インテル® oneAPI ツールキット製品版への移行について

2020年12月、インテル社はインテル® oneAPI ツールキットの製品版を公開しました。
これまでのインテル® Parallel Studio XE 製品またはインテル® System Studio 製品の機能は、対応するインテル® oneAPI ツールキットへ移行されました。

インテル社の方針により、2023年のいずれかの時点にて、サポートサービスが有効なインテル® Parallel Studio XE 製品のライセンスは、対応するインテル® oneAPI ツールキット製品へ自動的にアップグレードされる予定です。

本ページにて、インテル® oneAPI ツールキット製品版への移行による変更点および注意点を説明します。
お持ちの製品に当てはまる内容を良くお読みになったうえで、今後のご対応についてご判断ください。


サポートサービス更新用 (SSR) 製品の販売終了について

インテル社の方針により、2023年のいずれかの時点にて、サポートサービスが有効なインテル® Parallel Studio XE 製品のライセンスは、対応するインテル® oneAPI ツールキット製品へ自動的にアップグレードされる予定です。

これを受け、2023年3月31日 を以って、インテル® Parallel Studio XE のサポートサービス更新用 (SSR) 製品およびアップグレード・プロモーション製品の販売を終了させていただきました。

今後もサポートサービスを利用される場合は、無償アップグレードの手続きを行う、または販売終了の前にアップグレード・プロモーション製品を購入することにより、お持ちの製品ライセンスを対応するインテル® oneAPI ツールキット製品へ移行することをご検討ください。

なお、アップグレードの実施有無に関わらず、お持ちの製品ライセンスのサポートサービスが有効な間は、各製品に応じたサポートを受けられます。ただし、サポート対象となるソフトウェアのバージョン、および各バージョンのダウンロード提供期限は、インテル社の方針により決定されます。

インテル® oneAPI ツールキット製品への無償アップグレードと、その際の変更点については、[無償アップグレード: 共通事項] および [無償アップグレード: アップグレード元製品ごとの注意点] の項目をご覧ください。

インテル® oneAPI ツールキットへのアップグレード・プロモーション製品につきましては、こちらのページをご覧ください。

サポートサービス更新用 (SSR) 製品の販売終了について

2022年12月9日 を以って、インテル® System Studio のサポートサービス更新用 (SSR) 製品の販売を終了させていただきました。

今後もサポートサービスを利用される場合は、無償アップグレードの手続きを行うことにより、お持ちの製品ライセンスを対応するインテル® oneAPI ツールキット製品へ移行することをご検討ください。

なお、アップグレードの実施有無に関わらず、お持ちの製品ライセンスのサポートサービスが有効な間は、各製品に応じたサポートを受けられます。ただし、サポート対象となるソフトウェアのバージョン、および各バージョンのダウンロード提供期限は、インテル社の方針により決定されます。

インテル® oneAPI ツールキット製品への無償アップグレードと、その際の変更点については、[無償アップグレード: 共通事項] および [無償アップグレード: アップグレード元製品ごとの注意点] の項目をご覧ください。

概要および適用方法

インテル® レジストレーション・センターから提供される最新のソフトウェアについて、メジャー・バージョンアップにより従来と異なるパッケージ構成に変更される際には、それらを使用可能にするための無償アップグレードが選択できるようになります。無償アップグレードは適用手続きを行う必要があります。無償アップグレードを適用すると、ライセンスのシリアル番号 (XXXX-XXXXXXXX) は新しいライセンスを示すシリアル番号で置き換えられ、対応するインテル® oneAPI ツールキットを使用できるようになります。

適用期限

無償アップグレードを適用する場合は、各ライセンスのサポートサービスの期限までに適用してください。サポートサービス期間を過ぎてしまった場合には、SSR (期限切れ更新用) 製品を購入することで再度サポートサービスを有効にする必要があります。

適用後のサポートサービス期間

アップグレード元ライセンスのサポートサービス期間が引き継がれます。以後のサポートサービス更新は、インテル® oneAPI ツールキットの SSR (期限内更新用) 製品を購入することで行います。

