LocalStack の今後の方向性:AWS クラウド エミュレーターの提供方法の変更に関するお知らせ

LocalStack for AWS の体験を簡素化し改善するため、Community エディションと Pro エディションを単一のイメージに統合します。個人およびオープン ソース ユーザー向けにアカウント ベースの無料体験を提供し、次世代のローカル クラウド開発を支援する新しい CLI (CLI v2) を提供します。

LocalStack では、ローカル クラウド開発のあり方を根本的に変える立場にあることを大変ありがたく思っています。高精度なクラウド サービス エミュレーターを提供することで、開発者がクラウド環境のデジタル ツインをローカルで実行できるようにしています。これは真のローカル クラウド サンドボックスです。少数の個人やコミュニティ メンバーの間で一見突飛なアイデア (「なぜノート パソコンでクラウドを構築するのか?」) として始まったものが、今では世界中の企業やチームのクラウド開発の生産性を大きく向上させる原動力へと発展しました。

時間の経過とともに、LocalStack for AWS はコンテナ内で動作するローカル AWS エミュレーターの域を大きく超えて進化しました。クラウド サービスや Web コンソールの拡充に大きく投資し、ビジュアル リソース ブラウザー、コラボレーション機能、カオス エンジニアリング ワークフロー、IAM ポリシーのデバッグなど、多くの強力な新機能を導入してきました。

LocalStack の機能が高度化し、アクティブ ユーザーが急速に増加するにつれ、2 つの異なるグループの間に大きな隔たりが生じてきました。(1) LocalStack のプラットフォームに登録 (無料または有料) し、、LocalStack やコミュニティと積極的に関わり、高度な機能に対して定期的にフィードバックを提供するユーザー。(2)主にイメージをプルするだけで、LocalStack との交流や情報共有が限られている大規模な匿名ユーザー。

今後は、前者のグループに重点的に取り組んでいきます。積極的に関わるユーザーとより密接に連携することで、開発者のワークフローを大きく変革し、クラウド開発チームの生産性を大幅に向上させる高度な機能を提供できると考えています。

目次

変更の理由

LocalStack は小規模なオープン ソースの実験として始まり、コミュニティによって現在の姿に成長しました。しかし、時間の経過とともに、高精度な AWS エミュレーションを維持するための範囲、セキュリティ要件、運用の複雑さが大幅に増大しました。

正確で安全、かつ本番環境レベルのクラウド エミュレーションを引き続き提供しつつ、無料の入口も維持するためには、ユーザーと直接関わり、LocalStack がどのように使用されているかを把握し、プラットフォームに持続的に投資できる配布モデルが必要です。

変更内容

これまで数年間、LocalStack for AWS は 2 つの別々のバージョンを維持してきました。オープン ソースでコミュニティに無料で利用可能な Community エディションと、有料ライセンスでアクセス可能な Pro エディションです。

2026 年 3 月より、LocalStack for AWS は単一の統合バージョンとして提供されます。ユーザーは LocalStack for AWS を実行するためにアカウントの作成が必要となります。これにより、無料プランや学生向けプランのユーザーからエンタープライズ アカウントのユーザーまで、すべての方に安全で最新かつ機能豊富な体験を提供することが可能となります。

この変更に伴い、LocalStack for AWS の Community エディションに対する定期的なアップデートのリリースを約束することはできなくなります。定期的な製品の機能強化やセキュリティ パッチは、LocalStack のウェブサイトで提供される新バージョンの LocalStack for AWS にのみ適用されます。

一方、LocalStack for AWS Community エディションの以前のバージョンのソース コードは、引き続き (GitHub) 上で公開されます。LocalStack チームによる積極的なメンテナンスは縮小されますが、リポジトリはコミュニティの参照資料として引き続き利用可能です。継続的な機能開発や定期的なアップデートは本リポジトリの対象外となり、その旨は README に現在のステータスとして明記されます。

現在 LocalStack for AWS の Community エディション (Docker Hub 上の localstack/localstack イメージ) を使用している場合には、2026 年 3 月の変更が実施される前に、最新イメージを自動的にプルしているプロジェクトを更新する必要があります。

