Splunk 年次イベント「.conf 21」参加レポート

2021 年 10 月 19 日 と 20 日の 2 日間、オンラインで開催された米 Splunk 社の年次イベント「.conf 21」に参加しました。

昨年同様、オンライン形式でアメリカ時間と APAC 時間で分けて開催されました。参加費は無料で、バーチャル セッションに加えて、パートナー向けの資料およびオンデマンド ビデオが揃った Virtual Partner Booths や、デモを通して Splunk 製品の概要が知れる Splunk App Showcase など、さまざまな Splunk を知るためのアクティビティが充実していました。

開催に合わせて 10 月 19 日イベント初日に社長兼 CEO である Doug Merritt 氏ら幹部による Keynote セッションが設けられ、Splunk プラットフォームの機能強化や最新のオブザーバビリティ製品の機能拡張が発表されたので、その概要をこのブログで簡単にご紹介します。

機能強化された Splunk プラットフォーム

最新イノベーションを利用した、Splunk プラットフォームの新機能および機能強化が発表されました。この機能強化により、Splunk ユーザーは、ニーズに応じた Splunk ソリューションのカスタマイズが可能になるとともに、エンドツーエンドの可視性を向上させ、調査を強化し、より迅速にアクションを起こすことができるようになります。

Splunk 社の President of Products & Technology である Shawn Bice 氏は、「Splunk は、他の企業にはできない方法でデータ主導型トランスフォーメーションを実現するテクノロジー スタックを持っています。」と述べ、そして、Shawn Bice 氏は、「機械学習によって強化された検索と可視性を加えることで、とても意味のあるインサイトを素早く得ることができます。」と説明していました。

今回発表された Splunk プラットフォームの機能強化の詳細は以下のとおりです。

新しくなった Splunk Dashboard Studio

新しい Splunk Dashboard Studio は、Splunk の可視性を再構築し、カスタマイズ可能なフォーマットと高度な可視化ツールによる直感的なダッシュボード構築体験を提供します。極めて複雑なデータ インサイトも、わかりやすく説得力のあるダッシュボードで確認でき、組織内の誰もが簡単に理解してアクションを取ることができます。

Splunk Mobile Dashboards

Splunk Mobile と Splunk TV を使えば、外出先でもすべてのダッシュボードにアクセスでき、どこにいても行動を起こすことができます。

Ingest Actions (プレビュー段階)

現在プレビュー段階である Ingest Actions 機能は、カスタマーが動きのあるデータに対してアクションを起こすことで、データの再編集、フィルタリング、Splunk や外部の AWS S3 ストレージへのルーティングを可能にします。

Splunk Cloud Platform: 新しい Data Manager (プレビュー段階)

現在プレビュー版として提供されている新しい Data Manager は、Splunk Cloud Platform において、最新のユーザー エクスペリエンスを提供し、シンプルで自動化されたクラウドネイティブなデータのオンボーディングが可能になります。

Splunk のオブザーバビリティ ポートフォリオの機能拡張を発表

Splunk のオブザーバビリティ ポートフォリオである以下の製品で新機能および機能拡張が発表されました。

  • Splunk Application Performance Monitoring (APM)
  • Splunk Log Observer
  • Splunk Real User Monitoring (RUM)
  • Splunk Infrastructure Monitoring
  • Splunk IT Service Intelligence (ITSI)
  • Splunk Synthetic Monitoring

これらのオブザーバビリティ機能の拡張により、データ主導を推進し、あらゆる環境のを可視化を向上させ、パフォーマンス、生産性、イノベーションを大幅に加速させることが可能になります。

Splunk APM のための AlwaysOn Profiling (プレビュー段階)

Splunk APM に新しく AlwaysOn Profiling が搭載され、これまでの精度の高いトレーシングがさらに拡張されます。アプリケーション開発者やサービス オーナーは、コードレベルの可視性と分析を連続的に実行できるようになり、本番環境の問題を迅速にトラブルシューティングするだけでなく、リソースの最適化やクラウドコストの削減が可能な箇所を特定することもできるようになります。この機能は現在プレビュー段階でした。

Splunk Log Observer と Splunk Enterprise の統合 (プレビュー段階)

Splunk Log Observer と Splunk Enterprise の新しい統合により、IT チームや DevOps チームは、Log Observer の直感的なインターフェースを活用して、Splunk Enterprise に既に送信しているログも含め、Splunk プラットフォーム内のあらゆるログを調査し、トラブルシューティングすることができるようになります。こちらも現在プレビュー段階でした。

モバイル アプリケーション向け Splunk RUM

モバイル アプリケーション向け Splunk RUM の一般提供が開始されました。モバイル アプリケーションに対応した 新しい Splunk RUM は、監視対象を Web ブラウザだけでなく、ネイティブなモバイル アプリケーションにまで拡張し、iOS や Android におけるパフォーマンスの向上や顧客が直面する問題の切り分けを支援することができます。

新しい Splunk Infrastructure Monitoring AutoDetect (プレビュー段階)

Splunk Infrastructure Monitoring の新機能である AutoDetect がプレビュー段階であると発表されました。AutoDetect を使用すれば、インフラの異常を自動的に検出し、ダッシュボードにアラートをわかりやすく表示できるようになるため、オンボーディングがシンプルになり、価値実現までの時間が短縮されます。

新しい Splunk App for Content Packs

新しい Splunk App for Content Packs は、Splunk ITSI や IT Essentials Work 製品の一般的なモニタリングやトラブルシューティングのユース ケースに対応した事前パッケージ済みのコンテンツのワンストップ ショップです。一般的な IT インフラのアプリケーションやサービスですぐに使えるサーチとダッシュボードが既に用意されています。これには Microsoft365、サードパーティの APM ツール、Splunk Synthetic Monitoring を管理する新しいコンテンツ パックが含まれます。

 

気になる Splunk の新機能はありましたか?

今年の .conf21 では、Splunk オブザーバビリティ製品に加えて、Splunk のほとんどの製品で新機能および機能強化が発表されました。最新のアップデートやリリース情報はエクセルソフト ブログで随時ご紹介していきます。

また、初日の Keynote セッションは、Splunk .conf の公式ホームページ (英語) からオンデマンドでご覧いただけます。

 


Splunk オブザーバビリティ製品ページは、こちら


 

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