BreezoMeter は、ボルボ・カーズとの提携を発表しました。
今回の提携により BreezoMeter は、ドライバーや搭乗者に対して、車外の大気汚染から身を守るための新しい手段を提供することになります。BreezoMeter は、車の HMI (ヒューマン・マシン・インターフェース) を通じて、ドライバーから 5 メートル以内のマイクロ ローカルな環境情報を提供します。
搭乗者はこの情報をもとに、代替ルートを探したり、窓の開閉のタイミングを決めたり、有害な空気への曝露を減らすための判断ができるようになります。
交通量は大気質に大きな影響を与えます。実際にリーズ大学が行った調査では、ドライバーは、自転車や歩行者、バスの乗客よりも高いレベルの大気汚染にさらされていることが判明しています。特に PM2.5 と呼ばれる粒子状物質は、気づかないうちに人々の呼吸器系に入り込み、短期的にも長期的にも深刻な健康被害をもたらす可能性があります。有害物質にさらされているという意識が高まるにつれ、ドライバーは購入する車に空気質処理ソリューションや車内の汚染防止を求めるようになります。
ボルボ・カーズは、車内の微小粒子状物質を除去するとともに、車内の PM2.5 レベルをドライバーに通知する AAC (Advanced Air Cleaner) 技術を提供しています。
BreezoMeter の大気質データを統合することで、ボルボ・カーズのドライバーは車外の大気質もモニターすることが可能となりました。ドライバーは、車内だけでなく車外でも、場所を選ばずにリアルタイムで最高精度の空気質情報にアクセスできるようになりました。この情報により、ドライバーは車外と車内の空気質を比較したり、ボルボ・カーズのシステムによる車内の空気清浄状況を確認することができます。これらの情報は、より多くの情報に基づいた日々の運転判断を可能にし、ドライバーが車内の空気質を直接最適化し、大気汚染への暴露を減らし、関連する健康への悪影響を最小限に抑える方法を提供します。
BreezoMeter のテクノロジーについて
最も高解像度でリアルタイムな大気質情報を提供するために、世界中にある 47,000 以上のローカル センサー、衛星、行政機関、交通データや気象データなど、大気汚染情報の複数のデータソースを考慮しています。さらに、専門的なアルゴリズムと機械学習技術を展開して、任意の場所の大気質を評価し、報告します。そして、ユーザーに報告する前に、厳格な QA プロセスに従います。これらにより、現在市場に出ている製品の中で最高レベルの精度を実現しています。
このように精度と粒度の高い屋外環境のリアルタイム情報は、車内の汚染を未然に防ぐ手段となり、ドライバーと同乗者の両者の体験を向上させる可能性があります。ドライバーは、大気汚染や花粉の予測情報に加えて、パーソナライズされたナビゲーションの提案を受けることができるようになりました。例えば、ドライバーは、目的地までの道のりで、大気質が悪い場所、花粉が多い場所、火災の危険がある場所などを知った上で、最もクリーンなルートを選択することができます。また、ドライバーは空気清浄機を作動させたり、窓を閉めたりすることで、空気環境の警告に対応することができます。
「今回のプロジェクトは、自動車の所有者や搭乗者が公害によって引き起こされる空気質の悪さにさらされるのを抑えるために、自動車業界がいかにして BreezoMeter の環境インテリジェンスの可能性を十分に発揮できるかを示す好例です。」と、BreezoMeter の CEO である Ran Korber 氏は述べています。さらに、「ボルボは、ドライバーが大気環境の悪化にさらされていることを知らせるだけでなく、それについて何かできるようにします。BreezoMeter の屋外大気質情報とボルボ・カーズの優れた車内空気モニタリングおよびクリーニング ソリューションを組み合わせることで、より多くの情報に基づいた意思決定とより健康的なライフスタイルの選択が可能になります。」と述べています。
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BreezoMeter 製品の詳細は、弊社 Web サイトをご確認ください。
記事参照:
© 2021 BreezoMeter
2021 年 10 月 7 日