学習プログラム開発をサポートする MadCap Flare 2021 r2 の新機能

企業における効果的な学習プログラム開発の必要性が高まっています。企業にとって、魅力的で効果的なコンテンツを作成し、高い定着率と成功率を実現することは、従業員のためだけでなく、顧客のためにも、これまで以上に重要です。ブレンド型学習プログラムは、オンライン学習を取り入れることで、より多くの学習者にコンテンツを迅速に届けることができるため、組織にとって重要性を増しています。この取り組みにはどのような準備が必要なのでしょうか? また、すでに効果的な学習プログラムの開発に着手している場合、どのようにコンテンツ開発作業を最適化できるのでしょうか?

テクニカル コミュニケーションと学習プログラム開発の間のギャップを埋める

テクニカル コミュニケーションは学習の一形態と考えられます。テクニカル ライターは、製品やサービスについての知識や、特定のタスクや手順の実行方法を教えることに長けています。教材設計者や教育用ソフトウェアの開発者にとって、これらのスキルは身近なものでしょう。

Microsoft Word、Adobe InDesign などを使用している場合、シングルソースやマルチチャネル パブリッシングを利用できないため、コンテンツの重複が避けられません。これは、教材設計者とテクニカル コミュニケーターに共通の課題です。

効果的な学習プログラムを開発するには、組織内のコンテンツ作成者の連携体制を変える必要があります。ドキュメント チームと学習プログラム開発チームには共通点が多くありますが、残念なことに、これらは別のグループになっていることが多いです。また、それぞれのグループでコンテンツの作成と管理に使用しているソリューションが異なり、共同作業の妨げになることがあります。

学習プログラム開発やテクニカル ライティングに利用可能な e ラーニング オーサリング ソリューションは数多くありますが、なぜ MadCap Flare を選ぶべきなのでしょうか?

新バージョン MadCap Flare 2021 r2 では、テクニカル コミュニケーションと学習プログラム開発の間のギャップを埋めることができる重要な e ラーニング機能が追加されました。これにより、Flare は両者の類似および重複する分野に大きな価値と利益をもたらします。

以下は、テクニカル ライターや教材設計者を支援する Flare 2021 r2 の主要機能の概要です。

シングルソース オーサリングとコンテンツの再利用: テキスト、画像、ビデオ、オーディオなどのテクニカル コンテンツを、インタラクティブなクイズや知識チェックを備えた e ラーニング コンテンツとして、1 つのソースから作成し、最大限に再利用できます。教材設計者、テクニカル ライター、対象分野の専門化 (SME) などが協力して、ブランドの一貫性を保ちつつ、企業全体でコンテンツを生産的に作成、レビュー、共有できます。

コンテンツの構成: モジュール式の「トレーニング」やスケーラブルなトピックベースの e ラーニング コンテンツを開発できます。教材は簡単に再利用可能で、コース、トピック、製品、目次、出力などに応じて調整できます。

テンプレートの使用: プロジェクト テンプレートから簡単なテストを作成できます。プログラミングやマルチメディア ツールの知識は必要ありません。

マルチチャネル パブリッシング: SCORM 1.2、SCORM 2004、xAPI に準拠したレスポンシブな HTML5 Web 出力により、さまざまな目的やデバイスに合わせてコースを作成できます。また、PDF 出力を生成することも可能です。

プロセスの合理化: Microsoft Word などからコンテンツをインポートして管理したり、インタラクティブなコースを埋め込んだり、コスト効率に優れた方法で異なる言語バージョンをパブリッシュするなど、効率良いワークフローを実現します。特に、Flare を他の MadCap Software 製品 (MadCap Central、MadCap Capture、MadCap Lingo など) と一緒に使用することで、大きな効果が得られます。

