背景
Green Dot Corporation は、テキサス州オースティンに本拠を置く米国の金融テクノロジーおよび銀行持株会社です。1999 年に設立された Green Dot は、小売および消費者直販製品を通じて 3,300 万人以上の顧客にサービスを提供してきました。これらには、デビットカード、プリペイドカード、当座預金カード、クレジットカード、給与カードのほか、強力な金銭処理サービス、税金の還付、現金の預け入れと支払いが含まれます。
さらに、同社はバンキング・アズ・ア・サービス (BaaS) プラットフォームを通じてさらに何百万人もの顧客にサービスを提供しており、さまざまな大手ブランドがパートナーとして数えられています。フィンテック企業、および著名な消費者およびテクノロジー顧客は、このプラットフォームを使用して、米国内で独自のオーダーメイドの銀行業務および資金移動ソリューションを設計および導入しています。
同時に、Green Dot は、すべての人々にシームレスに、手頃な価格で、自信を持って銀行取引ができるようにするという使命の一環として、消費者と中小企業の両方に包括的でアクセスしやすいデジタル バンキング オプションを提供しています。顧客が自分のお金に素早くアクセス、管理、移動できるように、銀行業務を簡素化するために主力デジタル銀行「GO2bank」を設計しました。
Green Dot には、金融テクノロジー分野におけるイノベーションの長い歴史があります。そのため、彼らは市場をリードする幅広いテクノロジーとサービスを開発するフィンテックのパイオニアとみなされています。2013 年に、モバイル デバイスからアクセスできるように設計された最初の銀行口座を開設しました。
目標
BaaS プラットフォームの顧客と Green Dot 自身の GO2bank 顧客の両方にサービスを提供するために、Green Dot はデジタル明細書をオンデマンドで PDF として動的に生成する必要がありました。使いやすさと柔軟性を高めるために、BaaS プラットフォームを担当するチームは、PDF 作成のベースとして HTML テンプレートを使用することを意図していました。さらに、CSS を使用すると、新規顧客のオンボーディング時にロゴやクライアント情報を使用してテンプレートを迅速にカスタマイズできます。
課題
主な課題は、利用可能な PDF ライブラリを評価して、ニーズを満たすものを見つけることでした。主な要件は、HTML/CSS からの PDF 作成をサポートすることと、Green Dot の既存の .NET ベース環境に簡単に統合することでした。評価後の次のステップは、概念実証の実装を作成し、ベンチマークを実行して、さまざまなソリューションのパフォーマンスと安定性を評価することでした。
解決策
iText は銀行や金融分野で広く使用されており、PDF の作成と操作のためのよく知られた評判の高いソリューションであるため、Green Dot チームが評価段階で iText を選択したのは当然のことでした。iText PDF SDK は Java および .NET (C#) でネイティブに利用でき、 PDF ドキュメントを作成するためのさまざまな方法を提供し、pdfHTML iText Core アドオンも人気です。iText Suite の iText Core ライブラリ用アドオン モジュールの一部である pdfHTML を使用すると、HTML や XHTML や XML などの他のマークアップ形式から PDF を生成できます。さらに、幅広い CSS タグがサポートされているため、カスタム スタイルをテンプレートに適用できます。
さまざまな .NET PDF ライブラリを評価した結果、iText が最適な選択肢であることがすぐに証明されました。BaaS プラットフォームでの支払い処理を担当するチームを率いる Ravi Vemula 氏は、次のように語っています。
「私たちのベンチマークでは、パフォーマンスと HTML から PDF への変換機能の両方で iText が明らかに勝者でした。」
https://apryse.com/blog/customers/itext-core-and-pdfhtml-enabling-dynamoc-statement-generation-for-green-dot-bank
その結果、Green Dot は Apryse と要件について話し合い、iText Core と pdfHTML の商用ライセンスを取得しました。iText の商用利用は、オープンソースの AGPLv3 条件から解放され、安全なクローズドソース環境で開発できるようになります。これは、Green Dot の知的財産の保護に役立つだけでなく、金融業界の厳しいサイバーセキュリティ規制を満たすのにも役立ちます。