無償アップグレード適用後の、アップグレード以前のソフトウェアについて

ダウンロード済みのオフライン・インストーラーや、インストール済みのインテル® Parallel Studio XE またはインテル® System Studio の各ソフトウェアは、ライセンスファイルを用いて新たにインストールしたり、引き続き恒久的に使用したりすることができます。

インテル® Parallel Studio XE およびインテル® System Studio は、旧バージョンのソフトウェアとして、サポート対応の終了が予定されています。インストール用ファイルのダウンロード提供についてはライセンス & サポートサービス - お知らせ/FAQ より「旧バージョンのインテル® コンパイラーあるいはライブラリーを使用するための製品はありますか」をご参照ください。

  • インテル® Parallel Studio XE 2020 の次のバージョンは、インテル® oneAPI ベース & HPC ツールキット 2021 です。
  • インテル® System Studio 2020 の次のバージョンは、インテル® oneAPI ベース & IoT ツールキット 2021 です。
  • 2021年以降のすべての更新 (新しい動作環境、不具合対応、機能の追加や向上など) は、インテル® oneAPI ツールキットのバージョンアップによってのみ提供されています。

インテル® oneAPI ツールキットでの変更点

  • 新しい EULA (使用許諾) が適用されます。
    詳細はインテルのウェブページに掲載される使用許諾/EULA (英語) を参照してください。

  • 開発者数サポートのライセンス形態へ変更されます。

    • 特定ユーザーライセンスは「特定ユーザー」に対応します。
    • 「Floating 2-pack」ライセンスは「ワークグループ (開発者 10 人サポート)」に対応します。
    • 「Floating 5-pack」ライセンスは「デパートメント (開発者 25 人サポート)」に対応します。
    • アップグレード後も、既設のライセンスサーバーはインテル® Parallel Studio XE またはインテル® System Studio 向けに引き続き機能します。
    • アップグレード後のライセンスでは、サーバー情報の登録を行えません。発行できるライセンスファイルは、インテル® Parallel Studio XE またはインテル® System Studio を、コンピューターおよび OS を問わず、ライセンスサーバーへの接続を行うことなくアクティベートできます。

  • 各コンポーネントでサポートされるすべての OS 向けのソフトウェアがダウンロード可能となります。
    インテル® oneAPI ツールキットに含まれるソフトウェア・コンポーネントの一覧は、こちらをご参照ください。

  • すべてのインテル® oneAPI ツールキットのソフトウェアは、ライセンス情報無しにすべての機能が恒久的に動作します。

  • インテル® oneAPI ベース & HPC ツールキットでは、ターゲット・プラットフォームとしてサポートされるメモリーシステムの種類により、マルチノードとシングルノードの 2 つの製品があります。分散メモリーシステム向けにアプリケーションを開発される場合には、マルチノード製品への特別アップグレードをご検討ください。

    以下のような状況についてサポートを受けるには、マルチノード製品が必要となります。

    「コンピューター Dev で開発したあるプログラムを、コンピューター A とコンピューター B にコピーしました。そのプログラムは A または B のどちらかのみで実行すると、問題なく動作します。しかし、A と B の双方を使用するようにそのプログラムを実行すると、問題が発生します。どうすればよいでしょうか。」

  • インテル社の方針により、今後のリリースにおいて「日本語版」コンパイラーの提供予定はありません。

  • Windows* でお使いの場合、Microsoft* Visual Studio* への統合機能が上書きされます。インテル® oneAPI ツールキットについてインストールする前に、これまでのバージョンのインテル® コンパイラーをすべてアンインストールすることを推奨します。

  • サポートサービス更新用 (SSR) 製品の価格は、アップグレード以前と比べて異なる場合があります。[アップグレード元製品ごとの注意点] をご参照ください。

インテル® Parallel Studio XE

  • Cluster Edition for (Windows/Linux)

