Arm Development Studio のアップデート版 2021.2 がリリースされました。無償評価版はこちらからお申し込みください。
主な新機能は以下の通りです。
- Arm Compiler for Embedded 6.17 の統合
- Arm Compiler for Embedded FuSa 6.16 LTS の有効化
- Arm Streamline (7.8) および Arm グラフィック アナライザー (5.9) のアップデート
- DSTREAM-HT ダッシュボードの強化
- サポートするホスト OS として Ubuntu 20.04 を追加
Arm Compiler for Embedded 6.17
最新版の Arm Compiler for Embedded は、最新の Arm アーキテクチャとプロセッサをサポートし、以前のリリースに比べてパフォーマンスが向上しています。また、すべての AArch64 アーキテクチャで TLS (Thread Local Storage) が正式にサポートされています。
このリリースの詳細については、リリースノート (英語) をご参照ください。このコンパイラ ツールチェーンはデフォルトでインストールされます。
なお、他の市販のコンパイラ ツールチェーンと区別するために、6.17 バージョンから Arm® コンパイラーは “Arm Compiler for Embedded” としてブランド名が変更されました。
Arm Compiler for Embedded FuSa 6.16LTS
Arm Development Studio 2021.2 の Gold Edition では、先日発表された Arm Compiler for Embedded FuSa 6.16LTS の使用が可能になります。これは、Arm Compiler for Embedded とは別のツールチェーンで、セーフティ クリティカルなアプリケーションでの使用に適しています。詳細はこちらの記事 (英語) をご覧ください。このコンパイラ ツールチェーンはデフォルトではインストールされていませんが、別途ダウンロードして、Arm Development Studio のインストールに追加することができます。
DSTREAM-HT ダッシュボード
DSTREAM ダッシュボードの機能が拡張され、DSTREAM-HT の HSSTP プローブからステータス LED を表示できるようになりました。これは、デバッグ ターゲットからリモートで作業する場合に役立ちます。また、DSTREAM-HT のダッシュボードには、”Data Eye View” が追加されました。このビューを使用して、受信データ ストリームのビット エラー レート (BER) を分析し、ターゲットとプローブ間のデータ キャプチャーに影響を与えている可能性のある問題を、以下の様に解決することができます。
その他の機能
今回のリリースでは、一連のコンポーネントにおいて、マイナーな修正や機能強化が行われています。例えば、DSTREAM シリーズでは、ファームウェアの管理方法が向上され、更新時間が短縮されました。Streamline およびグラフィック アナライザー コンポーネントは、Arm Mobile Studio の最新版に合わせて最新バージョンにアップデートされました。さらに、Ubuntu Desktop Edition 20.04 LTS がサポートされるホストプラットフォームになりました。
早速バージョン 2021.2 を試してみよう!
Development Studio 2021.2 は、無料で 30 日間ご評価いただくことが可能です。お申し込みページはこちらから。製品の詳細に関しては、こちらのページをご覧ください。なお、この無償評価版には Arm Compiler for Embedded FuSa は含まれていません。このツールチェーンと関連する認定キットの評価版をご希望の場合は、お問い合わせください。
この記事は、Arm 社の Software Tools Blog に公開されている「Product update: Arm Development Studio 2021.2 now available」の日本語参考訳です。