Docker がエンタープライズ向けの Docker Enterprise Edition 2.0 のリリースを発表

Docker 社は、エンタープライズ向けの Docker Enterprise Edition の最新バージョン Docker Enterprise Edition 2.0 のリリースを発表しました。
Docker Enterprise Edition(EE)2.0 は、マルチ Linux、マルチ OS およびマルチクラウド環境の Kubernetes でアプリケーションを管理し、セキュアに保護する唯一のプラットフォームです。Docker EE 2.0 は、組織と統合して拡張する完全なプラットフォームとして、サポートするアプリケーションの種類、使用するオーケストラの種類、および展開する場所の中で最も高い柔軟性と多くの選択肢を提供します。また、組織は、合理化されたワークフローにより Kubernetes をより迅速に運用し、統合されたセキュリティソリューションを通じてより安全なアプリケーションを配布することができます。本ブログ記事では、Docker EE 2.0 の主な新機能の一部を紹介します。

ロックインの問題を回避

コンテナ化が IT 戦略の中核となるにつれ、選択肢があるプラットフォームを持つことがますます重要になっています。さまざまなテクノロジースタックにビルドされ、さまざまなインフラストラクチャに展開され、複数のビジネスラインにわたる幅広いアプリケーションに対応できることは、ビジネス要件が進展するにつれて変更するのに必要な柔軟性があることを意味しています。Docker EE 2.0 では、以下のように、お客様の選択肢を拡げています:

  • マルチ Linux、マルチ OS、マルチクラウド  多くのエンタープライズ企業は、ハイブリッドまたはマルチクラウド戦略を持ち、Window と Linux 環境が混在しています。Docker EE は、複数の Linux ディストリビューション、Windows Server、および複数のパブリッククラウドで認定されている唯一のソリューションで、幅広いアプリケーションセットをコンテナ化し、必要な場所に自由に展開できます。
  • Swarm または Kubernetes の選択 ー どちらのオーケストレータも同じクラスタ内で互換性があり、IT チームは開発者が実行時にアプリケーションを展開する方法を選択できる環境を構築できます。チームは現在 Swarm にアプリケーションを展開し、同じ Compose ファイルを使用してこれらの同じアプリケーションを Kubernetes に移行することができます。どちらのオーケストレーターによっても展開されたアプリケーションは、同じコントロールプレーンで管理することができ、より効率的な拡張が可能です。

Docker EE Dashboard

Swarm と Kubernetes の両方で展開されたコンテナを表示する Docker EE のダッシュボード

Deploy K8s via UI

Admin UI を介した Kubernetes の展開

Manage K8s via CLI

ネイティブ Kubernetes CLI コマンドを介した管理

オペレーションの俊敏性

Docker は、開発者にとってコンテナとして、一般的に広くよく知られています。同じように、Docker Enterprise Edition は、インフラと運用チームにとって非常に直感的かつ容易なコンテナ環境を管理することに重点を置いています。運用経験に焦点を当てることは、Kubernetes の管理に引き継がれます。Docker EE 2.0 を使用して、Kubernetes 環境の日常的な管理のためのワークフローを簡素化し、ネイティブ Kubernetes API、CLI、およびインターフェイスにもアクセスを可能にします。

  • 簡略化されたクラスタ管理タスク ー Docker EE 2.0 は、以下のようなコンテナ環境の基本的な構成と管理のために使いやすいワークフローを提供します:
    • シングル ライン コマンドでクラスタに新しいノードを追加
    • ワンクリックによる管理プレーンの高可用性
    • コンソールとログへの簡単なアクセス
    • セキュアなデフォルト設定

  • 安全なアプリケーションゾーン ー Docker の拡張に役立つ一つの方法としては、新しいクラスタの構築を必要としない効率的なマルチテナントを持つことです。組織の LDAP と Active Directory システムと統合し、リソースアクセスポリシーを設定することにより、同じクラスタ内の異なるチームの論理的および物理的な分離を実現できます。Kubernetes の展開では、これは名前空間とノードを合わせる簡単な方法です。

  • Swarm 用にレイヤ 7 ルーティングを強化 ー Docker EE 2.0 の今回のリリースには、レイヤ 7 ルーティングとロードバランスの新しい強化も含まれています。Swarm の高い拡張性と高可用性のルーティングソリューションを提供する新しい Interlock 2.0 アーキテクチャに基づいています。これらの強化内容の詳細はこちらを参照してください
  • Kubernetes 準拠 ー Kubernetes を管理するための合理化された運用ワークフローは、フル機能の CNCF 準拠 Kubernetes スタックの上位で実行される抽象化です。すべてのコア Kubernetes コンポーネントとそのネイティブ API、CLI、およびインターフェイスをオーケストレーターの微調整とトラブルシューティングを行うハイエンドなユーザーが利用できます。

