ファイル転送プロトコルである FTP は、コンピュータ同士でのファイル転送に最も広く利用されてきました。しかし、FTP は認証情報およびファイル内容などの通信情報は暗号化されず、平文で送信されてしまいます。そのため、通信経路を盗聴されるなどの可能性があり、決して安全なファイル転送手段とは言えません。そこで従来のファイル転送プロトコルに変わり、SSH を用いた SFTP (SSH File Transfer Protocal) の重要性が高まっています。
SFTP は、暗号化されたチャンネル上でデータを転送し情報漏洩を防ぎます。/n software 社が提供する SFTP Net Drive は、パスワード認証、キーベース認証、またはその両方を使用した複数の認証タイプを提供し、セキュアなファイル転送をサポートします。
さらに、SFTP Net Drive はコマンド ラインによる操作が可能であり、PKWARE 製品の PKZIP / SecureZIP などのコマンドラインと組み合わせることができます。高度なセキュリティソリューションを提供する PKWARE 製品で暗号化されたファイルを作成し、SFTP Net Drive が提供するセキュアなネットワークを介して転送することで、よりセキュアなファイル転送を実現します。コマンドラインを使用し、バッチファイル等を作成することにより作業の手間を省き作業効率を高めます。
今回、Windows サーバー上で、PKZIP for Windows Server を使用して、複数のログファイルを 1 つの ZIP アーカイブファイルに圧縮保存します。クライアントの Windows Desktop から SFTP Net Drive を使用して、コマンドラインで Windows サーバーにアクセスし、サーバー上の ZIP ファイルをダウンロードします。
Windows サーバー (Windows Server 2016)
PKZIP for Windows Server で ZIP ファイルを生成するコマンド:
pkzipc -add mydocs.zip *.log
Windows デスクトップ (Windows 10)
STFP Net Drive コマンド ライン シンタックス:
SftpNetDrive.exe [command] [{/|-}parameter[:value[,value...]] [{/|-}parameter[:value[,value...]]...]]
パラメーターは、/ または – から始めることができます。一般的なパラメーターは、すべてのコマンドまたはコマンドなしで使用することができます。
以下のコマンドを入力し Windows サーバーへ SFTP 接続します。
SftpNetDrive.exe start /profile:"My Office Server"
Z ドライブに Windows サーバーの対象のフォルダを割り当てます。その後、Windows エクスプローラーでファイルの操作が可能です。
コマンドプロンプトで Z ドライブの Windows サーバーの ZIP ファイルをローカルのフォルダー (C:\tmp) にコピー (SFTP によるダウンロード) します。
copy Z:\mydocs.zip C:\temp
最後に以下のコマンドを入力し接続を停止します。
SftpNetDrive.exe stop /profile:"My Office Server"
上記のようなコマンドラインを組み合わせたバッチファイルを作成することにより、インターネットを介したファイル転送をセキュアに高効率で行うことできます。
詳しい SFTP Net Drive コマンド ラインは、こちらを参照ください。
/n software 社 の SFTP Net Drive 製品詳細は、こちらを参照ください。また、無償版はこちらからダウンロードください。
PKWARE 製品詳細は、こちらを参照ください。また、こちらから PKWARE 製品のフル機能を30 日間無償でご試用いただけます。