TestComplete を用いてテストを再生中に保存したファイルが、正しく保存されているかを確認するために、ファイルの存在をチェックする方法を紹介します。
本ブログの記事では、サンプルとして、メモ帳で保存したテキスト ファイルの存在をチェックします。
はじめに、”名前を付けてファイルを保存” の操作を自動記録します。
次に、スクリプト エディターを開き、以下のコードをコピー&ペーストします。
Java Script
function Test1() { if (aqFileSystem.Exists(Project.Variables.Var1)) Log.Message("ファイルが存在しています"); else Log.Error("ファイルがありません"); }
Python
def Test1(): if aqFileSystem.Exists(Project.Variables.Var1): Log.Message("ファイルが存在しています") else: Log.Error("ファイルがありません")
キーワードテスト エディターに戻り、”On-Screen Action” を選択し、ComboBox (ファイル名の入力箇所) の下に挿入します。
以下の赤枠のオブジェクトの情報を取得します。
オブジェクトが取得できましたら、[Next] ボタンをクリックし、次のステップでは、wText [Get] を選択し、設定を完了します。
※ 右上の検索ボックスで、”get” を入力すると最下部に表示されます。
次に、”Set Variable Value” を、上記で追加した Edit の操作の下に挿入します。
[Add Variable] ボタンをクリックし、次のダイアログでは、”Project” を選択し、[Next] – [Finish] ボタンをクリックし、”Add Variable” ダイアログの設定は完了します。
“Set Variable Value” ダイアログの Project に Var1 が追加されました。[Next] ボタンをクリックし、次に進みます。
次のステップでは、Mode から “Last Operation Result” を選択し、[Finish] ボタンで設定を終了します。
次に、”Run Script Routine” を、btn_s の後ろに挿入します。
Select Test のダイアログが表示されますので、先ほど追加した、Test1 のスクリプトを選択します。
最後に ComboBox の Value 欄をダブルクリックして、ダイアログを表示させ、Value 欄にファイル名とパスを入力します。以上で設定は完了です。
動作の説明:
ComboBox で入力された値 (上記の例では C:\temp\sample\test1016.txt) を Edit (wText [Get]) で取得し、Set Variable Value で、プロジェクトの変数 (Var1) に格納しています。
ファイルを保存後、スクリプトが実行され、変数から取得された値 (C:\temp\sample\test1016.txt) が存在しているかをスクリプトで確認し、ログにいずれかのメッセージを出力します。
上記の例では、説明の都合上、ファイル名とパスは固定の値を使用していますが、データドリブンループで取得した値でも同様にファイルの有無を検証できます。
TestComplete の各機能の紹介ページ:
https://www.xlsoft.com/jp/products/smartbear/testcomplete.html
TestComplete の FAQ:
https://www.xlsoft.com/jp/products/smartbear/tc_faq.html
TestComplete の評価版の申請サイト:
https://www.xlsoft.com/jp/products/smartbear/download.html