Swagger を搭載した SmartBear API Hub™ により、開発チームが API ワークフローを管理、テスト、最適化する方法が大きく進歩します。統合スイートである API Hub を開発するため、SmartBear は、個別の製品を単一の堅牢なエコシステムに統合し、各製品のワークフローを連携させるシームレスなユーザー エクスペリエンスを確立しました。この記事では、API Hub の開発において Smart Bear が直面した課題とそれに対するソリューションを紹介します。
個別の製品から統合された API Hub へ
API Hub のビジョンは明確でした。クラス最高の API 開発ツールを、共有ユーザー ベース、共通の組織構造、およびライセンス システムを提供する単一のスイートに統合することです。そのためには、Stoplight と SwaggerHub の主要機能の統合が必要でした。各ツールの強みを最大限に活かし、スイート全体のルックアンドフィールを刷新しました。設計、テスト、デプロイといった各フェーズをシームレスに連携させ、ユーザーがスムーズに作業を移行できる、統合されたワークフローを構築しました。
API Hub の特長:
- 一貫性のある UI とユーザー エクスペリエンス: 個々のインターフェイスを統合し、デザインを統一することで、機能全体にわたって自然で一体感のあるスイート体験を実現しました。
- ワークフローを強化する統合機能: API Hub の各機能が他の機能を補完し、API の設計からポータルの管理、コントラクト テスト、調査に至るまで、開発者はよりスムーズで直感的なナビゲーションを利用できます。
- 管理の一元化: 管理機能を単一のシステムに集約することで、スイート全体のロール、アクセス権、ライセンス管理を一元化し、セットアップとメンテナンスを大幅に効率化しました。
開発の課題とソリューション
API Hub の開発にはいくつかの課題がありました。12 のグローバルなスクラム チームの調整、プラットフォーム開発に先立つ API コントラクトの設計、シームレスな製品機能の維持は、複雑な問題のほんの一部に過ぎません。
- グローバルな開発の調整: API ライフサイクル チームやプラットフォーム サービス チームなど 12 のチームが時差を超えて作業するため、スプリントの同期とビジョンの共有が必要でした。SwaggerHub for Designで事前に設計された明確な API コントラクトが、遅延のない並行開発を可能にしました。
- 独立した信頼性の高いデプロイ: 各チームは、コードを独立して開発およびデプロイする必要がありました。適切な API コントラクト管理、バージョン管理、テスト、機能フラグのような概念を活用することで、各サービスを本番環境に安全かつ効率的にデプロイすることができました。
- テスト用のモック (模擬) レスポンス: バックエンド サービスの開発が完了していなくても、チームは Prism を使用して API レスポンスをモック (模擬) することで、テストが可能でした。これにより、プロセスの早い段階でフロントエンドのワークフローのテストと検証が可能になりました。
API Hub 開発を強化する主要機能
統合の課題に対処するため、SmartBear チームは API Hub の主要コンポーネントでもあるいくつかのツールと戦略を活用しました。
- API Hub for Design (旧 SwaggerHub): API コントラクトの早期合意により、API ライフサイクル チームとプラットフォー ムチームの両方が、依存関係のボトルネックなしに同時に開発できるようになりました。
- API Hub for Explore (旧 SwaggerHub Explore): 統合時に、API Hub for Explore を利用して API の動作をテストし、データを分析し、追加のコーディングなしでインタラクションを迅速に検証することができました。
- API Hub for Contract Testing (旧 PactFlow): PactFlow チームはコントラクト テスト分野のオピニオン リーダーであり続けており、新しい AI によるコントラクト テスト生成機能により、すべてのチームがこれまで以上に簡単にコントラクト テストを設定し、安全にデプロイできるようになりました。

テスト、品質保証、監視
各機能のシームレスな統合を確実にすることが重要でした。SmartBear は、ReadyAPI の新しいスマート アサーション機能によってサポートされる、UI 主導のテストと API 主導の検証を組み合わせた厳密なエンドツーエンドのテスト戦略を開発しました。Zephyr は、複雑なテスト計画を管理し、進捗を追跡し、結果を Jira に直接統合するのに役立ちました。デプロイ後のパフォーマンス監視も同様に重要でした。パフォーマンスをリアルタイムで把握できる BugSnag は、チームが問題を迅速に検出し、対処するのに役立ちました。
今後の展望: API 開発の将来における API Hub の役割
API Hub の取り組みはまだ始まったばかりです。個別のツールを統合スイートにまとめることで、API Hub は API ライフサイクル全体にわたって可視性、信頼性、柔軟性を高め、開発者を支援します。API Hub により、開発者はクラス最高の機能を組み合わせた強力なプラットフォームを手に入れ、市場投入までの時間を短縮し、品質を高め、今日の API エコシステムの複雑さに対応できます。
API Hub は、SmartBear の卓越性へのコミットメントを反映しているだけでなく、API 開発の可能性の限界を押し広げようとする SmartBear チームのたゆまぬ努力の証でもあります。SmartBear は、API Hub をさらに進化させ、世界中の顧客やパートナーに API を活用したイノベーションを提供できることを楽しみにしています。
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この資料は、SmartBear Blog で公開されている「Build Better APIs Faster: How SmartBear API Hub Brings Everything Together」の日本語参考訳です。