さらに、Apryse の商用ライセンスには他の利点もあります。お客様は、iText サポート ポータルを通じて、iText の専門社内エンジニアから専門的なサポートとメンテナンスを受けることができます。iText サポート ポータルでは、実装に関するアドバイスや支援を行います。また、開発スナップショットへの早期アクセスが提供され、新しいリリースへの無料アップグレードも入手できます。
「私たちのベンチマークでは、iText がパフォーマンスと HTML から PDF への機能の両方で明らかに勝者でした。」
Ravi Vemula – Green Dot 決済エンジニアリング担当副社長
https://apryse.com/blog/customers/itext-core-and-pdfhtml-enabling-dynamoc-statement-generation-for-green-dot-bank
ユースケース
Green Dot の BaaS プラットフォームは、最先端のマイクロサービス ソリューションです。オンプレミスと AWS の両方でホストされ、プラットフォームは BaaS パートナー、消費者向けデジタル バンキング、Green Dot ブランドの小売サービスにサービスを提供するため、相互接続してプラットフォームに必要なさまざまなアプリケーションを提供します。以下に示すように、明細リクエストはアカウントおよびトランザクション データと結合され、統合された iText Core および pdfHTML サービスに渡されます。
リクエストを受信すると、システムはストレージ内にすでに生成された明細書があるかどうかを確認します。その場合は、お客様に提供されます。ただし、システムに既存の明細書が保存されていない場合は、リクエストが iText 実装に送信されます。アカウント所有者の番号を使用してデータベースからデータが要求され、iText は必要な HTML テンプレートに必要なデータを動的に入力します。その後、PDF 明細書がオンザフライで生成され、アカウント所有者に提供されます。
Green Dot は、BaaS プラットフォームを利用するさまざまなクライアントを抱えているため、Green Dot のチームは各クライアントの要件を満たすようにテンプレートをカスタマイズしています。テンプレートは、CSS を通じて簡単に適用されるカスタム スタイルを使用して、個別の会社ロゴやその他のグラフィックを含めるようにすぐに調整できます。
「iText のパフォーマンスには非常に満足しています。すべてが期待どおりに機能し、HTML テンプレートを PDF としてレンダリングするのも非常にスムーズです。」
Ravi Vemula 氏、Green Dot 決済エンジニアリング担当副社長
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さらに、Green Dot は、AcroForms としても知られる PDF フォーム フィールドから構築されたテンプレートも使用しています。このようなテンプレートの自動入力とフラット化は、統合された iText Core ライブラリだけで簡単に処理できるタスクです。
結果
チームは 2019 年にプラットフォームのアーキテクチャへの iText の組み込みを開始しました。Ravi 氏は、これは迅速かつスムーズに達成されたと語り、「私たちの開発とソリューションへの iText の統合には何の問題もありませんでした」と述べました。
デジタル バンキングと BaaS の急速に変化する世界では、サービスのスピードと信頼性が非常に重要です。実際、Green Dot のチームは、毎年約 8,000 万件の明細書が生成されると予測しています。したがって、大量のサーバーサイド PDF 生成に対する iText の評判が、彼らの決定の重要な要素でした。Ravi 氏が言うように、彼のチームのソリューションにおける iText の経験は盤石でした。
「私たちは iText のパフォーマンスに非常に満足しています。すべて期待通りに動作し、HTML テンプレートを PDF としてレンダリングすることは非常にスムーズです。」
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本製品に関するご質問、ご不明な点はエクセルソフトまでお気軽にお問い合わせください。
iText 製品の詳細は、弊社 Web サイトをご確認ください。
記事参照：
© 2023 Apryse
「iText Core and pdfHTML enabling dynamic statement generation for Green Dot Bank」
