Aspose.Cells for .NET と NPOI を比較

Aspose.Cells for .NET は、Microsoft Excel に依存せずに Excel ファイルを操作できる .NET 向けの API ライブラリとして提供されています。

本ブログでは、オープンソースライブラリの NPOI との比較についてよくある質問を通して、Aspose.Cells for .NET が優れている点について紹介します。

NPOI とは、Microsoft Office 形式のファイルの読み取りと書き込みを支援するオープンソースプロジェクトである POI Java の .NET バージョンです。Aspose.Cells との比較対象としては、以下の NPOI コンポーネント (HSSF および XSSF) が挙げられます。

HSSF : Excel 97-2003 の .xls ファイル形式に対応
XSSF : Excel 2007 以降の .xlsx (OOXML) ファイル形式に対応

HSSF と XSSF のどちらもスプレッドシートの読み込み、XLS 形式スプレッドシートの新規作成、読み込み、編集、書き出しが可能です。また、基本的なテキスト抽出、特定のテキスト抽出、ヘッダーやフッターの参照、テキストの変更などの機能が提供されます。HSSF と XSSF では同等の機能を持ちますが、現時点では共通のインターフェイスがありません。また、安定したコア API により .xlsx ファイルの主要な機能の読み込みや書き出しが可能ですが、それらは必ずしも完全ではありません。

Aspose.Cells は、すべての Microsoft Excel およびその他のドキュメント形式をサポートしている便利なドキュメント処理ライブラリです。Aspose.Cells により、Microsoft Excel を使用することなくドキュメントの読み込み、生成、変更、変換、出力、印刷が可能となります。

NPOI との比較

Aspose.Cells では問題なく実行できる処理でも、NPOI ではサポートされていない機能がいくつかあります。たとえば、Excel ファイルを PDF、JSON、画像に変換するためには、NPOI だけでは対応していないため、別途 Microsoft Excel 365 やその他のツールが必要となります。

NPOI と Aspose.Cells を比較するうえで、まずは Aspose.Cells for NPOI プロジェクトをご確認いただくことをお勧めします。このプロジェクトでは、Aspose.Cells for .NET と NPOI のそれぞれ処理の違いを紹介します。また、Aspose.Cells for .NET でのみサポートされ NPOI では利用できないテキストドキュメントの操作機能についても取り上げています。このプロジェクトは、NPOI から Aspose.Cells への移行を検討される開発者にとって有益な内容となります。
NPOI と比較した Aspose.Cells for .NET の機能のソースコード例とプラグイン

ここからは、Aspose.Cells で提供される機能や特長の詳細です。

信頼性 :
Aspose のコンポーネントは開発元で徹底的にテストされています。Aspose のコンポーネントは単一の DLL にパッケージされているため、それらの機能を使用するために他の部品やツールを追加でインストールする必要はありません。これにより安定した動作を提供できるだけでなく、不測の事態のリスクを事実上ゼロに減らすことができます。

拡張性と処理速度 :
Aspose コンポーネントは拡張性が高く、処理速度にも優れています。単一アプリケーションを実行する単独サーバーや、エンタープライズ向けアプリケーションを起動するために負荷分散されたロードバランス環境の Web サーバーでも問題なく動作します。

特長 :
Aspose コンポーネントは Office ファイルの管理やその他の必要な機能がすべて提供されます。開発者は最小限の作業で最大限の結果を引き出すことが可能です。
Aspose コンポーネントでは、強力な機能を少ない工数で実装できます。たとえば、Aspose.Cells では JSON ファイルを Excel ファイルにインポートできる機能が提供されます。このように Aspose 製品ファミリでは、それぞれの製品でユニークかつパワフルな機能セットをご利用いただけます。

ここで、Aspose.Cells でのみ利用でき、 NPOI (HSSF および XSSF) ではサポートされない機能を紹介します。