    • アップグレード先は「インテル® oneAPI ベース & HPC ツールキット (マルチノード)」です。
    • アップグレード後もサポートサービス更新費は変わりません。
  • Professional Edition for (Fortran & C++/C++/Fortran) (Windows/Linux)

    • アップグレード先は「インテル® oneAPI ベース & HPC ツールキット (シングルノード)」です。
    • アップグレード後のサポートサービス更新費は下がります。
  • Composer Edition for Fortran (Windows/Linux)

    • アップグレード先は「インテル® Fortran コンパイラー向けサポートサービス」です。
    • アップグレード前の 1 回に限り、アップグレード・プロモーションによりお得な価格で「インテル® Fortran コンパイラー向けサポートサービス」への更新とアップグレードが可能です。

  • Composer Edition for (Fortran & C++/C++) (Windows/Linux) 、および Composer Edition for (C++/Fortran) macOS

    • アップグレード先は「インテル® oneAPI ベース & HPC ツールキット (シングルノード)」です。
    • アップグレード後のサポートサービス更新費は上がります。
    • これまで複数のプログラミング言語や OS 対応のためにいくつかのライセンスをお持ちであった場合は、サポートサービスを更新するライセンスを減らすことも可能です。

    • インテル® oneAPI ベース & HPC ツールキットの macOS* 版は、インテルのプロセッサーを搭載する Mac* コンピューターのみをサポートします。また現在のメジャーバージョン 2023 を以って提供終了予定のため、非推奨です。

      参考: Apple* シリコン搭載の Mac* コンピュータ - Apple* サポート

  • インテル® VTune™ プロファイラー

  • インテル® MPI ライブラリー for (Windows/Linux)

インテル® System Studio

  • Ultimate Edition for (Windows/Linux)

    • アップグレード先は「インテル® oneAPI ベース & IoT ツールキット」です。
    • 「インテル® oneAPI ベース & IoT ツールキット」では「インテル® System Debugger」は同梱されません。「インテル® System Debugger」の今後のバージョンは Intel Corporation との CNDA 締結を前提とする Intel® System Bring-up Toolkit (英語) によってのみ提供されます。
    • アップグレード後もサポートサービス更新費は変わりません。
  • Professional Edition / Composer Edition for (Windows/Linux)

    • アップグレード先は「インテル® oneAPI ベース & IoT ツールキット」です。
    • アップグレード後のサポートサービス更新費は上がります。

インテル® oneAPI ツールキットへの移行について


いいえ。 お使いのコンピューターにインストールした、インテルによるコンパイラーやその他のすべてのツール、ライブラリーなどは、サポートの継続有無に関わらず、追加の費用なく、恒久的に使うことができます。

ただし、「インテル® Parallel Studio XE」製品は、インテルによるサポートが終了したソフトウェア (バージョン) とされました。オンライン・インストーラーは既にご利用になれません。オフライン・インストーラーのダウンロード提供は順次終了され、再びインストールすることは難しいか、できなくなります。このため、使い続けることは推奨しません。

関連 FAQ: No.03

「インテル® oneAPI ツールキット」は、これまでのインテルによるコンパイラー、ライブラリー、個々のツールを集約し、オープンな標準仕様と oneAPI 業界イニシアチブに基づいて発展させた新しい開発ツールスイートです。2020年12月に最初の製品バージョン 2021 が公開 (参照記事: 英語 | 日本語) され、また現在まで、性能と機能の向上、問題や不整合の修正を含む、継続的な開発を反映するバージョンアップが例年行われています。

