クラウドベースの Web、モバイルアプリテスト自動化ソリューション

クラウドベースのモバイルテスト環境の SmartBear BitBar が Web アプリに対応しました。

GUI テスト自動化のテストシナリオを作成し、BitBar のクラウド環境に用意された Windows、macOS、Linux 上の Web ブラウザー上で実行できます。

ひとつのテストシナリオを複数の OS、ブラウザー (複数のバージョン)、解像度で実行することができるため、さまざまな環境でテストを実行させることが可能です。

BitBar は、Selenium Framework を使用したテストの実行が可能ですが、今回のブログでは、SmartBear TestComplete で作成したテストシナリオを BitBar 上で実行する方法について紹介します。

GUI テスト自動化ツールの TestComplete では、Windows マシン上のブラウザー (Google Chrome、Mozilla Firefox、MS Edge ※ Chromium) のユーザー操作を記録して、テストシナリオを自動生成できます。

サンプルとして弊社の Web フォームに打鍵する操作を自動記録しました。

https://cloud.bitbar.com/ にアクセスし、”Create a new account” のリンクをクリックし、BitBar のアカウントを作成します。

※ BitBar のアカウントを作成すると、14日間の評価版が利用可能になります。

アカウントにログイン後に上部のメニューから Security Center を選択し、API Key をコピーします。

TestComplete を起動し、プロジェクトを作成します。メニューの [Tools] – [Current Project Properties] からプロジェクトのプロパティを開き、ツリーから Device Cloud – Web を選択します。

“Web cloud provider” は BitBar Cloud を選択し、先ほどコピーした API Key を入力します。

[Check Connection…] ボタンをクリックすることで、接続確認が行えます。

キーワードテストのシナリオを開き、”Run Remote Browser” をシナリオの先頭に追加します。

Tested site URL にテスト対象の URL を入力し、Platform は Desktop を選択します。
Device (OS の種類)、Browser、Resolution はサポートされている環境が表示されますので、必要な環境を選択します。

テストシナリオに Run Remote Browser の操作が追加されましたら、テストを実行します。

テストの実行中に BitBar のダッシュボードにアクセスすると、自動テストが実行されていることが確認できます。

※ 左下の Automated に実行中の人数が表示され、View Active Users のリンクをクリックすることで、実行中のユーザー名を確認できます。

テスト結果は TestComplete のログでもご確認いただけますが、BitBar 上でも実行結果がダッシュボードに表示されます。

テストは BitBar のクラウド環境で実行されるため、実行中の動作を確認することはできませんが、実行後にビデオが保存されますので、ビデオを再生することで実際の実行時の動作を確認することができます。

なお、Slack にテストの完了通知を送信することもできます。

※ Slack への通知設定は開発元のサイトの説明をご参照ください。https://support.smartbear.com/bitbar/docs/integrations/slack.html

また、BitBar では Web ブラウザー以外にも、クラウド環境に接続されたモバイルデバイスの実機を用いてテストを実行することも可能です。

TestComplete や Appium などを用いてテストシナリオを作成し、BitBar に接続されたモバイルデバイス上でテストを実行させることができますので、iOS、Android のアプリケーションを複数のデバイスで実行することで、テストの網羅性を上げることができます。

BitBar、TestComplete 共に評価版を提供していますので、お試しいただければと思います。