この変更が実施された後、最新の LocalStack for AWS の機能を利用するために、以下のオプションがあります。

  • 無料プランは個人エンジニア や AWS を趣味で試したいユーザー向けに設計されています。(更新:無料 プランは非商用利用のみを対象としています。詳細は最新の価格に関するお知らせ を確認してください。)
  • セルフ サービス オプションはローカル開発で共同作業を行いたい小規模なエンジニア チーム向けに設計されています。
  • エンタープライズ プランは大規模なエンジニアリング チームに対応するよう設計されており、最新のプラットフォーム エンジニアリングおよび DevOps 組織向けの専用サポートとデプロイメント モデルを提供します。

今後の方針:LocalStack for AWS は、学生、趣味ユーザー、オープン ソース プロジェクト向けに引き続き無料で利用可能

LocalStack は、個人のイノベーターから大規模なエンタープライズ ソフトウェア組織まで、コミュニティの支援に取り組んでおります。無料プランは引き続き、実験的な開発や探索のためのダイナミックな環境を提供します。(更新:LocalStack の無料プラは非商用利用のみを対象としています。詳細は最新の価格に関するお知らせを確認してください。) 個人およびチーム レベルの導入に向けた、新しい月額および年額のサブスクリプション オプションを導入する予定です。また、GitHub の Student Developer Pack に参加しているユーザーが利用可能な学生プラン は、今回の変更による影響はありません。

趣味ユーザーで、Community エディションの LocalStack for AWS を引き続き利用する場合には、latest イメージ タグを使用するのではなく、自動化において Community イメージの固定バージョン (例:バージョン 4.12) にピン留めすることをお勧めします。

LocalStack for AWS の Community エディションの以前のバージョンにピン留めすることで自動化への影響を防ぐことができますが、以前のバージョンにはバックポート サポートが提供されない点にご注意ください。

LocalStack では ユーザーの皆様にとってクラウド開発をより簡単かつ迅速にする体験の構築に多くの時間と労力を費やしています。今回の変更により、すべての LocalStack for AWS ユーザーがこの取り組みの恩恵を受けられるようになります。

今後数か月の間に、この変更に備えるためのドキュメントやリソースをコミュニティの皆様と共有していきます。詳しい情報をお待ちください。

LocalStack はコミュニティなくして存在し得ません。初期の懐疑的な方々から、LocalStack をより良い方向へと押し上げ、現在の姿に導いてくださったパワー ユーザーの方々まで、今回の変更は、LocalStack が長期にわたり存続し、進化し、開発者の皆様に貢献し続けるためのものです。

LocalStack ではこの移行を透明性をもって、段階的に、敬意を持って進めることを約束します。今後ともご意見をお聞かせください。以下に、今回の変更に関するよくある質問への回答を掲載します。

よくある質問

何が変わりますか?

現在の AWS エミュレーターの配布方法では、Docker Hub 上で無料の Community イメージ (localstack/localstack) と商用の Pro イメージ (localstack/localstack-pro) として別々にパッケージ化されていましたが、2026 年 3 月より単一のイメージに統合されます。今後、LocalStack for AWS は Docker Hub 上の localstack/localstack にて単一のイメージ配布として提供されます。

新しい統合版の配布では、使用に際して認証トーク による認証が必要になります。つまり、3 月に変更が公開された後、localstack/localstack:latest をプルして実行すると、認証トークンを事前に設定していない場合は認証トークンの入力が求められます。

有料プランをご利用中のお客様へ

変更はございません。localstack/localstack-pro への更新は引き続き公開いたします。お使いのマシンで LocalStack に認証トークンが設定されていることをご確認ください。認証トークンの確認および設定方法の詳細については、認証トークンのドキュメントをご参照ください。CI で LocalStack をご使用の場合は、CI 環境に CI 認証トークンが設定されていることもご確認ください。

無料プランをご利用中のユーザー様へ

認証トークンを設定済みであれば、localstack/localstack-pro を使用した既存の設定は引き続き動作します。認証トークンの確認および設定方法の詳細については、認証トークンのドキュメントを参照してください。 更新:無料プランは非商用利用のみを対象としていますが、LocalStack for AWS のすべてのプランで CI クレジットの制限が撤廃されます。詳細は最新の価格に関するお知らせを確認してください。

Community イメージをご利用中のユーザー様へ

統合イメージの公開後に影響が出ないよう、以下のいずれかの方法を利用できます。

  • 無料プランに登録する:LocalStack for AWS の無料プランでは、Community イメージと同等のリソースが提供されます。更新:無料プランは非商用利用のみを対象としています。詳細は最新の価格に関するお知らせを確認してください。LocalStack for AWS に登録後、認証トークンのドキュメントに記載されている手順に従って認証トークンを設定してください。更新:LocalStack for AWS のすべての プランで CI クレジットの制限が撤廃されます。詳細は最新の価格に関するお知らせを確認してください。
  • 以前のバージョンにピン留めする:イメージ 統合が完了した後、localstack/localstack:latest バージョンの使用には認証が必要となります。ただし、以前のバージョン タグは引き続き認証なしでローカルおよび CI 環境の両方で実行可能です。このオプションでは、今後リリースされるサービス やセキュリティのアップデートにはアクセスできない点にご注意ください。

この変更はいつ行われますか?