特徴

  • 導入コストなし、ライセンス管理なし : すべての最新バージョンのソフトウェアを、一般公開されたインテルの ウェブページ (英語) からダウンロードし、インストールして利用できます。そのためにいわゆる "オンライン・アクティベーション" や "ライセンスキー"、"ライセンス・マネージャー" といったものは必要ありません。
  • 標準仕様に基づく、マルチアーキテクチャー開発 : C++ に基づくプログラミング言語 SYCL* の採用により、同じソースコードから CPU、GPU、FPGA など異なる複数のアクセラレーターを利用できるようになります。また C/C++、Fortran、OpenMP*、MPI、Python* といった既存の言語や方法、ライブラリーも拡張されています。
  • 最新のハードウェアへの対応 : インテルによる最新の CPU、GPU、FPGA 向けの開発に対応し、固有の機能を有効化したり、詳細な分析を可能としたりすることで、アプリケーションのパフォーマンス最大化に貢献します。

「インテル® Parallel Studio XE」製品の機能と担っていた役割は、この新しい「インテル® oneAPI ツールキット」に引き継がれました。最新バージョンのソフトウェアを無償で一般公開し、より多くの開発者が最新技術を使えるようにする一方、インテルに優先サポートを求める開発者向けに有償のライセンス製品が提供されています。サポートサービス期間中である「インテル® Parallel Studio XE」製品のライセンスは、該当する「インテル® oneAPI ツールキット」の優先サポートを受けられるライセンスへと無償アップグレードさせることができます。

関連 FAQ: No.04 No.05 No.10

「インテル® Parallel Studio XE」製品は、インテルによるサポートが終了したソフトウェア (バージョン) とされました。現在使っているコンピューターに何らかのアップデート (更新、アップグレード、その他の変更) があったとき、あるいはそれとは異なる他のコンピューターが必要になったとき、新しいコンピューターで「インテル® Parallel Studio XE」製品をまた使えるかどうかは、ご自身で確認しなければなりません。

一般に、コンピューターやプロセッサー、OS (オペレーティング・システム) および各種ソフトウェア、さまざまな規格と仕様、セキュリティの要件などは、問題点の修正または改良点を反映するため、それぞれの要素の提供元や管理者の方針により更新されます。しかし、提供元からの対応が終了したソフトウェア製品について、そのような新しい変更の影響が確認されることはありません。よって、ソフトウェア製品の公表時点では想定されなかった問題が生じることがあります。

また「インテル® Parallel Studio XE」製品における、個々の機能やサポートされていた環境は、後継製品「インテル® oneAPI ツールキット」において、またはそのバージョンアップの際に、変更ないし削除されることがあります。意図するとしないとに関わらず、将来的に移行が必要になったとき、より多くの事に対応したり、判断したりすることも必要になります。

各「インテル® oneAPI ツールキット」の最新バージョンは、提供元であるインテルのウェブページよりダウンロードし、商用非商用を問わず、費用なしに使うことができるとされています。いわゆるライセンス料やサブスクリプション料と呼ばれる価格や設定はありません。ソフトウェア・ライセンスに関する詳細は、インストールする際に確認を促される使用許諾書 (License Agreement) をお読みください。

使用許諾書 (License Agreement) は、参考のため、次のインテルのウェブページ End User License Agreements (英語) から確認することもできます。最初に "oneAPI Licensing Overview" の確認を推奨します。

ただし、別途必要となるソフトウェアのライセンス (例えば、Windows* OS 自体や Microsoft* Visual Studio* など) や、ダウンロードのための通信料金、電気料金などについて、それらが必要になる場合は、ご自身で負担しなければなりません。

インテルによる「インテル® oneAPI ツールキット」に対するサポートには、公開の場であるコミュニティー・フォーラムによるもの、または個別および有償の優先サポートがあります。いずれかの有償販売製品を購入することで、製品に応じた範囲で優先サポートを利用できます (※)。優先サポートには、必要に応じてソフトウェアの過去のバージョンをダウンロード提供することが含まれています。なお、日本国内における販売代理店であるエクセルソフト株式会社(販売代理店各社経由を含む)から購入した製品については、エクセルソフト株式会社を通じて日本語でお問い合わせを行えます。(参照ページ: サポートサービス)

