あまり知られていない ActivePDF Toolkit の 7 つの機能

ActivePDF Toolkit は、ActivePDF の主要の製品の一つで、16年以上にわたりプログラミングによる PDF 操作機能を提供しています。Toolkit は、Windows プラットフォーム アプリケーションと相乗効果を発揮するクリエイティブな PDF ツールとしても知られています。PDF ファイルを大量かつ高速で変更、作成、表示できることは、Toolkit がさまざまな業界の開発者から選ばれる理由の一つになっています。

Toolkit は、さまざまな処理タスクに対応可能なメソッドとプロパティを備えた開発者用のライブラリであるため、多くのユーザーは Toolkit の多様な機能を把握しきれていかもしれません。そこで、今回は、あまり知られていない Toolkit の 7 つの機能を紹介します。

1. 初期表示設定

GetIntialViewInfo クラスを使用すると、PDF を開く際の初期表示設定が可能になります。 GetIntialViewInfo プロパティを使用して、ページレイアウト、ウィンドウサイズ、開始ページ数などを設定できます。

PDF ファイルを開くとき、ユーザーへの最初のプレゼンテーションは、ドキュメントの初期表示設定によって制御されてます。これには、フルスクリーン、ナビゲーションペイン/ブックマークの表示などの機能が含まれます。開発者は、Toolkit を使用して、ユーザーが PDF 文書で最初に経験することをプログラムでコントロールできます。

このクラスの詳細な説明および構文については、「Toolkit API Reference」をご参照ください。

2. ハイパーリンクの削除

Toolkit に最近追加された 新しい機能の 1 つに RemoveHyperlinks プロパティがあります。タイトルのとおり、このプロパティで外部および/または内部のターゲットへのリンクを削除することができます。

たとえば、PDF ファイルにアクティブなリンクが含まれていることがよくありますが、時間が経つにつれて、リンクが無効または古くなる可能性があります。Toolkit は、壊れたリンクや古くなったリンクをプログラムで削除する機能を提供します。リンクを検索し、リンクの種類を指定して削除オプションを選択するだけです。

3. XMP にフィールドを追加

Toolkit 2016 リリース以来、PDF ファイル内のメタデータを管理する XMP マネージャーが含まれています。見落とされがちな XMP マネージャーの 1 つのメソッドに AddFieldsToXMP があります。このメソッドを使うと、フォームフィールド情報をメタデータに格納することができます。

例えば、作業している入力ファイルにフォームフィールドがあるとします。この機能を使用すると、すべてのフィールド情報を XMP メタデータに格納できます。この機能は、プロセスの一部として、顧客提出後にすべてのフォームフィールドをフラット化する状況 (ファイル サイズやフィールド変更などを減らすため) に適しています。Toolkit を使用して、フィールド情報を XMP に保存することで、XML 形式で元のフィールド構造とデータにアクセスすることができます。必要に応じて、ドキュメントのライフサイクル後半で、XMP フィールド情報を使用して元のフィールドを再作成することも可能です。

4. XMP メタデータの暗号化のコントロール

最近 Toolkit に、ドキュメントのコンテンツと共にメタデータを暗号化できる新しいプロパティが追加されました。

EncryptMetadata プロパティを使用すると、暗号化を行う EncryptPDF や SetPDFSecurity を使用しても、XMP メタデータの部分は暗号化しないということも可能になりました。これにより、パスワードなしで、暗号化された PDF ファイルのメタデータの検索や索引を作成することができます。

5. フォント スタイルの標準化

Toolkit は、PDF ファイルで使用するフォント スタイルの標準化を援助します。例えば人事部で、社員のファイルや履歴書のフォント スタイル、サイズ、色などを同じように表示したくても、数多くの異なるソースから届くファイルを標準化することは非常に難しいタスクになります。

Toolkit の ExtractFontInformation メソッドは、入力ファイルのフォント情報を XML 構造に抜き出します。入力ファイルにフォントが重複している場合、XML でも同じく重複します。これにより、元の PDF ファイルでどの様なスタイルが使用されていても、指定したフォント サイズと属性で PDF ファイルを表示することが可能になります。

6. データベース機能

さまざまなソースから大量の情報を抽出する場合、データベースの操作が難しい場合があります。ソースとエンドユーザー間のブリッジとして機能する Toolkit の DBToForm を使用すると、Microsoft SQL Server、Oracle、Secret Serverなどのデータベースから情報を引き出すことができます。

DBToForm を使用することで、Toolkit のアプリケーション内で大量のデータを簡単に処理できるようになり、データを取得するための別の仲介機能を用意する必要がなくなります。ActivePDF のサンプルページに、データベース テーブルからフィールドにデータを入力するコードを紹介していますので、是非ご参照ください。

7. バーコード

もう 1 つお勧めの Toolkit の機能は、プログラムで PDF 文書に埋め込むバーコードを生成する機能です。Barcode オブジェクトを使用すると、共通のバーコードリーダーからアクセスできるバーコードに情報をエンコードできます。Toolkit は 100 以上のバーコード フォーマットに対応しています。UPC コーディングの概要とコード例については、Toolkit APIリファレンス」ページの「バーコード付録」を参照してください。

最後に

2017年夏にリリースされた ActivePDF Toolkit Expansion Pack を使用することで、ページ内の文字列や画像の抽出が可能になりました。また、PDF を画像形式に変換することもできるようになっています。ActivePDF Toolkit の 30日間無償評価版も用意されていますので、今回ご紹介した機能を含め、是非 Toolkit の機能をお試しください。

ActivePDF Toolkit の詳細はこちらのページをご覧ください。

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