JFrog スマート アーカイブのリリース ~ ソフトウェア アセットをスマートに長期保管

世界中の開発チームは日々新しいソフトウェアをリリースしています。しかし、本番環境では使われなくなった過去のリリースはどうなっているのでしょうか?多くの組織では、社内ポリシーや外部規制、あるいはデータを失うことへの不安から、それらを保存しています。

過去のリリースの保管方法は組織によってさまざまです。アーティファクト管理システムに専用のリポジトリを設けるケースもあれば、別インスタンスを立てて運用する場合もあります。一方で、コスト削減のために単純なストレージに保存したり、削除したりするケースも見られます。しかし、どの方法にも課題があり、コストやパフォーマンスへの影響、旧バージョンの復元作業の複雑さ、メタデータの消失など、問題は多岐にわたります。

ひとつ確かなことは、ソフトウェア リリースに関わるコンプライアンス要件がますます複雑化している今、開発の背景を含めたリリース バージョンを確実に保管する重要性がこれまでになく高まっているということです。現代の組織には、こうした貴重なソフトウェア アセットをより適切に保管する新たなアプローチが求められています。

JFrog によるスマート アーカイブのご紹介

JFrog スマート アーカイブは、規制対応を確実にし、運用効率を向上させる、ポリシーベースの長期ソフトウェア保管サービスです。自動化されたポリシーにより、運用中のシステムからアーカイブへとソフトウェア アセットをスムーズに移行し、開発のコンテキストをすべて保持したまま、ワンクリックでの復元や監査の簡素化を実現します。

スマート アーカイブを活用することで、DevOps チームは長期保管用の環境をわざわざ構築、維持することなく、包括的な保管戦略を定義および実行できます。JFrog がクラウド上の低コストストレージを活用し、JFrog Platform インスタンスの一部としてサービス全体を管理します。

JFrog スマート アーカイブの活用メリット

JFrog スマート アーカイブには、さまざまなメリットがあります。

自動ポリシーによるアーカイブ管理
手作業によるアーカイブや人的ミスを排除。設定可能な自動ポリシーと「ドライラン」機能により、常に正しいアセットが確実に保存されます。

規制対応を確実にサポート
過去のリリース バージョンを、メタデータや証跡を含めて完全な形で長期保存。必要なときにすぐに復元でき、監査対応もスムーズです。

大規模運用でも効率的なワークフロー
リポジトリをクリーンに保ち、ビルド時間を短縮。Federation や Projects など、JFrog のエンタープライズ機能と連携し、グローバルに分散した開発チームを強力に支援します。

仕組み

1. アーカイブポリシーを作成する
管理者は、アーカイブ対象とするソフトウェア アセットを「経過期間」「保存場所」「使用状況」「バージョンの条件」などの基準に基づいて定義します。たとえば、「Project-A の Docker パッケージのうち、1 年以上前のものをアーカイブする」といった設定が可能です。

2. ドライランの実行

ポリシーを定義した後、管理者はドライランを実行することで、そのポリシーによってどのアセットが対象になるかを事前に確認できます。ドライランの結果は CSV ファイルとしてダウンロード可能で、影響を受ける各アセットの詳細情報や、アーカイブ元の場所が含まれています。

3. ポリシーの有効化
ポリシーはシンプルなトグル操作でいつでも有効化/無効化できます。現在有効なポリシーをひと目で確認でき、該当ポリシーのもとでアーカイブされたアセットのレポートも簡単にダウンロード可能です。

4. 過去の実行履歴を確認
これまでに実行したすべての履歴とその結果を確認できます。アーカイブ レポートは必要に応じていつでもダウンロード可能です。

5. アーカイブ済みアセットの閲覧
JFrog Platform の既存の検索機能を活用することで、アーカイブされたアセットを簡単に検索および表示できます。各アセットに関連するコンテキスト情報も含めて確認できるため、必要な情報にすぐにアクセス可能です。

6. アセットの復元
アーカイブされたアセットは、選択して復元先を指定するだけで簡単に復元できます。元の保存場所に戻すことも、新たな保存先を指定することも可能です。

7. アーカイブ ストレージのステータスを表示
スマート アーカイブは、JFrog Artifactory と同様にチェックサムベースのストレージ方式を採用し、アーカイブ領域の最適化を実現しています。アーカイブ全体の使用量を時系列で簡単に確認・追跡できます。

もちろん、スマート アーカイブは、Federation や Projects など、エンタープライズが信頼して利用している JFrog Platform の各種機能とも完全に連携します。

スマートアーカイブを始める

スマート アーカイブは現在、JFrog Cloud で利用可能で、2025 年後半には自己ホスティング型の JFrog 顧客向けにハイブリッド オファリングとして提供される予定です。リリースのコンプライアンスを効率化し、運用システムをクリーンで効率的に保つため、今すぐ始めましょう。

JFrog Platform を使ったことのない方は無料体験版をお使いください。

スマート アーカイブに関するドキュメントはこちら

JFrog Platform に関するご質問は、JFrog 日本正規代理店のエクセルソフトまでお問い合わせください。

記事参照: Now Available: Smart Archiving with the JFrog Platform

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