※ 「インテル® oneAPI ツールキット」について、提供元であるインテルとの対話、ドキュメントの原本、ソフトウェアの表示言語は、すべて原則として英語です。

利用者向けライセンス情報の管理ウェブページ、インテル® レジストレーション・センターにおいて、使用登録しているお持ちのライセンス (「インテル® Parallel Studio XE」製品) に対して有効な無償アップグレード (Free Upgrade) が示されます。これを受け取ることに同意すると、ライセンス情報が相当する「インテル® oneAPI ツールキット」へと更新され、新しいシリアル番号が以前のものに代わって提供されます。

なお、この手続きにおいて、お使いのコンピューター、およびそれにインストールしたコンパイラーや他のすべてのツール、ライブラリー (あるいは使っているのであれば、ライセンス・マネージャー) には、何も影響はありません。それらは引き続き、ご自身で管理することができます。

参照ページ: 無償アップグレードについて

利用者向けライセンス情報の管理ウェブページ、インテル® レジストレーション・センターにおいて、使用登録しているお持ちのライセンスの状況を確認できます。無償アップグレードの対象となるのは、確認時点で、サポートサービス期間内であるライセンスです。

なお、無償アップグレードの対象でない場合も、「インテル® oneAPI ツールキット」の最新バージョンを使うことはできます。

関連 FAQ: No.04

いいえ。 必要に応じて、引き続き使うことができます。

関連 FAQ: No.01 No.10 No.14

はい。 一般に、C/C++ や Fortran のソースコードは「インテル® oneAPI ツールキット」によるコンパイラーでコンパイルできます。ただし、一部のライブラリー呼び出し、特定のプラグマ (#pragma) やディレクティブ (!DIR$)、コンパイル・オプションの指定によっては、ツールが警告や "認識できない" といった旨のエラー・メッセージを出力することがあります。またソースコードの内で、プログラミング言語の仕様に照らして適切でない記述の解釈は、コンパイラーやそのバージョンによって異なる可能性があります。

コンパイル済みのライブラリーについては、一般に、それをコンパイルしたコンパイラーと同じか、より新しいバージョンのコンパイラーが生成したオブジェクト・ファイルや実行可能ファイルとリンクできます。また、すべてのインテルのコンパイラーは、サポートする OS の標準コンパイラー (Windows* における Microsoft* Visual C++、Linux* における GCC) と互換性のあるオブジェクト・ファイルや実行可能ファイルを生成するように設計されています。

関連 FAQ: No.11

「インテル® oneAPI ベース & HPC ツールキット」にて、従来のコンパイラー仕様を踏襲する C/C++ コンパイラー「インテル® C++ コンパイラー・クラシック」(icc) および Fortran コンパイラー「インテル® Fortran コンパイラー・クラシック」(ifort) が提供されます。

ただし、「インテル® C++ コンパイラー・クラシック」(icc) は 2023年下半期に公開予定のバージョンアップにて削除予定とされており、すべての「インテル® oneAPI ツールキット」に含まれる、新しい C/C++ コンパイラー「インテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラー」(icx) への移行を推奨しています。

参照ページ: インテル® oneAPI ポーティング・ガイド (dpcpp/icx) 日本語版

はい。 インストールされている「インテル® Parallel Studio XE」製品を削除 (アンインストール) することなく、同じコンピューターへ「インテル® oneAPI ツールキット」をインストールできます。ただし、「インテル® oneAPI ツールキット」はより新しいソフトウェアであり、従来の OS バージョンなどへの対応は終了している場合があります。動作環境ページをご確認の上、お試しください。

Windows* で使うときの注意事項 : インテルのコンパイラーは、あらかじめ Microsoft* Visual Studio* (インストールの際に「C++ によるデスクトップ開発」ワークロードが有効にされた状態) のインストールを必要とします。「インテル® oneAPI ツールキット」をインストールすると、過去のバージョンが提供していた Microsoft* Visual Studio* 統合機能は上書きされます。また、システム環境変数 PATH の内容が追加され、ライブラリーの参照先と順序が変わることがあります。

