先日、ViCue Soft 社からビデオ解析ソフトウェアである VQ Analyzer の最新バージョン 5.0 がリリースされました。多くの機能が追加されていますので、まだご確認いただいていない方にも分かりやすく紹介いたします。
- MacOS 向けダークモード: 現代さまざまなアプリケーションで人気のある背景テーマが、最新の Apple デバイスで利用できるようになりました。
[su_carousel source=”media: 12854,12855,12856,12857″ link=”lightbox” target=”blank” autoplay=”4000″ speed=”400″] 画像 1: MacOS における VQ Analyzer のダークモード
- AV1 4:2:2 および 4:4:4 の色差形式と高ビット深度のフルサポート: 開発に取り組んでいる際、高品質の寄稿形式を簡単に分析できます。バージョン 4.2 と同等の機能が提供されるため、運営上の大きな変更はありません。
[su_carousel source=”media: 12858,12871,12870,12869,12868,12867″ link=”lightbox” target=”blank” autoplay=”4000″ speed=”400″] 画像 2:AV1 ビットストリームの分析
- 16 進数の検索: メガバイトにおよぶ画像データで失われたバイトのサブシーケンスが分かる場合、16 進数を検索できます。
画像 3: 16 進数の検索機能 - PSNR / SSIM メトリックプロット: プロックごとのメトリックマップに対するレガシーサポートに加え、シーケンス全体のメトリックのダイナミクスをフレームごとに監視できます。
[su_carousel source=”media: 12888,12887,12886″ link=”lightbox” target=”blank” autoplay=”4000″ speed=”400″] 画像 4: PSNR / SSIM メトリックプロット
- メインビューにおける統計の表示: 複数の統計グラフを選択して、ニーズに合わせて追加の統計マップとしてまとめることができます。
[su_carousel source=”media: 12891,12890,12889″ link=”lightbox” target=”blank” autoplay=”4000″ speed=”400″] 画像 5: VQ Analyzer で表示される統計グラフ
- メモリー読み取りアクセス: デコードプロセス中、各ブロックは、複数の参照予測の読み取り値を持つことができます。ハードウェアとソフトウェアのデコーダーでは動作が少し異なる場合がありますが、これは一般的に、関連データを取得するために何らかの方法でメモリーラインにアクセスすることに関係しています。VQ Analyzer 5.0 では、メモリー帯域幅マップが導入され、デコーダーによるさらなるデータの事前取得を最適化するため、データの大量消費によるブロックを発見するように設計されています。
[su_carousel source=”media: 12897,12896,12895,12894,12893,12892″ link=”lightbox” target=”blank” autoplay=”4000″ speed=”400″] 画像 6: VQ Analyzer におけるメモリー帯域幅マップ
- VVC コーデックのサポート: VVC コーデックはまだ標準化されていないため、ビットストリームが変更されることを考慮し、本バージョンでは、参照ソフトウェア・コーデックの VTM 8.0 との互換性を提供します。多くのユーザーはすでに HEVC および AV1 の分析機能に精通していることが予測されますので、コーデックの開発と HEVC 以降の新機能の最適化を進めるために必要となるレイアウト、詳細、および統計において、同様の分析機能を VVC でも提供します。
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- 分割: CU、PU、および TU 概念の分離をなくすバイナリーおよびターナリーの分割セグメンテーション構造を使用して、ネストされたマルチタイプツリーを持つ新しいクワッドツリーを探索します。また、I スライスの場合、輝度と色差は完全に別々のブロックツリー構造を持つことができます (Inter の場合も、同じ CTU に対して同じツリー構造を共有する必要があります)。最大の CTU サイズは 128 x 128 です。
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- 予測: HEVC のコーディング機能に加え、VVC にはいくつかの新しく洗練されたコーディング・ツールが含まれています。自然なビデオでより多くの特性をキャプチャするため、非正方形ブロックが導入され、指向性イントラモードの数が最大 65 に拡張されました。VQ Analyzer を使用すると、イントラ用の最新のコーディング・ツールに関する洞察を得ることができます。
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- モード依存の内部平滑化 (MDIS)
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- クロスコンポーネントの線形モデル (CCLM) 予測
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- 位置依存のイントラ予測の組み合わせ (PDPC) メソッド
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- 複数参照線 (MRL) のイントラ予測
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- マトリックス加重イントラ予測 (MIP) メソッド
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- Inter の場合は以下の通りです。
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- 対称な MVD (SMVD) 信号
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- 擬似運動補正予測
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- サブブロックに基づく時間的動きベクトル予測 (SbTMVP)
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- 適応動きベクトル解像度 (AMVR)
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- CU レベルの重みによる双予測 (BCW)
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- 双方向オプティカルフロー (BDOF)
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- デコーダー・サイド・モーション・ベクトル・リファインメント(DMVR)
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- 幾何学的分割モード (GPM)
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- インター予測とイントラ予測の組み合わせ (CIIP)
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- 変換: 超高解像度の大きなブロックサイズをサポートするため、最大サイズ 64 x 64 への変換に加え、直交性を維持するために HEVC よりも正確に量子化される新しい変換行列が有効になります。また、いわゆる低周波非分離変換 (LFNST) は、従来の変換の後かつ量子化の前に適用されます。この変換は、低周波一次変換係数間の冗長性をさらに圧縮するために導入されています。
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- ループフィルター: HEVC から引き継がれたデブロッキング・フィルターと SAO に加えて、適応ループフィルター (ALF) と、輝度スケーリング (LMCS) を持つ輝度マッピング (別名: 適応ループ内リシェーパー) と呼ばれる新しいプロセスが追加されました。VVC におけるフィルタリング・プロセスの順序は、LMCS、デブロッキング・フィルター、SAO、および ALF です。
[su_carousel source=”media: 12902,12900,12901″ link=”lightbox” target=”blank” autoplay=”4000″ speed=”400″] 画像 7: VQ Analyzer ループフィルター
[su_carousel source=”media: 12905,12904,12903″ link=”lightbox” target=”blank” autoplay=”4000″ speed=”400″] 画像 8: VQ Analyzer SAO
- ループフィルター: HEVC から引き継がれたデブロッキング・フィルターと SAO に加えて、適応ループフィルター (ALF) と、輝度スケーリング (LMCS) を持つ輝度マッピング (別名: 適応ループ内リシェーパー) と呼ばれる新しいプロセスが追加されました。VVC におけるフィルタリング・プロセスの順序は、LMCS、デブロッキング・フィルター、SAO、および ALF です。
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VQ Analyzer 5.0 における新機能の紹介は以上です。ViCue Soft 社では、ユーザーエクスペリエンスを向上する業界最先端の機能を継続的に追加するよう努めています。
VQ Analyzer 製品に関する詳細は、弊社の概要ページをご確認ください。
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この記事は、ViCue Soft 社の Technology Blog に公開されている「VQ Analyzer Update: V5.0 Launch」の日本語参考訳です。