オンライン クイズは、知識をテストするための主なツールです。どのようなテスト形式が学習者に適しているのでしょうか? この記事では、わかりやすい多肢選択式クイズから、斬新なドラッグ アンド ドロップ形式のクイズまで、14 種類のクイズを見ていきましょう。iSpring QuizMaker では、これらすべてを作成することができます。
以下は、14 種類のクイズ形式の概要です。
クイズ形式 1 – 多肢選択式
多肢選択問題はオンライン コースの内容について学習者をテストする最も効果的な方法の 1 つです。このクイズ形式では、1 つの質問に対していくつかの答えが提示され、そのうちの 1 つだけが正解で、残りは不正解です。
多肢選択問題を作成するのは簡単なことのように思えるかもしれませんが、注意しないと、主題に関する実際の知識ではなく、回答者の演繹的推論能力をテストすることになります。回答者が演繹的推論能力を持っていることは素晴らしいことですが、これは教材の習得度とは直接関係ありません。
バンダービルト大学の多肢選択問題を作成する際のヒントをこちらからチェックできます。
ヒント: 常に単刀直入な質問をしましょう。
クイズ形式 2 – 複数回答式
複数回答問題は多肢選択問題に似ていますが、回答者は複数の選択肢から正解をすべて選ぶ必要があります。回答者は、選択する回答数が分からないので、多肢選択問題よりも難しくなります。複数回答問題を作成して知識を効果的にチェックするには、以下のヒントに従ってください。
- 正解をランダムにする
- 正解数を多くしない
- 回答者が質問の構造や構成を分析して正解を見極める手助けをしない
- 引っ掛け問題は避ける
クイズ形式 3 – 〇×式
クイズで問題を作成する最も簡単な方法の 1 つは、○× (正誤判定) 形式を使用することです。つまり、回答者が〇 (正) か× (誤) かを選択する文を作成します。○×を問うクイズは、特定のトピックに関する知識をテストするため教育現場で一般的に使用されており、回答者を惹きつけ、挑戦させる楽しい方法です。この形式の例には、次のようなものがあります。
- 現場監督より先に倉庫に入っても良い (×)
- ハンバーガーの調理にかける時間は片面 3 分ずつで良い (〇)
- 潜在顧客には考える時間を与えず、すぐに製品を登録するよう迫るべきである (×)
クイズ形式 4 – 記入式
このクイズ形式では、回答者が自分で答えを入力します。これは、回答の選択肢を提示せずに習熟度を確認する場合に適しており、回答者は実際に正解を分かっていなければなりません。
ヒント: 誤字脱字、省略形など、回答者が使用する可能性がある綴りを考慮した回答オプションを追加することを忘れないでください。
クイズ形式 5 – 空欄補充
空欄補充問題 (別名: 穴埋め問題) では、回答者が実際に正解を知っている必要があります。このクイズ形式では、ヒントを与えずに空欄補充問題を使用して、回答者の実際の知識を評価します。例えば、従業員が特定のルールや簡単な手順を理解しているかチェックする必要がある場合、この形式の問題を作成します。
e ラーニング コースで良い空欄補充問題を作成するためのヒントをこちらからチェックできます。
クイズ形式 6 – 照合
照合問題は多くの内容をカバーすることができ、回答者にとって最も魅力的な問題形式です。照合問題では、いくつかの単語と一緒に複数のフレーズやコンセプトを提供し、回答者はそれぞれの単語を適切なフレーズまたはコンセプトと照合させる必要があります。クイズをより難しくするために、正解以外の選択肢を追加することもできます。
クイズ形式 7 – シーケンス
シーケンス クイズは、時系列で示したり、いくつかのことを昇順/降順に並べたり、段階的なプロセスを説明するのに最適なオプションです。出来事や文章をリストし、回答者にそれらを正しい順序に並べる機会を与えます。このような質問は、回答者が情報を個別にではなく、セットで記憶する必要がある場合に効果的です。この形式は、歴史や年代順の主題に関するクイズにも使用できます。
クイズ形式 8 – ホットスポット
ホットスポット クイズは、視覚的な問題形式で、回答者は答えとして画像の特定のエリアを選択します。この形式のクイズは典型的なクイズ問題よりも回答者を惹きつけ、理論としてだけでなく、視覚的にどのように情報を認識するかを確認できます。
クイズ形式 9 – ドラッグ アンド ドロップ