既知の問題 (1) : Microsoft* Visual Studio* 2022 バージョン 17.1 以降 / 17.0.8 (LTSC 17.0 チャネル、2022年4月の更新プログラム) およびそれ以降がインストールされたことのあるコンピューターでは、すべての Microsoft* Visual Studio* をアンインストールしない限り、「インテル® Parallel Studio XE」製品および「インテル® oneAPI ツールキット」バージョン 2022.1.2 以前のインストールおよびアンインストールは失敗します。このアンインストールの失敗は、より新しい「インテル® oneAPI ツールキット」のインストールも妨げます。

既知の問題 (2) : Microsoft* Visual Studio* 2017 バージョン 15.9.54 / Microsoft* Visual Studio* 2019 バージョン 16.11.26 (2023年4月の更新プログラム) およびそれ以降がインストールされたことのあるコンピューターも、上述の "既知の問題 (1)" が発生します。この状況から、より新しい「インテル® oneAPI ツールキット」のインストールを行うため、Microsoft* Visual Studio* をすべてアンインストールする代わりに行う回避方法が、以下のインテルのウェブページにて公開されています。

参照ページ: Known Microsoft* Visual Studio* 2022 and oneAPI Toolkits Installation Issue (英語)

関連 FAQ: No.20

以下などをご参照ください。なお、「インテル® oneAPI ツールキット」はすべて英語製品です。各文書は参考訳であり、その原文は予告なく更新される可能性があります。原文と翻訳文の内容が異なる場合は原文を優先してください。問題が生じたときには、お問い合わせフォームより、テクニカルサポートをご利用ください。

参考資料

いいえ。 「インテル® Parallel Studio XE」製品のライセンスを新たに取得することはできません。

ただし、「インテル® oneAPI ベース & HPC ツールキット」について優先サポートを受けられるライセンスでは、「インテル® Parallel Studio XE」向けのライセンスファイルと、提供が継続されているいくつかのバージョンをダウンロードし、インストールして利用することができます。

参照ページ: サポートサービス - サポート対象のバージョンについて

利用者向けライセンス情報の管理ウェブページ、インテル® レジストレーション・センターより、提供が継続されているいくつかのバージョンについてインストーラーをダウンロードできます。「インテル® Parallel Studio XE」製品をインストールするには、ライセンスファイルも必要です。

なお Windows* 用には「インテル® Parallel Studio XE Cluster Edition for Windows*」、Linux* 用には「インテル® Parallel Studio XE Cluster Edition for Linux*」を選択してください。提供されるソフトウェア (C/C++ コンパイラー、Fortran コンパイラー、すべてのライブラリーと解析ツール) は 1 つのインストーラー・ファイルに集約されており、インストールするときに要不要を選択できます。

参照ページ: 最新版または旧バージョンのダウンロード方法

Windows* における既知の問題

以下に表示する Microsoft* Visual Studio* のバージョン (更新プログラム) がインストールされたコンピューターでは、「インテル® Parallel Studio XE」製品のインストーラー (インストール時、アンインストール時を問わず) は、スプラッシュ・スクリーンの表示後に強制終了され、機能しません。

  • Microsoft* Visual Studio* 2022 バージョン 17.1 以降 / 17.0.8 (LTSC 17.0 チャネル、2022年4月の更新プログラム) およびそれ以降
  • Microsoft* Visual Studio* 2019 バージョン 16.11.26 (2023年4月の更新プログラム) およびそれ以降
  • Microsoft* Visual Studio* 2017 バージョン 15.9.54 (2023年4月の更新プログラム) およびそれ以降

Microsoft* Visual Studio* は、その開発元である Microsoft の方針によって、より短い間隔でバージョンアップが行われています。インテルにより検証が行われたバージョンの組み合わせは、以下のインテルのウェブページをご参照ください。

参照ページ: Intel® Compilers Compatibility with Microsoft* Visual Studio* and Xcode* (英語)