新機能の概要

Flare 2021 r2 で追加された学習プログラム開発をサポートする各種機能について詳しく説明します。

  • Flare のエディタで、既存のコンテンツから、あるいは新たに択一問題や複数選択問題を含むインタラクティブなコースを作成できます。

quizQuestionexample

  • HTML5 出力を利用して、知識チェック用の問題と、採点可能なクイズ (= テスト) を作成できます。
    • 合格点の割り当て
    • テスト結果 (合格/不合格) ページのカスタマイズ
    • テスト受験回数の制限
    • ランダムな解答

CustomPass

  • 外部の学習管理システム (LMS) で HTML5 コースを追跡できます。
    • xAPI (Tin Can)、SCORM 2004、SCORM 1.2 に準拠した LMS/LRS ZIP パッケージを生成します。
    • クイズのスコアやコースの完了を追跡します。
  • PDF 出力時にオプションで問題の正解を含めることが可能です。

PDFOptions

学習プログラム開発をサポートするための Flare インターフェイスの変更

学習プログラム コンテンツの作成をサポートするため、Flare のユーザー インターフェイスにいくつかの追加・変更が加えられました。

  • コンテンツとワークフローをすばやく作成できるように、新しい e ラーニング プロジェクト テンプレートが追加されました。

newTemplates

  • 択一問題や複数選択問題、テスト、フィードバックなどを作成するためのコントロールを含む、新しい [eLearning] タブがリボンバーに追加されました。

eLearningRibbon

  • 質問の編集、ID の生成、正解の割り当てを行う新しい [New Question Properties] ウィンドウ ペイン が追加されました。

questionProperties

  • e ラーニング オーサリングをサポートする MadCap 固有タグと対応するスタイルが XML エディタに追加されました。

editorTags

  • ナビゲーション コントロールのプレースホルダーとして、新しい [eLearning Toolbar proxy] が追加されました。

toolBarProxy

toolbarOutput

  • カスタム結果ページのプレースホルダーとして、新しい [Test Results proxy] が追加されました。

testResultsProxy

  • コース出力の外観をカスタマイズするための新しい eLearning Toolbar スキンが追加されました。
  • クイズの結果ページをカスタマイズするための新しい Test Results スキンが追加されました。

skins

  • 合格点の割り当て、テストの受験回数の制限、正解のランダム化、カスタム合格/不合格ページへのリンクなど、採点可能なテスト オプションを有効にするため、目次にテスト ノードが追加されました。

testNodeTOC

  • ビデオ、完全な Web ページ、ドキュメントなどの特別なコンテンツを、iFrame 要素を使用してトピックに簡単に埋め込めるように、リボンバーの [挿入] タブに iFrame 要素が追加されました。

iFrame

  • HTML5 ターゲットに、LMS/LRS でコース コンテンツを追跡するため、SCORM 1.2、SCORM 2004、および xAPI (Tin Can) パッケージを生成する機能を含む、学習プログラム開発オプションを備えた新しい [eLearning] タブが追加されました。

lmsTrackingOption

これらの新機能の追加やインターフェイスの更新に加えて、これらのワークフローをすぐに使い始めることができるように Flare オンライン ヘルプに新しいチュートリアルが追加されました (日本語版はこちら)。また、Flare の学習プログラム開発機能を紹介した動画もあります。本リリースの新機能と更新の詳細は、オンライン ヘルプのこちらのトピックを参照してください。

新機能のデモは、こちらのウェビナーをご覧ください。

30 日間無料評価版

以下のリンクから無料評価版をダウンロードできます。無料評価版では、すべての機能をご利用いただけます。

無料評価版 >>

新しい e ラーニング機能の基本操作について説明した MadCap Flare 2021 r2 e ラーニング チュートリアル – 基礎編 (日本語) もぜひお役立てください。Flare 2021 r2 に含まれるプロジェクト テンプレートを使用して、約 50 分で知識チェックやクイズを含むコースを作成できます。

最新バージョン Flare 2021 r2 をご活用ください! ご不明な点がありましたら、お問い合わせください。


この資料は、MadBlog で公開されている「MadCap Flare 2021 r2 Introduces New Features to Support Learning & Development and Add Value to Technical Documentation Teams」の日本語参考訳です。

タイトルとURLをコピーしました