2019年もあっという間に桜が咲く季節になりました。Realm にとって、また Realm のお客様、パートナー、アクティブな開発者のグローバルなコミュニティ、そしてデータの同期やオフライン サポートを必要とし、リアクティブでレスポンシブなモバイルおよび IoT アプリケーションのビルドに力を注いだすべての人にとって2018年は良い年となったかと思います。そこで、2018年の活動を振り返り、2019 年の活動予定を紹介したいと思います。
2018年の活動
2018年には、Realm Cloud を発表し、誰でも簡単にRealm Platformを使い始めることができるようになりました。アメリカとEU圏の両方でインスタンスを運用し、必要に応じて他の地域でもインスタンスを利用可能にしました。Realm を使って同期アプリケーションをビルドする How to ガイドも公開しました。Public Cloud に対してアプリケーションをビルドおよび展開しているさまざまなユースケースのあらゆる分野の顧客に、メンテナンス期間やダウンタイムについてお知らせできるようにステータスページを公開しました。オンライン ドキュメントの改良にも力を注ぎました。継続的にサービスとドキュメントの両方を改善しているので、お気づきの点がございましたら、フィードバックをいただければと思います。
エンタープライズ向けのソフトウェアを実行および保守し、ベスト プラクティスに対応することは、必ずしも容易ではありません。そのため、2018年に、Realm にバックエンドの管理を希望するお客様向けに、Dedicated またManaged Cloudオプションを開始しました。Self-hosted のプライベート クラウドから移行した顧客も含めて、複数名が新しいオプションにすぐに切り替えたことをとても嬉しく思います。クラウド内で Realm の機能を移行したい場合、または利用したい場合は、お気軽にお知らせください。ほとんどの主要なクラウド環境で Realm のソリューションが認定されているので、Realmでは複数の異なるクラウドでのメンテナンスおよびサポートに対応し、さまざまなクラウド ソリューションで積極的に Realm を利用しています。2018年12月にIBM の発表のように、Realm の同期とクラウドベースのサーバーレス機能を利用した真のハイブリッド クラウド ソリューションについても検討を始めました。
ご存知のとおり、Realm はさまざまなバックエンド データベースまたはマスター データソースから同期する機能をサポートしています。2018年には、Kafka コネクタなどの新しいアダプタのサポートを開発するとともに、既存のアダプタを大幅に改善しました。コネクタを必要としている特定のバックエンドをお持ちの場合は、お気軽にお問い合わせください。
オープン ソースの Realm Mobile Database に関するコミュニティも大きくなりつつあります。現時点では、フォーチュン1000 にリストされている企業の 65% が、少なくとも1つのモバイル アプリで Realm を使用しています。皆様の支援のお陰で、Realm の Githubスター数は 47,000 以上に到達しました。Realm を使って最新の Swift アプリケーションをビルドする方法についての本が出版されたことにも喜ばしく思っています。
2018年には、Realm Studio のブラウザが劇的に改善され、Realm を使ってさらに簡単にアプリケーションをビルドできるようになりました。また、ブラウザもオープン ソース化しました。 最後に、他のインターフェイスの中でも特に GraphQL をサポートすることで、クロスプラットフォームと柔軟性を向上しました。
2019年の活動予定
開発者と企業の両方にとって、生産性の向上、オフライン ファーストの「常時接続」機能、および同期と遅延ゼロのデータ アクセスによるユーザー エクスペリエンスの向上を実現する最新のアプリケーションをビルドできるように、Realm のあらゆる分野で持続的な成長を目指しています。2019年の目標に向けて、さまざまな分野で製品の機能強化を図る予定です。グローバルなコミュニティからの要望に応じて、クラウド サービスをアジア太平洋地域にも拡大する予定です。Kafka Consumer、Kafka Producer、そしてその他のインターフェイスを使ってアダプタのセットを多くの開発者が利用しているバックエンドに広げます。(その他、リクエストがあれば、お知らせください!) Realm Cloudの展開と利用を容易にするために、主要なインターフェイスと機能を「クラウド機能」に進化させる複数のメカニズムを検討しています。もちろん、パフォーマンス、スケーラビリティを向上し続け、より高度な展開オプションとよりシンプルな展開オプションの両方を提供する予定です。そして最後に、すべてのSDKユーザーのために、SetおよびMapデータ型、非構造化データの処理、さらに継承やポリモーフィズムなど、以前から要望のあった機能を実装するコア データベースのアップグレードに取り組んでいます。
世の中は、ますますデバイス ローカルのデータと処理の必要性に向かって進んでいます。そして、Realm はそれをリードしています。どのようなご要望やご質問でもお気軽にお知らせください。素晴らしい2019年の幕開けです!
記事参照:
© 2019 Realm
2019 年 1 月 21 日
「Realm 2018: A Year in Review, and a Look Forward to 2019」