関連 FAQ: No.04 No.10 No.20

はい。 サポートサービスの満了日まで、エクセルソフト株式会社のテクニカルサポートへお問い合わせを行えます。

ただし、「インテル® Parallel Studio XE」製品は、インテルによるサポートが終了したソフトウェア (バージョン) とされました。各ソフトウェアを再びインストールすることは難しいか、できません。問題の緩和ないし解消方法として、最新バージョンのソフトウェアである「インテル® oneAPI ツールキット」への移行が必要になるか、そうすることを推奨する場合があります。

サポートサービス期間中である「インテル® Parallel Studio XE」製品のライセンスは、該当する「インテル® oneAPI ツールキット」の優先サポートを受けられるライセンスへと無償アップグレードさせることができます。

関連 FAQ: No.05 No.07

いいえ。 「インテル® Parallel Studio XE」製品は、インテルによるサポートが終了したソフトウェア (バージョン) とされました。必要とする機能について、「インテル® oneAPI ツールキット」によって代替できないかご検討ください。

関連 FAQ: No.04

ライセンス・マネージャーは、「インテル® Parallel Studio XE」製品のフローティング・ライセンスを運用する場合に必要です。ライセンス・マネージャーもまた、サポートの継続有無に関わらず、追加の費用なく、恒久的に機能します。サーバーを変更するために必要なライセンスファイルの再発行は、インテル® レジストレーションセンターより行うことができます。

また「インテル® oneAPI ツールキット」の優先サポートを受けられるライセンスへアップグレードすると、ライセンス・マネージャー用のライセンスファイルは発行できなくなります。代わりに、個々のコンピューター上で「インテル® Parallel Studio XE」製品を有効化するためのライセンスファイルが得られるようになります。この新しいライセンスファイルを発行するため、お使いになるコンピューターの情報を登録する必要はありません。

関連 FAQ: No.14 No.18

「インテル® Parallel Studio XE」製品におけるフローティング・ライセンスは、ソフトウェアの同時使用ユーザー数について制限しています。例えば、ソースコードから実行可能なプログラムを生成するため、コンパイラーを起動することができるのは、一度にいずれか 2 つのコンピューターである、といったものです。制限を管理するため、「インテル® Parallel Studio XE」製品のインストーラーやコンパイラーには認証機能が含まれており、ライセンス・マネージャーを LAN (ローカルエリアネットワーク) 内へ設定する必要がありました。

「インテル® oneAPI ツールキット」の優先サポートを受けられるライセンス (開発者数サポート) では、サポートを受けられる開発者の人数を制限しています。個々の開発者は、インテルのウェブページにおける、メールアドレスによるアカウントで区別されます。また優先サポートに基づいて、必要に応じてソフトウェアの過去のバージョンをダウンロードし利用できます。「インテル® oneAPI ツールキット」のインストーラーやコンパイラーは、"オンライン・アクティベーション" や "ライセンスキー"、"ライセンスファイル" を求めることはありません。よって、ライセンス・マネージャーの提供およびライセンスサーバーの設定もありません。

いいえ。 近年の Mac* コンピューターは、CPU に Apple* シリコンを採用しています。現在、インテルのコンパイラーでは、Apple* シリコンをサポートする予定はありません。

参照ページ (外部): Apple* シリコン搭載の Mac* コンピュータ - Apple* サポート

「インテル® oneAPI ツールキット」には macOS* 向けのインストールを選択できるものもありますが、使うことのできるツールとライブラリーは限られています。また現在のメジャーバージョン 2023 を以って提供終了予定のため、非推奨です。

バージョン 2020 update4 (公開時期: 2020年10月) です。当時の動作環境、個々のコンポーネント・バージョンなどの詳細は インテル® Parallel Studio XE リリースノートと新機能 (英語) をご参照ください。

以後のソフトウェア (バージョン 2021 およびそれ以降) は、「インテル® oneAPI ツールキット」の一部として提供されています。

関連 FAQ: No.02 No.03