ユーザーの皆様に準備のお時間をいただけるよう、事前に詳細をお知らせするためにこの発表を行っております。変更が実施された際の影響と対応方法の詳細については、「変更内容」のセクションを参照してください。

今日、何かする必要がありますか?

現時点では必要な対応はありません。

ユーザーの皆様に準備のお時間をいただけるよう、事前に詳細をお知らせするためにこの発表を行っております。変更が実施された際の影響と対応方法の詳細については、「変更内容」のセクションをご参照ください。

Community イメージ は引き続き利用できますか?

イメージ統合が完了した後、localstack/localstack:latest を使用した Community イメージは Docker Hub 上で利用できなくなります。過去のリリースの Community イメージは引き続き利用可能であり、以前のバージョン タグにピン留めすることができます。ただし、以前のバージョンにピン留めした場合、今後のアップデートやセキュリティ パッチは適用されない点にご注意ください。Community イメージのオープン ソース コードは引き続き GitHub 上に残りますが、積極的な継続的貢献を約束することはできないため、リポジトリのメンテナンスは縮小されます。

Pro は引き続き localstack/localstack-pro で利用できますか?

localstack/localstack-pro イメージは引き続き利用できます。お客様の移行を円滑にするため、現時点ではこちらを変更する予定はありません。変更が実施された後、localstack/localstack と localstack/localstack-pro は同一のイメージとなります。

LocalStack for AWS の利用に料金が発生するようになりますか?

すべての LocalStack ユーザー向けに無料プランを引き続き提供いたします。多くのユース ケースにおいて、Community イメージから無料プランへの移行により、Community イメージで現在サポートされている AWS サービスのエミュレーションを含む同等の機能を利用いただけます。更新:無料プランは非商用利用のみを対象としています。LocalStack for AWS のすべてのプランで CI クレジットの制限が撤廃されます。詳細は最新の価格に関するお知らせを確認してください。

すでに Docker Hub の Pro イメージ を使用しています。何か変わりますか?

いいえ。localstack/localstack-pro の Pro イメージは引き続き利用できます。認証トークンおよび CI 認証トークンが必要に応じて設定済みであれば、現在の設定はそのまま変更なしで動作します。認証トークンの確認および設定方法の詳細については、認証トークンのドキュメントを参照してください。CI で LocalStack をご使用の場合は、CI 環境に CI 認証トークンが設定されていることも確認してください。

現在 LocalStack for AWS に依存している CI デプロイメントに影響はありますか?

2026 年 3 月にイメージ統合が完了した後、localstack/localstack:latest イメージ タグを使用した最新バージョンの LocalStack for AWS の利用には認証が必要となります。CI 環境では、CI 認証トークンの設定が必要です。

更新:LocalStack for AWS のすべてのプランで CI クレジットの制限が撤廃されます。詳細は最新の価格に関するお知らせを確認してください。

localstack/localstack-pro イメージに依存している有料プランのお客様は、変更の必要はありません。CI 環境に CI 認証トークンが設定されていれば、イメージ 統合後も CI デプロイメントは同様に動作いたします。

ここに記載されていない質問がある場合、どこに問い合わせればよいですか?

現在オープン ソースまたは無料プランを利用している場合には、(LocalStack Community Slack) に参加して質問が可能です。LocalStack チームが積極的に活動しており、質問にお答えいたします。

有料プランに関する詳細、導入をご検討の場合には、弊社までお問い合わせください。


この記事は、LocalStack 社の Web サイトで公開されている「The Road Ahead for LocalStack: Upcoming Changes to the Delivery of Our AWS Cloud Emulators」の日本語参考訳です。原文は更新される可能性があります。原文と翻訳文の内容が異なる場合は原文を優先してください。


タイトルとURLをコピーしました