安全かつグローバルなサプライ チェーンの構築

コンテナは、最大限の隔離と攻撃面の最小化によってセキュリティを向上しますが、より安全なアプリケーションを配布するには、これらのアプリケーションがどのように作成されたのかを確認する必要があります。企業は、アプリケーションの構成、アプリケーションのアクセス権を持つ人物、既知の脆弱性の有無、およびプロダクション向けの承認の有無を知る必要があります。Docker EE 2.0 は、速度を落とさずコンテナのライフサイクル全体にわたるガバナンスと監視のために設計されたポリシーベースの安全なサプライ チェーンを提供する唯一のソリューションです。

  • Swarn と Kubernetes 向けの安全なサプライ チェーン ー Docker EE 2.0 により、テスト、QA、ステージングおよびプロダクションを通して、アプリケーションを移動する過程を自動化するためのポリシーをイメージ プロモーションに設定できます。例えば、クリーンなイメージのみをプロダクション リポジトリにプロモートするイメージの脆弱性のスキャン結果に関するポリシーを設定できます。さらに Docker EE 2.0 では、管理者がアプリケーションの展開の可否を決定するルールを適用できます。適切なツールやチームによって署名されたイメージのみをプロダクションで実行できます。これらは、配布プロセスにマニュアルのボトルネックを加えることなくガバナンスを適用する自動化プロセスです。これらの機能に関する詳細は、Docker 社のブログ シリーズ パート 1パート 2 をご覧ください。

  • グローバルに展開する企業のセキュアなサプライ チェーン ー 多くの Docker EE ユーザーは、世界中にオフィスやデータセンターを構えるグローバル企業です。Docker EE 2.0 では、これらのグローバルな企業が安全で世界的に一貫性のあるサプライ チェーンを維持するための多くの機能を導入しています。
  • 集中型イメージ リポジトリ ー 一部の企業では、すべてのアプリケーションに対して 1 つの実体を維持することを希望します。彼らは、グローバルな企業として集中したプライベートなイメージ リポジトリを持つことを好みます。Docker EE 2.0 により、複数の EE クラスターを共通のセキュリティ ポリシーのセットが組み込まれた単一で共通のプライベートなレジストリに接続できます。
  • リモート オフィスのアクセス ー 多くの企業では、レジストリで指定されていないロケーションで作業する開発チームが存在します。開発者がそれぞれのロケーションから迅速にイメージをダウンロード出来ることを確保するため、Docker EE 2.0 は、リポジトリ コンテンツのローカル キャッシュを作成するイメージ キャッシング機能を備えています。キャッシングは、安全なアクセス制御とデジタル署名をリモート オフィスまで拡張し、サプライ チェーンで中断がないことを確保します。
  • マルチサイトの可用性と一貫性  一方で、一部の企業は、北アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど、異なるオフィスのロケーションに別々のレジストリを持つことを希望します。しかし、彼らもまた共通のイメージを使用することを希望します。新しいイメージ ミラーリング機能により、企業は 1 つのレジストリから他のレジストリへイメージを “プル” や “プッシュ” するポリシーを設定できます。これは、1 つの領域がダウンした場合、他の領域で同じイメージのコピーが利用できます。

Docker EE 2.0 を始める

Docker EE 2.0 は、エンタープライズ向けのコンテナ プラットフォームにとって大きなマイルストーンです。オーケストレーター、アプリケーションの種類、OS、およびクラウドなどの最も幅広い選択肢を提供し、グローバルな企業の要件をサポートするように設計された Docker EE 2.0 は、市場で最も高度なエンタープライズ向けコンテナ プラットフォームであり、4月 17日よりご利用いただけます。

  • Docker 社のバーチャル イベントに登録:Docker 社のチーフ プロダクト オフィサーである Scott Johnston 氏および製品管理担当シニアディレクターである Banjot Chanana 氏によるイベントで、エンタープライズの顧客による Docker EE の活用方法、EE 2.0 のデモ、および Docker によるコンテナ化への道について学びましょう。
  • お試しください:無償評価版で、30 分のうちに本ブログ記事で紹介した高度な機能をお試しください。
  • Docker Enterprise Edition 2.0 の詳細を読む、またはドキュメントを読む
  • 6月 12日から 15日に米国サンフランシスコで開催される DockerCon 2018 に登録し、Docker の専門家やユーザーのコンテナ化までの道のりを知ることができます。

Docker EE の詳細は、こちらを参照してください。

記事参照:
2018年 4月 17日
© 2018 Docker Inc.ANNOUNCING DOCKER ENTERPRISE EDITION 2.0

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