この形式は、クイズをインタラクティブにし、回答者の関与を高めることができる楽しい問題形式です。ドラッグするオブジェクトと、オブジェクトをドロップするターゲット領域を定義するだけです。回答者はオブジェクトをドラッグして、ベース画像上のあらかじめ定義された領域にドロップできます。
iSpring の販売促進クイズでドラッグ アンド ドロップ問題がどのように出題されるか確認できます。
クイズ形式 10 – 単語をドラッグ
この形式のクイズでは、回答者はリストから単語をドラッグし、テキストの空欄にドロップする必要があります。テキストが抜けている文章を作成し、回答者が適切な場所に単語をドラッグして文章を完成させます。
クイズ形式 11 – ドロップダウン
この形式では、回答者はドロップダウン リストから正解を選択します。穴埋め問題に似ていますが、リストに答えの候補を表示できます。実際の知識をテストするのには効果的ではないかもしれませんが、最初にクイズを設定する際に役立つかもしれません。また、似たような答えで回答者を惑わせたい場合にも便利です。
クイズ形式 12 – 数値
数値クイズは記入式クイズと似ていますが、回答者は答えとして正しい数字を入力する必要があります。この形式では、正解を推測することはほとんど不可能です。そのため、回答者は正確な知識を持っていなければなりません。
iSpring QuizMaker では、数値クイズに正確な数値と範囲の両方を設定することができます。
クイズ形式 13 – リッカート尺度
リッカート尺度形式はアンケートに適しています。回答者は特定の説明について、たとえば 5 段階評価で意見を表明することができます。以下に示すように、さまざまな回答を設定することができます。
[Change (変更)] をクリックして、回答の候補を作成することもできます。
クイズ形式 14 – 論文式
論文問題では、クイズに自由回答形式が使用されます。e ラーニングでは、このクイズ形式は、質問に対する詳細な回答、完全なフィードバック、またはケースの説明を得る必要がある場合に適しています。論文問題では、ユーザーは制限なく自由な形式で回答できます。
以下のショート ビデオでは、e ラーニングのクイズ形式を紹介しています。ぜひご覧ください。
クイズや問題に関するよくある質問
1. どうすればより魅力的なクイズを作成できますか?
インタラクションを追加することで、楽しいクイズを作成できます。つまり、知識のチェックと、回答者の好奇心を刺激して夢中にさせるアクティビティを組み合わせます。ドラッグ アンド ドロップ、ホットスポット、または照合形式を使用して、インタラクティブ クイズを作成できます。オーサリング ツールを使用して、インタラクティブ クイズを作成することもできます。
また、回答者が質問に答えるたびに表示される自動フィードバックをカスタマイズすることで、クイズを盛り上げることができます。「よくできました!」、「素晴らしい!」、または「あと少しです。」、「次は正解するでしょう!」といった、回答者を励ますポジティブなフィードバックにしましょう。答えが不正解だった場合は、その理由を簡単に説明することもできます。そうすることで、挑戦し続ける意欲を刺激し、やる気を維持させることができます。
2. インタラクティブ クイズとは何ですか?
インタラクティブ クイズは、Javascript または HTML5 テクノロジーによって強化された、ダイナミックな学習体験を提供します。クイズを受ける間、回答者はマウスやタッチ スクリーンを使って e ラーニング教材と対話しながら学習します。たとえば、オブジェクトをクリックしたり、単語をドラッグして別の場所に移動したりすることができます。 魅力的なクイズは、学習プロセスへの参加意欲を高めます。
3. どうすれば回答者がクイズで不正行為をするのを防げますか?
不正解になった場合、回答者は質問内容について考えるよりも、どの答えが間違っていたかを覚えることに集中する傾向があります。そのため、回答者が以前に選んだ答えを思い出すだけでなく、質問内容について考えるよう促すため、質問をシャッフルしてください。
テスト内の質問の順序をランダムにしたり、質問バンクを作成することが可能です。質問バンクは自動的に質問を他の質問に置き換えます。これにより、毎回異なる質問をすることができるため、回答者はほかの人から答えを得ることができなくなります。また、時間制限のあるクイズを採用することで、回答者がオンライン検索で貴重な時間を無駄にすることがなくなります。
4. 時間制限付きクイズとは何ですか?
