993 年のリリース後、最初の顧客は法医学の専門家でした。PhotoModeler はいまや、世界中で使用されています。エンジニアリング、測量その他多くの適用分野の中でも特に、警察や公安の領域では長年の成功をおさめています。


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記事参照:
2018 年 6 月 19 日
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