あらゆる規模の企業におけるプロジェクト マネージャーは、進化し続けるワーク マネジメント手法の中から選択しなければなりません。リーン、ウォーターフォール、アジャイルなど、どの手法が自社全体や部門別の目標やカルチャー、ビジネスのスピードに合っているかを知る必要があるのです。
では、どのワーク マネジメント手法が最も重要なのか、どうすればわかるのでしょうか。そして、どの選択肢が実際のプロジェクト成功に貢献するのでしょうか。プロジェクトの成功を妨げる要因はたくさんありますが、クリティカル パス法は、プロジェクトを軌道に乗せ、予算を確保するのに役立ちます。
元は時間のかかる手書きの図でしたが、今日では業務遂行プラットフォームの Smartsheet を使用して、クリティカル パスや見逃すとプロジェクト全体を遅らせることになり得る最重要タスクを、ボタンをクリックするだけで瞬時に追跡できるようになっています。
ここでは、クリティカル パスについて知っておくべきこと、次のプロジェクトでクリティカル パスを使用するべき理由、そして Smartsheet を使用してクリティカル パスを自動化されたアクション、ステータス更新、承認に結び付け、チームがこれまで以上に迅速に動けるようにする方法について説明します。
クリティカル パス法とは
クリティカル パス法は、1950 年代にアメリカ海軍の艦隊弾道ミサイル (Polaris) プログラムとアメリカの化学会社であるデュポン・ド・ヌムール社の 2 つの組織で同時進行した、関連性のないプロジェクトから始まりました。もともと、クリティカル パスはタスクの所要時間を見積もり、スケジュールに遅延が生じているプロジェクトを軌道修正するために作られました。今日、クリティカル パス法は、最重要タスクを特定し、プロジェクトの遅延を回避するために使用されています。より詳しいクリティカル パス法の解説はこちらをご確認ください。
クリティカル パス法をチームで役立てる方法
クリティカル パス法では、プロジェクトにおける最重要タスクを特定することができます。しかし、ベテランのプロジェクト マネージャーであれば、これらの重要なタスクをピンポイントで特定するのはむずかしいことではないでしょう。では、なぜそこに重点を置く必要があるのでしょうか。
特に Smartsheet を使用している場合にクリティカル パスがプロジェクトを成功に導く、有効な 3 つの方法をご紹介します。
• タイムラインの短縮: クリティカル パス法をガント チャートなどの棒グラフで表示すると、クリティカル パスのアクティビティ、タスクの期間、およびその順序を視覚化できます。Smartsheet では、クリティカル パスのタスクは赤でアウトライン表示されるため、一目で見つけやすくなっています。これにより、プロジェクトのタイムラインとタスク間の相関関係をより高度に把握でき、どのタスクの期間を変更できるのか、またどのタスクはそのままにすべきかをより良く理解することができます。プロジェクトをより短期間で完了させたい場合、どのタスクが期間短縮の最有力候補なのかが一目瞭然となります。アイテムの URL がクリップボードにコピーされるので、他の人と共有したり、記録に追加したりすることができます。
• リソース管理の向上: 多くのことが進行する中、クリティカル パスは、次に何をしなければならないのか、誰がそれを行うべきなのかについて、明確な方向性と可視性を提供します。重要なタスクとオーナーシップを明確にすることで、優先順位の競合や方向性の欠如をなくすことができます。チーム全員がやるべきことを認識し、プロジェクト マネージャーはリソースをより適切に配分できるようになります。
• より良いプランニング: クリティカル パス法では、想定された進捗と実際の進捗を比較することもできます。プロジェクト全体を通して、プロジェクト マネージャーは完了したタスク、進行中のタスクの残り期間の予測、将来のタスク期間の変更予定などを確認できます。その結果、継続的に更新されるスケジュールでは、元のタイムラインと照らし合わせた場合、当初の予定と実際の進捗を視覚的に比較することができるようになります。
クリティカル パスに加え、Smartsheet でできること
クリティカル パス法は、プロジェクトを企画するうえで最も頻繁に使用され、効果的な手法の 1 つです。何十ものタスク、依存関係、および人的リソースを管理する場合、クリティカル パス法を使用すると、プロジェクトを可視化し、予定通り、予算通りに進めることができます。
Smartsheet のガント チャートを使用すると、プロジェクトのクリティカル パス上の主要なタスクを簡単に特定し、追跡できます。さらに、Smartsheet プラットフォームを使用して自動アラートをプログラムし、タスクのステータスや完了率に関するアップデートを受け取ることができます。
Smartsheet の統合機能でチームと業務をつなぐ
また、特別な設定の不要な統合機能を利用して、Smartsheet を Google Suite や Microsoft Office 365、Dropbox、その他チームがドキュメント作成やクラウド ストレージに使用するプラットフォームとつなぐこともできます。これらのアプリを接続することにより、ドキュメントをプロジェクト シートに直接添付できるため、バージョン管理が容易になります。
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「Smartsheet for Slack で、変化の激しい作業に対してリアルタイムの可視性を提供」
Smartsheet でクリティカル パスを活用すると、作業の状況について一貫した洞察を得ることができます。さらに、Smartsheet プラットフォームは、Slack、Microsoft Teams、Workplace by Facebook など、チームがコミュニケーションに使用する多くの人気コラボレーション アプリに接続できます。
自動化ルールを設定すると、シートに変更があった場合、接続済みのさまざまなコミュニケーション チャンネルにアラートが送信されます。つまり、製品チームの管理であれ、マーケティング チームの管理であれ、チーム メンバー同士だけでなく、組織全体の関係者とつながることで、より迅速な業務遂行が可能となります。
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