回答時間が制限されているクイズです。時間制限付きクイズでは、制限時間内に回答しなければならないため、カンニングが難しくなります。すべての質問の制限時間を同じにすることも、質問ごとに制限時間をカスタマイズすることもできます。時間制限付きクイズの作成方法については、こちらの記事が役立ちます。
5. クイズのほかにオンラインで学習者を評価する方法はありますか?
e ラーニングの知識を確認する方法はクイズだけではありません。多数の学習者を迅速に評価したい場合はクイズで問題ありませんが、学習目標によっては、ほかの種類の評価が必要になることがあります。
たとえば、学習者のコミュニケーション スキルをテストするには、対話シミュレーションのほうが適しています。物事の本質を見極め、論理的に思考するスキルを評価するには、自由形式の質問や論文形式の質問を使用します。創造的思考スキルをテストするには、プロジェクトのアイデアを出させると良いでしょう。
オンライン学習の成果を評価する方法についての詳細は、こちらを参照してください。
6. 採点付きクイズとは何ですか?
採点付きクイズは、回答者のパフォーマンスに基づいて点数または評点を割り当てる評価またはテストです。通常、一連の質問またはタスクで構成され、正解またはタスクを正常に完了するとポイントが付与されます。合計点数によって、回答者の達成度または理解度が判断されます。採点付きクイズは、教育現場、オンライン学習プラットフォーム、従業員研修プログラムで知識を評価し、進捗状況を測定するためによく使用されます。
7. どのようにクイズを採点すればよいですか?
特定の質問の採点を決定する場合、その重要性と難易度という 2 つの主要な点を考慮する必要があります。質問が漠然としたトピックに関するものの場合、正答率 60% 程度を合格点に設定します。
質問が、怒っている顧客への対処方法など、実践を目的としたものである場合は、それが重要であることを示し、より厳しく採点すべきです。たとえば、リスク管理の知識を確認する問題の場合は、さらに厳しく採点する必要があります。また、回答者が質問に正しく答えられなかった場合、罰則を設けて減点することもできます。
8. トリビア クイズとは何ですか?
トリビア クイズは、さまざまなトピックに関する知識をテストするゲームまたはアクティビティです。通常、これは多肢選択式の質問で構成されており、選択肢のリストから正しい答えを選択する必要があります。トリビア クイズは、社交的な集まり、オンライン プラットフォーム、またはゲーム ショーの一部としてよく行われます。歴史、地理、スポーツ、エンターテイメント、科学など、幅広い主題をカバーできます。トリビア クイズの目的は、回答者の知識に挑戦し、同時に楽しさとエンターテイメントを提供することです。
9. 人格診断クイズとは何ですか?
人格診断クイズは、個人が自分の性格特性、特徴、好み、行動パターンを知るための評価の一種です。通常、一連の質問または説明で構成されており、その回答に基づいて、回答者は自分の性格の結果または分析を受け取ります。人格診断クイズは、自己発見、自己成長、キャリア ガイダンス、または単に娯楽目的でよく使用されます。
まとめ
多様でインタラクティブなクイズにより、e ラーニングはより魅力的で効果的なものになります。ここで紹介した 14 種類のクイズ形式は、さまざまな目的に対応し、学習者の知識習得をサポートします。iSpring QuizMaker では、これらのクイズ形式を使用して、強力なクイズを作成できます。
iSpring QuizMaker の 14 日間無料の評価版はこちらからお試しいただけます。
なお、iSpring QuizMaker 単体製品は、UI が英語表記の英語版のみとなります。
また、iSpring QuizMaker が同梱された、e ラーニング用 オーサリング ツール iSpring Suite 製品もございます。こちらには UI が日本語表記の日本語版もあり、同梱される iSpring QuizMaker は UI が、日本語表記となります。
製品の詳細につきましては、こちらからお気軽にお問い合わせください。
記事参照: 14 Types of Quiz Questions to Use in Your Tests [Updated 2023]
©Copyright 2023 iSpring Solutions, Inc.